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ヒーローはいらない、はずなのに。

 昔出てたPS用ゲームで『Wild Arms 2nd ignition』というのがあるんですが(現在PSNでPS3/PSP向けでも発売中)、そのテーマの一つがある意味「英雄は必要ない」というものでした。お話は英雄に憧れる主人公が予想外の力を手に入れその力を人を守るためにつかっていくうち英雄のような活躍をしていくというRPGなのですが、かつての英雄の真実、その家系の子孫、革命の英雄(実はその影武者のような)、英雄視された姉の影で頑張る女の子なども描かれ、一貫したテーマの終極がこれ。つまりは英雄が求められる状況、英雄たろうとする意志など、それこそが問題であるというようなものでした(大体は)。

 「乱世の英雄」などという言葉もありますが、これも「乱世ならば英雄になろうが、平穏な世界では邪魔者」というような意味合い(若き日の曹操を評した言葉ですね)。日本のサブカルチャー、漫画やアニメや小説では、こんなものざらにある形容ですが、ようは英雄が必要とされる状況自体がよくない事態なわけです。

 現在、日本ではそのよくない事態が一向に納まらず続いています。
 で、やはりというかこういう状況では英雄が目立たぬわけにもいかないのです。

 災害時の英雄といえば、古今東西、被災者を助ける者と決まっております。もちろん被災しながらも周囲の人を助ける者がいの一番で英雄視されるわけですが、次に来るのはやはりプロフェッショナル。災害時の指示をする役所の方々や消防隊員、そして自衛隊の方々です。日本の自衛隊はその成り立ちから国防一辺倒で、余所に戦争に出かけるわけではありません。そのため第二のお仕事、災害支援がおおきな役割としてこういったときにクローズアップされることになります。

 「戦わない軍隊の本領はここにあるのかもしれない」

 自衛隊コピペスレッド
 自衛隊の皆さんが頑張ってるし自衛隊かっこいいコピペ貼っていこうぜ


 阪神淡路大震災で被災したときに救出された少年が、救出した自衛隊員に憧れ自衛隊員になる。
 阪神淡路大震災から13年・佳い話!
 この元少年の自衛隊員も出動したのだろうかというスレッドからのリンク。

 自衛隊の成り立ちとか存在意義とか実際の立場等色々あるし左翼な面から普段色々言われていますが、実際こういうときの働きをないことにはできません。反対するのは勝手だけれど、こういう状況を見ても見ぬふりをするのはどうなんだろう。


 さて、医者は人を助けるのが仕事。そうはいってもこういう災害時に使命感があるひとばかりではないでしょうが、やはり仁術を地で行くひとはいます。ちょっと見出しに語弊があって、本当に津波に巻き込まれたわけではなく、ぎりぎり助かったお医者さんです。
 『「次は助ける番」 津波のまれ生還の医師』


 最後にこの記事書こうと思ったきっかけ。

 『「使命感持って行く」=電力会社社員、福島へ-定年前に自ら志願』
 【2ch】ニュー速クオリティ

 いやもうなんというか……この覚悟の凄さは自衛隊員に匹敵する。残る家族らにとっても。簡単にどうとは言いづらいですが、ホント無事にご家族の元に帰られますように。

 この人の話を聞いて思い出したのが、最初にあげた『Wild Arms 2nd ignition』のファーストオープニングテーマなのでした。無論RPGの歌ですし主人公は戦いにいくひとなのでそのまま同じ意味合いが重なる歌詞ではありませんが、願いとしてはもうぴったりなのです。

 「どんなときでも、ひとりじゃない」麻生かほ里

 ゲームOPに使われたもともと1番のみの歌で、その1番の歌詞がなんというか今回いろいろと当てはまりすぎる。
 アニメも当時トップレベル(今見ても凄い)ですが、今回はまあ気にしないで歌を聞いてください。

 こちらは麻生かほ里さんのCD『alone the world~ワイルドアームズ・ヴォーカルコレクション~』に収録されたフルサイズ・バージョン。ゲーム版とはアレンジや歌い方が少し違いますが、麻生さんの歌声はよろしいです。歌詞の二番目はまあゲームに沿った内容かな。

 ほんと、ヒーローなんて現実の世界ではいないほうがいいんですがねぇ……。

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