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PS Vitaで動画再生。

 雑感とからみますが、Playstation Vitaの特徴のひとつが5インチ960×544ドットの有機ELディスプレイです。PSPも当時としては高画質で評判でしたが、今回もiPad2とか大きめのモバイル機器は別として実に高精細、高画質。上下角には少し弱いですが(発色はよいし液晶のように見えなくなるわけではないけど、色味が変わるのはわかります。それでもPSP-3000より綺麗で見えなくなるギリギリまで傾けても色が見えなくなることもありません)。もちろんゲーム機としてはハイエンド。まあ液晶などに較べて寿命が短いだの焼きつきがあるだのシミが浮きでてるだの不評も聞こえてきますが、とりあえずうちのは大丈夫(というか未だに本体にエラーひとつないので、当たりだったか)。

 さて、その美しいディスプレイはゲームだけのものではありません。当然動画再生にも抜群の力を発揮します。Vitaで再生できる動画形式は制限のためか、マニュアルによれば基本H.264/MPEG-4 AVC(Baseline/Main/High Profile Level3.1)のみ。Motion Jpegすらありません。
 画像サイズは最大720pまでは大丈夫だそうで、ハーフHDの1280×720p動画を再生すると(無論dot by dotでは再生されませんが)恐ろしいほど美しいです。まさにHD、BDそのまんまサイズダウンした感じ。液晶が色あせて見えますね。
 今のところ再生できてる画像のサイズは、1280×720、960×720、640×480、512×384、480×360、480×324ドットなど。サイズは720p以下ならあまり問題はなさそうです。

 画像サイズ以外の注意点としては音声データは256kbite以下のビットレートのACCであることと、Levelが3.1までだということ。詳しくは知りませんが、4.1とか5.1とかだと駄目だそうです。ネットの動画でいくつかサイズは合ってても見られなかったのは、これが原因かな。実際はいちいちファイルのコンバートしなくてもバイナリエディタでそこだけ書き替えれば再生できたという話もあります。バイナリエディタ使わなくても、レベルだけ書き替えてくれるソフトもあるそうです。

 Levelやビットレートなどは「真空波動研Lite」を使うとわかります。それで確認して試しにLevel5.1のファイルを見つけ、上記のバイナリ書き替えソフトを使うと簡単に変更できて無事動画も見られました。Levelに関しては簡単に言えばこちらを、詳しくはこちらも参考に。
 下のリンクから見るに、Level3.1とは解像度1280×720pの最低ラインらしいですね。ですから実際はLevel3.1同等の画像を作っても製作ソフトによっては上で表記されるのか、はたまたVitaの本来の能力では少しLevelが上でもサイズが同じならなんとか再生できるのかどっちかってことかな。先のLevel5.1のファイル、情報からするに5.1なんて必要なかったから書き替えだけで再生できたとも言えるし。PSPは再生できるサイズはSDで最大640×480までなので、Level3になるのか。

 元の動画の用意ですが、普通に動画変換するならいくつか有名ソフトもありますが、DVDやISOファイルの場合は二三のサイトでHandbrakeというソフトがお薦めとありました。有志が日本語化もされてるようです。PS3やPSP用にも使えるようですね。

 Blu-rayディスクからの動画コンバートについては、こちらの記事にありました。ただうちの環境ではちょっと無理なので今回はパス。「WinX Blu-ray Decrypter」というソフトは去年ライセンスキー無料配布があったので、一応店のPCには入れてるんですけどね。ただBlu-rayディスクドライブがないので今のところ意味無し。


 話は変わりますが、今回のことを調べるちょっと前に、Youtubeでいくつか見つけた動画に左右が反転してるものがありました。なんでこんなに?と思って調べてるとどうも削除されにくいという理由で左右反転したものをUPしてるという話が。本当か?と思いましたが、とりあえずこれをもとに戻すにはどうするかということを調べました。一番簡単そうなのがFree Video Flip and Rotateというフリーソフトでしたが、これ左右反転以外ほぼなにもなくて、さらにコンバート設定が変えられないためかかなり画質が落ちるものでした。結局「avidemux v2.6.5」というこれまたフリーの動画編集ソフトがなかなか便利で使えたのでご紹介。 有志が日本語化もされてます。
 変換したいファイルを選び、左の「映像」はMPEG-4 AVC(H.264)を選びます。これは変換後の形式。メニューバーの自動からいくつかの機器に最適な形式に変換する際のウィザードを呼び出せますが(PSPとかiPodとか)、今回は左右反転のみなので割愛。映像のフィルターから回転の180度を選びクリック、上下反転もクリックで、この二つで左右反転します。「音声」はビットレートが256kbit以下ならそのままコピーで。最後に「形式」はもちろんMP4。メニューから保存を選び、適当な名前をつけてOKで変換を開始します。うちのPCだと1280×720pの動画が大体元時間の2.6倍ほどで劣化もさほどなく変換できましたので、簡単な編集と変換ならお薦めです。フルHDだとざっと5倍以上時間かかりましたが、最近のPCならそんなこともないでしょう。

 HD動画からの変換サイズはVita専用と考えないなら720pにしておいたほうが無難かも。このサイズならPS3他での再生も大丈夫だろうし、TVにも綺麗に映せるだろうから。Vita専用に変換するならファイルサイズと解像度の兼ね合いで最大値の960×544ドットがいいでしょう。PSPも含めて運用考えるならPSPで表示できる最高レベルのLevel3(480p)でしょうか。


 さてここからは実際に見るときの話。

 まずPC本体に、ネットからダウンロードできるContent Manager Assistant for PlayStation®を落してインストールしておきます。PCはPentiumu4の2.4GHzでも大丈夫だったので、今のPCならどれでも問題なし。OSはXP SP3以上。インストールするとタスクバー右にコンテンツ管理アシスタントというアイコンが出るので、そこで右クリック→設定で、コンテンツを置く場所を任意のフォルダに設定しておきます。デフォルトだとマイドキュメント以下の、フォトならマイピクチャーに動画ならマイビデオなどになってるはずです。動画や音楽を自分で作ったフォルダに保存しているならそこにしてもいいですし、わかりやすいようにVitaだけのフォルダにしておいてもいいです。Vitaからコンテンツをコピーしたりすると指定フォルダ内にPS Vitaというフォルダができてそこに入ります。
 PS3につなぐ場合は、torneでの持ち出し動画をコピーする分にはuke-torneというアプリをインストールする必要があります。音楽や普通の動画のコピーには特に必要なし。

 次にVita基本アプリの中に「コンテンツ管理」というものがあって、そこでPS3やPCからメモリーカードにファイルをコピーできます。こちらから接続先を決めてUSB接続し「コンテンツをコピーする」でコピーする方向を選んでから、次にコピーしたいコンテンツを選びます。ビデオを選ぶと「ビデオ」アプリが起動して基本フォルダ内が出ます。そこからコピーできます。
 先に「ビデオ」アプリを起動してからでも、コピーや削除は可能です。「コンテンツ管理」でしかできないのはセーブデータやゲームデータのバックアップとリストアですね。もちろんPCやPS3に接続して。基本的にこの接続ではPCやPS3側からはVita内のファイル操作などはできません。いずれもVita側からコピーや削除の操作はすることになります。

 ただ、Vitaのビデオ再生アプリ、正直使い勝手はたいしたことないです(「ミュージック」よりはマシですが)。連続再生はできるんですが、プログラム再生はありません。ソートが「すべて」か「レンタル」か「録画した番組」の三つで、自分で用意した動画は「すべて」だけで出てきます。これで再生したいファイルをタッチすれば再生。再生中にできるのは、画面をタップして出てくる操作メニューで頭までの巻き戻し、シーク、15秒スキップ、1、2、5分間隔のシーンサーチくらい。右下の「…」タッチで設定が出てきますが、ステレオ音声切り換えと連続再生のチェック、言語設定しかありません。
 あとSD動画等比率4:3の映像なら画面ダブルタップでズームになりますが、単純に上下カットで幅を合わせたズームです。比率16:9画像の幅を圧縮した4:3ものの幅だけ伸ばすことは無理。

 ファイル情報を見たければ、「コピー」か「削除」を選んでからチェックポイントの反対、右側の!マークをタッチ(「コピー」はPCかPS3と繋がってるときしかできないので、「削除」で確認と覚えましょう)。コーデック情報までは見られないので、Level4.1や音声レートが高いから再生できないとかはVitaだけではわかりません。あと長いファイル名だとこのファイル情報でしか見られないので(ソート画面での表示は半角30文字以内)、Vita向け動画名は長くしないか頭のほうではっきり見分けがつくようにしたほうがいいですね。

 ちなみに「ミュージック」でも基本全曲ソートでしか連続再生されませんし(「ジャンル」や「アーティスト」で選んだ場合は「すべて」でそのソート内の全曲連続再生になります)、シャッフル再生はあるけどプログラム再生はありません。今どきプログラムリストも作れないとは……。ファイル数が少なく見るときは能動的に選択する「ビデオ」と較べると、こちらは使い勝手がかなり悪いです(でもビデオはフォルダに入れて手も関係なく自由にソートができないから、その点では不便か)。あ、スリープ機能もないし自動スタンバイも効かないようなので、寝るときに再生すると連続再生範囲全部終わらないと消えないってことか……。

 ここらへんはPS3の前例を考えるとそのうちバージョンアップはしていくと思いますが、せめてプログラムリストは早く搭載してほしいところ。子ども向けとは言えない機器なのに、コピー制限などのせいもあるんでしょうが、ファイルは自由に扱えない。ファイルをさわらせない、どちらかといえば初心者向けなインターフェイスですね。


 それからtorneで地デジ録画した動画をVitaに移す場合は、他と操作が違います。まず先にも書いたuke-torneというアプリ(Playstation Storeにあります)をダウンロードしてインストールしておく。そしてそのアプリを起動してPS3側から操作する。上のVitaの「コンテンツ管理」や「ビデオ」ではコピーガードの入ってないフリーの動画しかコピーできません。torneで録画した動画ファイルは別扱いです。uke-torneの場合、起動してUSB接続をするとVita側では接続中になり、終了以外は操作できません。接続中になったら、PS3側でtorneのビデオからファイルを選んで書き出しすることになります。

 この時も注意点があって、その番組を録画する前にあらかじめtorneの「設定」で「クイック書き出し設定」を有効(Vita向けとPSP向けがあります)にしておかないと、リアルタイムコンバートになり動画の実時間以上書き出しに時間がかかります(ちなみに30分番組の書き出し表示には39分と出てますし、実際40分ほどかかりました)。クイック書き出し設定が有効だと、おそらく録画時にPS3用とは別にVita用ファイルを同時エンコードするんでしょう、30分番組をコピーするのに二三分ですみます。
 書き出しする際に「長時間かかるのでできれば機器はAC電源つけとけ」みたいなメッセージが出ますが、Vitaはマルチユース端子で充電しますしUSB接続してるから充電は無理(つまりPSPやウォークマン相手限定の注意書きですね)。ということで、長時間やクイック設定をしてないときのビデオ数本の書き出しをするときは満充電の状態にしておいたほうが無難です。電源が特殊ですから、この接続中PS3のUSBからも充電はできませんしね。

 ただ、torneで書き出しても、正直画質はまあまあです。画質設定は最高画質と高画質の二種類ですが画像サイズは720×480のみなので、最高画質設定でも解像度が甘くなるせいでしょうね(テロップみるとわかりやすい)。Vita用で書き出し設定があるなら、なぜdot by dotのサイズにしなかったのかな。VitaゲームのPVの動画ファイルはdot by dotなのに。バージョンアップして、画像サイズも選べるようになれば(できれば720pも)うれしいんですが。

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