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水木しげる氏、ご逝去。

 妖怪漫画の第一人者、水木しげる先生が、11月30日、永眠されました
 享年93歳。死因は多臓器不全だそうですが、まあこれはお年寄りではごく一般的なもの。過酷な戦争を生き延びられ、戦後はあれだけTVで原作が映像化されたにも関わらず息の長い漫画家として活躍されていましたね。

 私の幼少期のヒーローは間違いなく鬼太郎でした。もちろんロボットものやヒーローものも大好きでしたが、原点にあるのはおそらく『ゲゲゲの鬼太郎』でしょう。小学校に上がる前に親しんだ、近所の貸本屋での古い漫画たち(そんなに古い話かと思われるでしょうが、覚えてる中で市内で最後まで残ってた貸本屋が消えたのは1980年頃です。近所の店は70年代前半に閉めたと思いますが)。その中でも当時のジャンプやサンデーの漫画と共にあった貸本の中に、「ゲゲゲの鬼太郎」がありました。幸運だったのは、講談社のコミックス以外にも、まさに貸本時代の水木漫画があったことでしょうか。少年マガジンで洗練された鬼太郎とともに、おそらく貸本時代終盤の鬼太郎も読んでいて、あまりのキャラの違いに驚いた覚えがあります。でもまあ、やはり子供なのでマガジン版以降の鬼太郎が好きでしたけどね。コマの書き込みとバランスが良くなっていて読みやすかった。学校に上がるか上がらないかのころ、憧れて下駄履いてたり、前髪を長めにしたりしてました。もちろん下駄はカランコロンと鳴らすわけですよ。はた迷惑でアレな子供ですねー。

 当時そこの店で好きになったのは『荒野の少年イサム』とか『いなかっぺ大将』ですかねぇ……『巨人の星』も読みましたが、おお、川崎のぼる漫画ばかりだな。桑田次郎漫画もここで読みました。主に『8マン』でしたが、他の短編とかも。関谷ひさしの『ストップ!にいちゃん』や小澤さとるの『サブマリン707』に『青の6号』、もちろん手塚漫画もここで最初に読んだかな。
 ホラー?だとムロタニツネ象の『地獄くん』も好きでしたね。買おうとは思わなかったけど漫画としては。明らかに水木漫画のパクリっぽい名前とか設定なんだけど、十分独特なキャラの造形で、ちゃんと差別化されてました。絵柄も背景は似てるけど、キャラはもっと普通の、『ストップ!にいちゃん』の関谷ひさしさんの絵柄のような純粋な少年漫画っぽいものを、ホラーっぽい影とか付けてる感じ。主人公も地獄くんなんて名前ですが、悪党には容赦ないけど、あんな容姿で普通の人には優しいという実は正当派ヒーローだったりして。そこら辺が漫画版鬼太郎と違うところですかね。おっと話がそれました。

 ともあれ、訃報を聞かれたファン、漫画家さんたちのお悔やみの言葉が、あまり悲壮感はなく、なにかあちらの世界に旅立たれた、途中下車しただけ、のような感じが多いのも、日頃水木先生がおっしゃられていた言葉などと、長寿の末だったことが理由でしょうか。私も無理せず最後まで生きられたんだなあという感想しか出てきません。『悪魔くん』他にも著作はあれど、妖怪漫画というジャンルをこれだけ明確に表せる著作物を残され、ダークヒーローであり、弱いものや猫やカラスの盟友でもある鬼太郎という存在を生み出された業績は漫画界で唯一無二のものでしょう。

 今までありがとうございました。心よりお悔やみ申し上げます。

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