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『涼宮ハルヒの驚愕(前・後)』読了。

 「ガンガンONLINE」で連載中だった漫画『室町学院高校生徒指導室!!』が終わってしまった! 学生の主メンバーが3年になるからあと一年は大丈夫と思ってたのに。全36話、次に出る3巻で完結か。惜しいなぁ。これからは何を楽しみに「ガンガンONLINE」を見ればいいのやら……あ、『男子高校生の日常』がまだあるわ。個人的にガンガンではこれが双璧と思ってたのでその一方が終わったのは寂しいが、作者には次回作も頑張ってほしいものです。

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 さて、先日購入した『涼宮ハルヒの驚愕』前後編、読み終えました。こちらは前編の表紙。ハルヒ、キャラ変わってないか?と話題の現時点ハルヒです。いとうのいぢさんの絵柄が『分裂』時より変わってるので(目のバランスとか)『分裂』と並べるとおもしろいです。
 『分裂』から直に続いてるので本来は『分裂』が前編、『驚愕』が後編という作りだったんでしょうが、思ったより長くなり分けたんでしょう。エピソードとしては一本で、『驚愕(前)』は起承転結の承から転というか序破急の破なのか、とにかく『分裂』ラストから続く、SOS団とキョンにとってのこれまで最大の危機が本格的に始まる話です。
 以下、特にネタバレ無しで。

 『分裂』で始まった今回の事件は、先も書いたようにSOS団が始まって以来最大の、ぶっちゃけ存亡の危機に陥る話です。むろん存亡の危機というからにはハルヒに関わることですが、これまでどおりハルヒはある意味(一応)蚊帳の外に置かれます。同様の危機であった『消失』とはアプローチが違い今回は完全に敵対勢力の行動によるもののためキョンの自力での回復は難しく、ある意味『消失』と対比されるべきお話になってますね。あちらがキョンが覚悟を決める物語としたら、こちらはキョンが行動する物語とでもいいましょうか。もしアドベンチャーゲームとして作るなら、『消失』はよくある流れで作れるけど、今回はバッドエンドルートが多すぎてつらいゲームになりそうな(笑)

 『消失』のヒロインは明らかに長門でしたが、今回は蚊帳の外でもあるけど一応ハルヒ(ともう一人)であり、ハルヒ本来の立ち位置と物語がしっかり結びついてる分本編らしい物語です(『消失』もキョンが能動的主人公である以上本編に変わりありませんけどね)。

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 後編の表紙はこちら。表紙のキャラは『分裂』から登場している、今回のエピソードでのハルヒに対応するサブヒロイン(名字はあるが下の名前は出ません)。今回前編には帯が付いてますが、こちらは無し。今後出る予定の単品版では帯が付く気もしますが。あと表紙にある初回限定版の文字も消えますよね。
 後編では前編からずーっと続いてきた圧迫がついに解かれて怒濤の展開後に決着を見るわけですが、個人的にはビジュアルとしてはかなりおもしろそうだけど、少しわかりにくいところもあり。キャラの人となりとか事件の結末などは驚愕に値するけれど、シノプシスだけでいうと派手に見えない。……なんだ、『憂鬱』とほぼ変わらんな。結局『ハルヒ』を面白く読めるかどうかはキャラや文章が好みかどうかで別れそうという、まさにハルヒ的なお話です。

 この話、アニメにしやすいけどアニメにすると設定やシナリオが不明瞭な感じにもなりそうな気がします。もしアニメ三期があるなら、ここまでの話はTVで『分裂』と『驚愕』は劇場版で、と言いたい人が出そうですが、ぶっちゃけ『驚愕』が長いので3冊まとめての劇場版は難しいだろうなぁ。でもまとめて1エピソードなので、『分裂』だけTVでやると「真の最終回は劇場版で」というアレなものになってしまうしな。『消失』と同じく90分には納まらない長編としてやるしかないような。そうでなければTVで5話以上使ってやるかですが……これあまり細切れにすると多分おもしろくないです。日常のなんでもない描写でほぼ1話使いかねないし。小説も一気に読むからよかったわけで。

 ……そーいや、ひとつ気づいたことが。前にネタ振りされてたサブキャラのあるエピソードが今回の『驚愕』で思わぬ伏線として回収されましたが、ちょっと驚きの展開でした。で、もう一つ驚いたのが、このネタが『消失』世界では消えてたこと。なんでもないネタかと思いきや今回の回収で、ある意味『消失』世界で消えるべくして消えたネタだということが判明。これはこのころから考えていたことか、それとも『分裂』書く時点で組み込んだことなのか知りませんが、上手いことするなぁ。中身忘れてるから不明ですが、『憤慨』あたりでもあったのかな。
 今回サブキャラも一段目くらいまではいい出番がいくつもあってその人となりが描かれますが、それも楽しみのひとつです。

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 最後は、初回限定版の付録の小冊子『涼宮ハルヒの秘話』。初回限定版はシュリンクパックされてますが、前編と後編の間に挿まれてますので表紙はビニール破かないと見られません。
 中とじ64Pのうちメインは書き下ろし短編『Rainy Day』32P。キョンの中学生時代の思い出エピソード。『分裂』と『驚愕』に登場するあるキャラとの思い出です。いやー、これが本人だけ無自覚なリア充か……見た目小学生並エピソードですが、中二的な香りもあるという絶妙さ。おもしろいですが、これもどうということはない話なので、文章が好みでないならおもしろくないのかな。
 残り半分はキャラ設定のラフやハルヒシリーズに関わるスタッフの作業場やら裏話やらイラストやら。


 まとめ。とりあえず四年前に『分裂』読んでた人も、今回の『驚愕』を読むならもう一度『分裂』から読むことをお薦めします。『分裂』読んでないひとは当然そちらから。『秘話』はまあ『驚愕(前)』を読む前でもあとでも『驚愕(後)』を読んでからでもいいですが『分裂』を読んでから読むように(読んでない人はね)。思えば文庫三冊分だからシリーズ一の長編なんだよなぁ。これで息切れせずに、今後もちゃんと続編が書かれることを祈ろう。最大長編とはいえ、シリーズとしては終わってはいないし。あと同様に途中で止まったままの『学校を出よう!』シリーズも再開してちゃんと決着付けてくれませんかね。

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