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BD『FURY』Amazon特別限定版。

 タイトルのBDを買いました。3月22日に。

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 正確な商品名は【Amazon.co.jp限定】FURY / フューリー プレミアム・エディション 日本オリジナルデザイン スチールブック仕様(初回生産限定)(ガールズ&パンツァー 特典ブルーレイディスク付)[Steelbook] [Blu-ray]。本体のBD自体も限定版で特典付きなのですが、Amazon限定として「ガールズ&パンツァー」の限定特典BDが付いてます。Amazon限定なので、値引きなしの7,719円。紙ケースにスチールブックと特製解説書が入っていて、ガルパンのBDは別の紙パッケージ入りでケースの裏側に張り付けられてました。右が紙ケース表で、左が裏ね。

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 こちらがスチールブック。このパッケージは日本オリジナルデザインということで、タンクの上にメインの五人が乗っているカット。裏はロングでタンクのシルエット。この他にインターナショナルデザインというバージョンの商品もあって、そちらのスチールブックは砲塔にもたれるブラッド・ピットのカット。裏はタンクに十三人ほど乗っているもの。ブラッドのカットは、特製解説書の表紙と同じです。どちらかといえば日本オリジナルデザインのほうが好みですね。表紙もいいが、裏のシルエットがまたいい。既にAmazon限定版はどちらも在庫無しになってるけど、日本オリジナルデザインのほうは、まだ入荷する予定もあるようです。

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 開くと本編BDと映像特典入りBDが入ってました。右側に二枚。作りは先日の『ALL YOU NEED IS KILL』のものと同じで、手前と奥に挟むようになってます。ディスク以外には「World of Tanks」のチラシが一枚。基本無料のオンラインゲームです。左側は他と違って、紙を挟むクリップではなく、ディスク一枚を止める内ケースでした。これはおそらく「ガルパン」特典ディスクも入れられるようになってるのでは。ただ、これにディスク入れるとして、ガルパン紙ジャケットはどうするか……スチールブックの中に挟めないこともありませんが、普通に外の紙ケースに、スチールブックと解説書と一緒に入れるのが適当かな。

 粗筋。
 1945年、4月。ドイツのどこか。過酷な戦場を生き残り、前線基地に帰還した一輌の戦車。FURY(怒り)と名付けられているその戦車には、四人の男が乗っていた。戦車長のドン“ウォーダディ”コリアー軍曹、砲手のボイド“バイブル”スワン特技伍長、装填手のグレイディ“クーンアス”トラヴィス伍長、操縦士のトリニ“ゴルド”ガルシア伍長。そして副操縦士レッドの死体。アフリカ以来の仲間を失ったFURYに、新兵が補充される。回されたのは何故かタイピストの事務屋で、戦車の内部も見たことも無いノーマン・エリソン二等兵。ドンは命令を厳守する質だが悪態は止められない。グレイディらは戦場を知らない新兵をからかう。

 帰還早々FURYら五輌の戦車小隊に、窮地の歩兵を助け最前線の部隊に合流せよという命令が下る。新兵が初めて見る戦場は悲惨というにも生ぬるい地獄だった。行軍途中、茂みで子供を発見するが撃てなかったがために味方戦車が一台破壊され、ドンはノーマンを責める。戦闘後、生き残った一人のドイツ兵が引きずり出される。人を殺すくらいなら自分を殺してくれというノーマンをはがい締めにし、無理矢理ドイツ兵を撃たせるドン。吹っ切れたわけではないが、その後は無理にでも敵を撃つように。

 最前線から戦車小隊は歩兵を連れて先行しある町を占領。そこでドンに促されノーマンはドイツ人の娘エマとささやかな交流をもつ。ノーマンに対する静かなドンの配慮だが、そこに除け者にされた仲間がやってきて険悪な雰囲気になる。次の命令が出てFURYに戻った彼らだが、そこにドイツ軍の砲撃が。住居に直撃し、エマは死亡。ノーマンをグレイディが連れ戻す。「これが戦争だ」と。
 偵察兵からの情報で、ドイツ軍の新たな進行が判明。このままでは進軍中の味方の支援部隊が隙を突かれるかもしれない。援護のために、戦車小隊にある十字路で阻止しろという命令が下る。出撃する四輌だが、途中、攻撃を受ける。茂みを越えて現れたのは、一輌のドイツ戦車、最強の敵ティーガーだった……。


 ネタバレなし感想。

 戦場の凄まじさは十分伝わる。『プライベート・ライアン』以来、この手のものは色々あるが、個人的にはまともに見たのはこれが初めて。そりゃもう、むごたらしい死に方のオンパレードです。ただグロ映画ではないので、ものすごいものがバンバン出るとか、これ見よがしにカメラの前で踊るとかはあまり無いかな。一瞬映っては、次に移り、また出てくる。一番グロかったのは、死体の山とかそれが埋められていくところかもしれない。まさに物扱い。
 シナリオ的には悲惨な話が続きます。歩兵にとっての戦車の恐ろしさは、そりゃもう凄い。現行の戦車の動画はあちこちで見られますが、リアリティのある戦場シーンは流石にない。人のすぐ側を通るだけで、こんなに恐いのかと思いますね。小銃とか幾ら撃っても、まったく問題にならず、シャーマンの砲撃でも塹壕や家屋にこもる人には驚異。こんなのに踏み殺されたくないわな。ドキュメンタリーで見られる映像と何が違うかといえば、鮮明さ以外にも音がある。ニュース映像などでは音は然程大きく出ませんが、映画なので砲撃の音や銃撃、打ち砕かれる音、などなどバリバリ出て戦車の臨場感を増しています。もちろん抑えてはいるだろうけど。サラウンドだとものすごいでしょうね(バーチャルヘッドフォンで聞きました)。

 もっとも対歩兵、歩兵の壁として作られたシャーマンなので、対ドイツ戦車には分が悪い。もちろん合成ありでしょうが、ティーガーの正面からバンバン撃っても弾かれ、逆に一発で大穴が空いて火がつくシャーマンはまさに鉄の棺桶(設計上、弾が貫通すると弾薬から火事が起きやすいそうで)。史実でも大体ドイツ戦車一輌相手に四五輌でやっと撃破なんてものだったそうです。もっとも生産量が違いすぎてて、結局物量で押しこんだわけですね。
 車内は結構明るでちゃんと表情が見える撮影ですが、これはもちろんあり得ず、LEDつけてぎりぎりまで照度稼いだらしいです。そこのリアリティは少々落としても、ドラマとして表情が見えることを選んだということで。

 主役はドンのようなノーマンのような。強いて言えばメインは二人、他の仲間はサブだけど、メインもそれほど個人的なシーンはあまり出てこないのでFURYの仲間全体が主人公かな(未公開シーンでは結構ドンやノーマンが語ってるけど、カットされた)。インタビュー他でもあるけど、FURYの仲間は家族なんですね。一人減った家族の元に新しい家族がやってくる。父親役のドン(ウォーダディとは言い得て妙)が引っ張り導くんだけど、他の家族はなかなか受け入れられなかったりもするし、嫉妬したりもする。これまで酷い戦場を一緒に経てきたのに、新人をひいきするのかと。一応理由もあるけど、未公開カットにあるので本編では分からない。ドンをサポートするボイドはかみさん、もしくは長兄かな。砲手なのでここぞという時にも頼りになるし、ドンに次いで冷静。バイブルってあだ名と、ヒゲがいい。シャイア・ラブーフ、童顔だけどヒゲ付くといい感じ(劇中でイジられからかわれるけど)。グレイディは次兄か。粗野で人の嫌がることもするが、的確な操作、修理もお手の物。装填手なので、砲手のボイドと阿吽の呼吸。死んだときはボイドが冷静さを失ってかきついたほど。ゴルド(殆どこのあだ名で呼ばれる)は三男かな。酒の飲み過ぎが玉にきずだが、素晴らしい操車で戦場を縦横無尽に駆ける。バイブルと共に、ティーガー戦では間一髪の技術を見せた。アルコール取るのは、恐怖からかも。ノーマンは、ホント普通の若者。末っ子ですね。イジられたり、色々教えられたり。

 一応、観客はノーマンに沿うように映画を体験します。戦場体験どころか、入隊八週間でまともな訓練も受けていそうに無いノーマン。彼が突然放り込まれた戦場で、数々の死を見ていき、FURYの仲間となって、最後まで戦い抜く。ノーマンの戦場に、我々はつきあうわけです。ノーマンのプロフィールなどが結局はカットされてるのは、その場の反応に感情移入しやすいようにでしょうね。平和な生活をしている自分たちが。ドンの語りが無くなったのも同様で、家族としての仲間をクローズアップするために、できるだけ個人的な情報を無くしたんでしょう。そのおかげで最後の戦闘前のFURY内部でのみんなの会話がいいシーンになってます。そこでノーマンが完全に皆に受け入れられ、家族の思いが一つになる。まあどうあがいても死ぬだろうって戦いですし。でもヒロイックに無駄に音楽とかで盛り上げないところはいい。

 戦場は、野原か街中。街中はわりと狭く、俯瞰であっても戦車中心のせいか全体を見渡す絵はありません。というか、引いた絵があまりない。野原でいくらか出るだけで、戦闘中もそれほど引かない。まあ戦車の戦闘も四輌くらいですから(戦車大隊とか出てこない)、広い野原で四輌だけとか見栄えはしませんしね。メイキングでセットの街を見たけど、屋根まで作ってないのです。そのせいか、ドキュメンタリー映像や、昔の実際の街を使った映画と比べてどうしてもリアリティが減ってる気がする。
 撮影はイギリスで行われたそうですが、うねりまくった英国の荒野ではなく、ちゃんとわりと平坦なヨーロッパ的野原でした。よくあったな。戦車も有名なボービントン戦車博物館からの借り物だそうですし、イギリス様様ですね。シャーマンも世界で唯一つの動くティーガーもここにあったわけで、よく貸してくれたものだと。

 戦車戦は、やっぱり派手です。さすが実車を使ってるだけはあり、走ってるときの重さとか鉄の固まり感が凄い。戦車内のカットも多くて、人が操ってるという臨場感もあります(車内はもちろんセット)。
 上映時に曳光弾が派手すぎてスターウォーズの光線銃のやりとりのようだと言われたそうですが、確かに派手。ただ実際の曳光弾ありの戦闘もこんなもので、相当光が行き交ったようです。

 総括。面白かったし、見応えもあるが、ハリウッドアクション映画でも反戦映画でも無い。いや悲惨なシーンから反戦には傾くけど、あくまで反戦映画ではない。戦車兵の視点から淡々と戦場を見せている、戦車映画としかいいようがない。たった一輌の戦車が主役とすれば、他に類を見ない映画ではある。戦争映画としては、ヨーロッパの一部での戦場であるし、街が戦場になっても民間人が巻き込まれる度合いは案外少なめ(手足がちぎれ飛ぶようなのはみんな兵士、民間人がむやみに巻き込まれることは少ない。唯一はっきりした悲劇はドイツ側の砲撃によるし、反戦主義者が吊られてるのもドイツ側の行為)、少年兵が死んでるところも綺麗に倒れてるだけ。だからどうしても甘くは感じるかな。兵士は時に残酷に殺されていくんですがね。

 あ、見る前の予告とか粗筋の事前情報からすると、まるでたった一輌の戦車に無茶な敵軍阻止命令が出たみたいに感じましたが、誤解です。ちゃんと四輌の戦車小隊に下された命令で、結果的に残ったのがFURY一台で、それでもやることになったのはドンの決断だし、本当に敵が300人いたかどうかも分からない。まあ100人以上はいたでしょうが。


 以下、少しネタバレ感想。
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 ラストバトル、そしてその後のオチは、評価が分かれそうなところ。いくら歩兵には強いとはいえ、戦車があれだけもつのも不思議。やはりパンツァーファウスト使われるわけですが、戦闘始まってから箱で持ってきたけど、直撃は一発のみ。その前の行軍中に持ったまま歩いてる歩兵とかいたのになぁ。なんでもっと使わないのか。正面からはもちろん無理だが、あれだけ数がいるんだから、左右に遠回りして囲むのが適当だろうに。砲塔上の機銃以外は大体前向いてるんだから。砲塔旋回しての攻撃はなんともならないが、それとて反対側にいるやつはもっと回り込める。どれだけ道に固まってたんだか。後ろは隙だらけだと思うけど、何故か後ろに回る敵は殆ど居ない。どれだけ前から特攻してるんだと。

 仲間が戦死していく中、最後に残ったノーマンがドンに逃げろといわれて脱出ハッチから出たけど、これは未公開シーンに、戦車のことを知らないノーマンにゴルドがハッチを教えてるという伏線がある。これカットしないほうが良かったような気もするけど(唐突にドンにハッチのことを言われても、知っていると答えるから)。あまりに素人らしい冒頭からすると、なんでそんなところ知ってるのだと思う人もいそう。でもまあ伏線らしすぎる気もするので、やはり無かった方が良いだろうか。

 最後、ノーマンを見つけたSS兵が彼を撃たなかったのは、これもご都合主義的に否定されそうですが、おそらく最初のノーマンと同じく新兵でまだ人殺しをしたことなかったんでしょうね。いかにも若い顔だったし。回りを見て誰にも気づかれてないことを確認して、去っていきましたから。あそこで誰か気がついたら、撃つ羽目になってたんだろうなあ。ノーマンのあれも伏線だといえるかも。

 それでいえば、対ティーガー戦(そういえば英語ではちゃんとタイガーって言ってる)。シャーマン四輌で立ち向かうわけですが、一輌ずつ撃破されていきます。正面からではまずティーガーの装甲を抜くのは無理なので、普通は履帯狙うと思うんだけど、何故か普通に正面装甲撃ってたなあ。単に狙って外れただけかもしれませんが、横に回ったFURYも履帯撃ってなかった。足止めてからならもっと楽にバックを取れた気もするんですがね。しかし世界に一台の動くティーガー、映像特典のドキュメンタリーによれば運転時間なども気を付けて撮影してたそうです。被弾シーンとか火災シーンとかはレプリカで。足回りが全然違うので(装甲車かなにかの改造で貧弱)、そこは後で合成したそうな。

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