[訃報]レイ・ブラッドベリ、逝去。
ゲーム『METAL GEAR』他で有名な小島秀夫さんのツイートにて「ブラッドベリ、永眠。。。」というものが先程流れました。あわてて検索してみたところ、AP通信で第一報があったようで、あちこちに載ってました(たとえばgooニュース)。マジか。
5日に91歳で亡くなられたことを娘さんが発表されたとか。死因は未発表で不明。
いくつかの作品は、少年の頃のバイブルでした(若干中二病的な?)。
心より、お悔やみ申し上げます。
早川書房のツイートでも書かれてましたが、外国のこちらのページに若きころの写真が。内容は私には翻訳できないので、各自読んでください。
若いころに創元SF文庫(昔は創元推理文庫表記だった)の短編集でハマり、何度も読み返したものですが、ここ数年はあまり読んでませんでした。最後に買った『猫のパジャマ』も途中で止まったまま。明日にでも追悼として、じっくり読むことにしましょうか。
もし今まで読んだことなくて興味を持たれるなら、『10月はたそがれの国』、『スは宇宙(スペース)のス』『ウは宇宙船のウ』あたりから読まれるとよいかと。作品はいずれも奇妙な味の幻想的な物語(SFとも言われますが、ハードSFなものは皆無)ですが、特に古いここらへんの作品はバラエティに富んでます。次いで『黒いカーニバル』、『太陽の黄金の林檎』、『メランコリィの妙薬』、『十月の旅人』、連作短編ものの『火星年代記』や『刺青の男』に『たんぽぽのお酒』といったところでしょうか。長編ならやはり『何かが道をやってくる』、次に『華氏451度』。特に前者は是非とも十代のうちに読んでいただきたいところなれど、最近の読書しない人にはきついかも。どちらも映画化されてますが、後者は「トリュフォー」の映画であり、前者はちょっとB級でした……。
また、萩尾望都がブラッドベリ短編を昔コミカライズしてます。タイトルも『ウは宇宙船のウ』として単行本や文庫で出ています。いま家にある萩尾望都作品集の第6集『ウは宇宙船のウ』(昭和59年初版!)を見たら全8編。叙情的な部分、ヘンな部分を見事に漫画にしています。ただ、同じく静かなんだけどどこかしっとりした感じは萩尾さんらしいところで、ブラッドベリの原作の妙にからっとした感じはあまりないかな。でも漫画としておもしろいので、読み比べるというのもいいかもしれません。ただしこの漫画8編は他の短編集からも取られた傑作選なので、読み比べるには他の本も必要です。
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コメント
またまたおじゃまです。
訃報を聞くまでは、ついぞ忘れてました。
この方の名前を聞くとどうしても20年以上前(だったかな~)NHKBS?TBS?に放送していた「火星年代記」が思い浮かびます。
VHSテープで録画したけど劣化がひどくて結局再視聴できずorz
面白かったという記憶はあるのですが、何がどうというと思い出せずです。
DVDは・・・出てるのかな?WIKIでチェックしてみようと思います(買う買わないは別にして)
投稿: 海♪ | 2012/06/08 12:55
遅レス、申し訳ありません。
>『火星年代記』
TVシリーズですかね。私が見たのは大分前でビデオだった気がしますが、BSでもやってたっけ。TVでも見た覚えがあるのですが、うちでは地上波だった気がします。
30年近く前、雑誌「スターログ日本版」にてついに映像化される!と紹介されてました。なんとも幻想的なモノクロ写真と簡単な説明だけで観たくてしょうがなかったのですが、実際見たらわりと平凡というかローコストな映像だったような(時代的にしょうがないが)。そもそもあまりガジェットの出るお話しでもありませんけどね。SFX使うのロケットがからむくらいなもんだよなぁ。
調べてみるとwikipediaにちゃんとありました。1979年製作の全4時間のTVドラマミニシリーズ。日本でも80年にTBS系で放送されたとか。脚本がリチャード・マシスン。まああの頃の定番ですね。
2005年にDVD-BOXも出たようですが、さすがにプレミアついてますね。中古屋で地道に探した方がよさそうです。今回のことで、そのうちBDでも出そうですが。
……DVD、米アマゾンだと10ドルもしねぇ……かといって日本語字幕もないようなもの、買うわけにも。
映画版『何かが道をやってくる』ももう一度観てみたいものですが、こちらはDVDにもなってないな。もっともカーニバルの回転木馬あたりはよかったけど、全体的にはイマイチだった覚えが……ディズニープロの制作なせいか、原作の暗い幻想的な部分が妙にあっさりしてました。
投稿: やずみ | 2012/06/12 22:45