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TV配線、まとめその2。同軸ケーブルにF型接栓を付ける。

 前回「TV配線、まとめ」記事を書きましたが、やはり写真がないとわかりにくいかと思い、写真を撮りながらF型接栓をひとつ付けてみました。

 そんなわけで一応前回の記事の補足なんですが、ページが長くなるので新しい記事に。
 S-5C-FBケーブルにごく普通のF型接栓を付ける、工作です。

 ……おお、これが記念すべき500回目の記事だとは。

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 F型接栓というのは左上の写真の右にあるように、基本的に本体と止めリングの最低二個の部品からなります。右上は後ろから見たところで、内側と外の六角のボルト状の部分は別になってて回転します(つまりこれも二個の部品から成りますが、取り外しはできません)。
 左下の物は六角ボルト部分のかわりにプラスチック製手回し用ローレットがついているF型接栓。スパナで締められない代りに手回ししやすく、内側のネジの前にバネが仕込んであるので差すだけのプラグタイプのTVコンセントにも使えますし、奥まで押し込んでからねじ込めば抜けないようになっています。
 右下のものはねじこまず、差し込むだけのプラグタイプ。横向きのL字型なので出っ張らず、TVの狭い背面などで使いやすいです。

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 ただしあまり安物だとプラグの内側のバネの作りが悪くて抜けやすいのが欠点。この写真のようにバネが内壁全体にぐるっとあるとしっかりくっつきます。

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 さて、用意する道具はこんな感じ。左上から時計回りに説明すると、S-5C-FB同軸ケーブル、ケーブルストリッパー(いろいろありますが、よく切れるナイフとニッパーがあればなくてもなんとかなる)、5C用F型接栓、ワイヤーニッパー(針金切断用。プラスチック用は駄目よ)、ペンチ(これは大きいですが、普通のでいいです)、ナイフ(カッターでもいいですが、切れ味はいいものを)。うちのワイヤーストリッパーはミライ(未来工業株式会社)の「トリッパー」。5Cや3Cの同軸ケーブルに対応していて、外側、中、内と厚みに合わせて被覆を剥くことができます。

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 まず同軸ケーブルを用意し、切断面から14mm程度(長い分にはあとで切ればいいので16mmでも18mmでもかまいません)のところで一番外の被膜(シース)を剥きます。写真のものは既に芯線が出てますけど、そういうケーブルが残ってたので使っただけでこの芯線も全部埋まってると思ってください。外皮がストリッパーで綺麗に取れなかった場合はナイフで切れ込みをゆっくりなぞって切り離します(ストリッパーがない場合は、普通に長さ測ってナイフで切り込みを入れてケーブル回して切ると簡単です)。

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 次に網線を反対に折り返します。折り返すとFBの場合はアルミ箔のシールドが見えますが、これは剥きません。網線だけ。F型接栓の工作で、先にシールド分を切って芯線を出してから網線を折り返す手順もありますが、そうすると短い網線は折り返しにくく、短い線が残ると面倒なので先に折り返すほうがいいです。

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 おっと、忘れないように、ここでケーブルに先に抜け止めリングを通しておきます。反対側に接栓がついていなければ後でも付けられますが、ややこしいのでとにかくこの時点で通しておきましょう。


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 リングを通したら、次に芯線を切り出します。12mmほどの長さのところでアルミ箔とシリコン部を共に切って芯線だけを出すわけですが、ケーブルストリッパーを使うと芯線にほぼ傷を入れずに周囲を綺麗に切り取れます。シールド分を2mmほど残して切り取るといいです。


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 次に外に折り返してる網線を持ち上げて、ニッパーで無駄な部分を切っていきます。説明書などには2mm残すとありますが、いちいち測らずとも外皮にニッパーを沿わせて外皮の厚みくらいで切るとちょうどいいです。出てる分を全部切り落したら、また外側に折るようにしておきます。

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 で、やっとF型接栓の出番です。芯線を内に通して、接栓の差し込みを網線とアルミ箔の間に入れるようにします。網線を先に折り返してから後で余分を切ったのは、網線がちゃんと接栓の外側に出るようにするため。網線が一本でも接栓の内側に入り込むと線がひっかかって接栓が差し込めません。無理矢理入れることになります。網線が外側にちゃんと出てると、さほど力を入れずとも差し込めます。アルミ箔はグジャグジャになってもまだなんとかなりますが、できれば接栓の内側に入るように丁寧に差し込みましょう。

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 差し込むときには芯線が出ますので、指に刺さないよう注意。刺さらない長さでも押すときにさわると途中で曲がるので注意。で、するっと差し込むとこのように接栓の端までケーブルのシースが届きます。短く切ったので網線もはみ出してませんね。芯線がかなり出っ張ってますがこれは元が長めにしてあったためで、14~16mmくらいならもうちょい短いです。

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 その後、通してあった抜け止めリングを持ってきます。接栓にぴったり付けると、ちょうど根本の膨らんでるあたりにおさまります。

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 ペンチでリングの横を軽くつぶしてシースに止め、次にリングの出っ張りを挟んでぎゅっと押しつぶします。このF型接栓についてたアルミリングは最初からW型の出っ張りが作られてますが、安いものだと薄い金属のまんまるリングだったりしますので、そのときは最初に横を軽くつぶしたあと楕円になった端をぎゅうぅっとつぶして凸型にします。出っ張りがないと面倒に思えますが、薄い金属リングだと柔らかいのであとでこじってリングを外しやすく、F型接栓の再利用もしやすいです。ちなみにアルミリングも薄い金属リングも、別に売ってます。

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 最後に、出っ張ってる芯線を切り落とします。横から見て、F型接栓から芯線が1~2mmほど出るあたりで斜めに切り落とすとよいです。無論ニッパーで。切り口を斜めにするのは相手側の口に刺さりやすいようにするためのようですが、トンガリが出っ張るのであとで手に刺さないように注意。ごちゃごちゃした袋などに収納しておくときは気をつけましょう。

 これで工作終了です。

 オマケ。

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 上で出したTVプラグ。これはシールドタイプというやつで、ノーマルと較べると内部もダイキャスト製でしっかりしてます。写真の中の上がシールドタイプ、下が普通のもの。上のケーブルはS-5C-FB。下は5C-2Vなので網線の下にアルミ箔のシールドがありません。
 シールドプラグでは網線他のシールドがついたままのケーブルがプラグ内に入り、プラグ内部ではダイキャストでシールドされてるので、隙間ができないわけです。実際に妨害電波等にどれだけ有効かはわかりませんが、大抵のアンテナ機器でシールドといえばダイキャストで覆ってあるので、それなりに効くんじゃないかな。
 あと、写真は取ってませんが、どちらのプラグでも当然ケーブルは剥かないといけません。シールドタイプの場合は、上のF型接栓の剥きと同様に工作をしつつ、芯線をもう少し短めに切ります。プラグの内部はF型接栓と同じようなつくりなので、そこにぐっと差し込んでケーブルを挟み込むツメをペンチで挟んで押さえ込んで終わり。
 ノーマルタイプの場合は同じようにケーブルを剥きますが、折り返した網線はあまり切りません。というか写真のようにむしろ折り返さないこともあります。ケーブル抑えのツメが網線を押さえるようにするためです。FVの網線が出たままなのは、ここで押さえるようにしてるから。網線を折り返しケーブルの外皮ごとツメで押さえてもいいですが、どちらにしろ芯線は長めに出しておきます。でないと中央の押さえるところに届きません(写真の場合は長すぎるので、もう少し切る)。写真は置いてるだけなので芯線が外側になってますが、本来はドライバーでネジを緩めプレートの下に芯線を差し込んで、ネジ止めします。注意することは、網線を折り返さない場合、網線が芯線にさわらないよう中のシリコンの端よりはっきり短めに切ること。一本でもつくとショートしますので。


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 もうひとつオマケ。前に紹介したダブル分波器にケーブルを付けた状態。ダブル分波器の上に出っ張ってるのは、固定用プレート。上下に出てるところの穴を使ってネジなり針金なり紐なりでどこかにくっつけるためのもの。はめてるだけなので、邪魔なら外せます。うちはまだTVを床置きしてるのでこんなありさまですが、ラックを組み立てたら、ラックにくくりつけるんだ……。

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