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天罰 とはどういうことか。

 天罰 → 天が下す罰のこと。(学研パーソナル現代国語辞典)
 天罰 → 天道の罰即ち自然に来る悪事のむくい。(三省堂廣辞林 昭和十六年新訂版)

 天道(てんとう)とはこの場合、天の神様のこと。
 ようするに、悪いことをしたひとに神様が罰を与えるということ。

「大震災は天罰」「津波で我欲洗い落とせ」石原都知事

 レンホウが計画停電について説明と節電依頼に来た際に言ったそうな。

 それについてマスコミに聞かれた際の動画は続きで。

 「被災者には耳障りな言葉に聞こえるかもしれませんが」

 いやそれ、言い訳になってないから。耳障りというのは、

耳障り → 聞いて不愉快に感じること。(学研パーソナル現代国語辞典)
みみざはり → 聞きて気に障ること。聞くも厭わしきこと。(廣辞林)

 言葉として使い方が間違ってるわけではないけれど(実際被災者側の立場に立つなら聞くも厭わしいわ)、それが別に「天罰」って発言をソフトにしてるわけではないし、「被災者に対する天罰ではない」という意味でもない。どういう意味で言ってるにしろ、ただ日本人のアイデンティティーが我欲でその天罰だって言うだけなら被災者も当然入るし、誰しもがそう取れるだろうことはわかるだろうに、そこを弁解もしない(書いたように上の言葉では弁解になりません)。つまり明らかに被災者にも通じる天罰って意味は撤回してないし(普段マスコミの言葉尻をあげつらう物言いは気に入らないが、今回は結果的にほぼまちがってない)、天災を自分勝手に解釈し敵対者を攻撃する古典的宗教者と変わらんだろ。仮にも政教分離の国の首都の首長である現職政治家が言うことか。

 文脈がどうのとか形而上的な意味合いだろうと擁護してるひともいるけど、あの反応からはそうとしか受け取れない。第一、善も悪も人格も社会も個人もまったく意識に入れずにまとめて天罰と言うのなら、誰のアイデンティティーがわるいこと(我欲)とやらを計るモデルなんだよ。自分しかないと思うが、自分は我欲がないって? 自分にもそれがあると思うなら我々日本人に……って自分も含めての殊勝なもの言いをするだろうし明らかに自分は別という立場。というか常套句ですよね、「我々日本人に対するうんぬん」。言葉に敏感な元作家のはずだろうに、そういう思考は持ってないのか。

 別に一市井のひとが言う分にはそういうひとかで済むけど、有事の際に首長である政治家がいう言葉じゃないということくらいわからんのかな。少なくとも政治家が神がらみの言葉を発するのは、冗談か祭事などの慣習時かにしてくれ。やることやってから自分のことで言うのはかまわんが、他者への攻撃に神がらみの言葉を使うのは自分の発言責任投げてるのと変わらん。「あのおじさんに怒られるから、やめなさい」と子供を叱るアホな母親ですか、あなたは。

 ああもう、げにまっことみみざはりなことちや。


 ……その後15日の昼になって発言撤回、謝罪をしたそうですが。どう見ても本音で言った言葉を謝罪したからとて、そういう人だという印象は消えないと思います。あとソースは不明ながら川北新報の記事で『天罰について発言した際、「『被災された人は非常に耳障りな言葉に聞こえるかもしれないが』と言葉を添えた」としたが、実際には話していなかった。』とあるのだけど。記事を読むに、上の動画の前の会見で記者団に発言したらしいです。レンホウとの会談のあと、記者団に話したらしい。

 しかし上の動画のように前後まとめて見てもまだ擁護する人いるんだよな……どうなんでしょう。これが引退した隠居の言葉ならほっとくんですけど。で、東京都民、どーするの?

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