ついに購入したぞ、新ヘッドホン。
というわけで、買いました新ヘッドホン。清水の舞台から飛び下りるつもりで。
買ったのはSONYの「MDR-Z7」。写真は分厚い箱の表から。一応密閉型のヘッドホンで、クラス最大の70mmの大口径ドライバを持つ、SONYの前ハイエンドヘッドホンです。前とつくのは、今年ハイエンドが更新されたから。「MDR-Z1R」というそれは、なんと一応オープン価格ながら、標準で21万円前後、安くても19万円弱という、とても手が出せるシロモノじゃありません。Z7は2014年発売ですが、まだ現役販売(そりゃまあ20万円もするものにバトンタッチして、この価格帯を消すわけにもいかない)。出てからずっと憧れてたので、Yahoo!でポイントが増えてる時期に、思い切ってカートに入れたというわけです。
こちらの写真は箱の裏側。購入理由は、そろそろハイレゾ対応と言われるタイプのヘッドホンが欲しい、リケーブルで一般的なアンバランス接続以外にバランス接続も可能(まあ今はまだ使えませんが)、デザインが好み(MDR-CD3000と少し似てる)、70mmドライバを聞いてみたい、たまには新規で欲しい、といったところ。実は学生時代から、2万円を超えるヘッドホンは一つを除いて中古で購入したものばかり。といっても全部で五つしかありませんが(そのうち三つはワイヤレスヘッドホン)。一番最近買ったPS3や4専用のワイヤレスヘッドホンは1万円切ってるし。そんなわけで、二十年くらいぶりに、新品のヘッドホン、しかもわりと高価なやつを買ったわけです(SONYなどでは。もちろんオーディオ界には、十万以上のヘッドホンなんていくつもあります)。
こちらは外箱から出した中の箱。真っ黒で、真ん中から二つに開きます。実に太い、四角の立方体に近い箱です。ただ、MDR-CD3000は立派なケース付きですが、こちらは残念ながらケースは無し。立派な化粧箱ですが、それだけです。
注文は、Yahoo!のイーベストで。長期保証付きでは一番安かったのが理由。Yahoo!ショッピングで買ったのは、キャンペーンでポイントがさらに6千円分くらい付く時期だったのと、期間限定で消費しなくてはいけないポイントが8700くらいあったから。あとゾロ目の日キャンペーンで2,222円分のポイントがもらえるクーポンが出てたのですが、獲得したものの、使える期間が夜0時までとあったのですぐ購入しなかったら、実は先着千名が使った時点で使えなくなるというものでした……大失敗。せっかく獲得した2,222ポイントはどぶに捨てるはめになりました。
それはともかく。深夜に注文して次の次の日(12月13日)の夕方前にはもう到着してました。仕事が早い!
こちらは中箱を開いたところ。右上に商品名とシリアルナンバーがあります。白く飛ばしてますけど。ヘッドホンの反対、ふたの内側に中蓋があって、その下にケーブルなどが入ってます。
中蓋の下には保証書、説明書、そして本体に取り付ける標準添え付けのケーブルが二種類。一つは普通のアンバランス接続用ステレオケーブルで、もう一つが噂のバランス接続用ケーブル。
アンバランスケーブルは、3.5ミニジャック→3.5ミニジャック二つの端子になっていて、長さは3m。端子の周りは未開封中に傷が付かないようスポンジでくるんでるという凝りよう。あと標準ジャック変換アダプタも付いてます。昔は標準ジャックがケーブルに付いていて、アダプタはミニジャックに変換するものでしたが、時代は変わった。変換アダプタはSONY伝統のネジこみ固定式ですが、もちろん普通の変換アダプタも使えます。
そういえばZ7はリケーブル仕様(コードが着脱可能)のヘッドホンですけど、ヘッドホン側の差し込みも根元にネジが切ってあり、固定できます。こちらも普通のミニジャックのケーブルを差し込めますが、当然ネジ山は出たままなので、見栄えはよくないかも。ケーブル差し込みの右の根元がメタリックレッド、左の根元がシルバーに塗られているので、左右は分かりやすいです。
バランス接続用ケーブルは、本体側も機器側もそれぞれミニジャック二本になっていて、長さは1.2m。出た当時は、接続相手はSONYのポータブルヘッドホンアンプPHA-3が基準で、ほぼそちら専用だったようです(後に他社のDACなどで使えるものも出たらしい)。最近だと再生機器側は、共通規格として出てきたJEITAの5極4.4mmの端子一個でつながるポタアンPHA-2Aが出てるので、そちらが楽かもしれません。ただそのためには別売りのお高いキンバーケーブル製の5極端子のケーブルを買わねばなりませんが。別の会社から同様の5極端子のケーブルが出る予定と聞きましたが、それでも1万7千円前後。バランス接続を試せるのはいつになるやら。
というわけでハイレゾも聞けなければアンバランス接続しかできない、宝の持ち腐れ感のある環境ではありますが、付け心地は実にいいです。さすがにMDR-CD3000ほど楽ではなく、多少側圧は感じますが、イヤーパッドの分厚い低反発クッションのおかげでしょう。CD3000ほど早くに消耗はしないでしょうが、あまりラフに扱うわけにもいかないですね。ヘッドホンハンガーにかけていたら、ヘッドアームの内側の低反発クッションが少し変形してました。もちろん元に戻りましたが、ハンガーにもなにかクッション付けた方が良いだろうか。
付け心地はCD3000に劣りますが、まああれはユルいといったほうがいいようなものなので。肝心の音はといえば、うーんどうなんだろう。安物とは比べ物になりませんが、比較しにくいです。実はこの前ヤマダ電機で、店頭にあったウォークマンとMDR-1Aをハイレゾ試聴したのですが、確かにいい音だったけど、ドンシャリというか非常に音がきつい感じだったんですよね。これがハイレゾ音源のせいか、ヘッドホンのせいか、ウォークマンのせいかがわからなかったのですが、このZ7も初めて家でつけたときは、高音がいきなり出る感じで、よく評判になってた「高音がささる」というのはこれかと納得しました。低音は出ないという評判でしたが、これもなんとなくわかります。ただ、まだ十時間も聞いてないのですけど、音楽データにもよるかなと。低音はドンと出るときの圧力はあります。って、これだとドンシャリ系のようですが、そういうわけでもない。CD3000ほどではありませんが、1Aよりはずっと艶がある気がします。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
思い切りましたね!ドライヴァー径70mm・インピーダンス70Ωですか……。
# 数万円以上クラスだと、見栄を張って海外メーカー品に走っちゃいそうですけどね。ドライヴァー径非公開・インピーダンス300Ωとかの(笑)。
投稿: 翡翠 | 2016/12/22 23:29
2万から3万円台以上だと、確かに海外勢の方に目が向きがちです。というか数カ月前にB&O(バング&オルフセン)のヘッドホンの型落ち品がAmazonでプライムセールに出てたので、一度買ったのですが、到着する前にセール終わったのに6千円近く下がったので、腹が立って来てすぐ送り返しちゃったんですよね(この前もセール価格の26,800円で出てた)。
それがあって、どうせなら(それなりに)高いのを、そしてハイレゾ対応で何か付加価値のあるものをと思ったのです。Z7は売りの一つがバランス接続ですが、これはあまり気にしてません。なんとなれば、そのためにはバランス接続できるアンプが必要なのでまだ敷居が高い。それよりもリケーブルとつけ心地と70mm径が決め手でした。あとまあSONYも好きだし。
投稿: やずみ | 2016/12/23 13:10