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TV配線、まとめ。

 先日のDVDドライブの故障の件、その後結局修理が手間取るのでと後継機種(PATA接続最後のDVR-A16J)の新品が送られてきました。前のDVR-A12Jまでが日本製で次のDVRーA15Jからは中国製だったので修理頼んだんだけど、まあしょうがないですね。実はこのDVDドライブの装着もあって、前回HDDのシステム入れ替えなども決定した次第。

 そんなこんなでPCケース引っ張りだして作業してたところ、知らない内に、プリンタ用に繋げてるUSBケーブルのPC側の端子部分がひん曲がってました。インターフェイス・カードのUSB端子も少し曲がってて、危ないところでした。もともとギリギリだったので、部屋の片づけとかPC動かしたりでUSBケーブルがひっぱられて曲がってしまったようです。やはりケーブルは少したるむくらいが適当だと痛感。とりあえず使えてはいますがもともとギリギリでしたので結局長い5mケーブルを注文し付け替え(今のが確か2.5か3m)。フェライト入りというのを選んだらちょっとシースが硬かったのは失敗したかな。

 前置きはこんなところで(ケーブル絡み)。
 うちのTVのデジタル化に際して学んだ、設置のポイントをもう一度まとめて。読みにくい文章なので、先に謝っておこう。すいません。

 アンテナから引く同軸ケーブルは基本は5Cというサイズを使いましょう。BSデジタルなどの高周波数も鑑みるとS-5C-FBというやつが今のデフォルトです。無論これより高いものにする分には問題ありませんし、BSアナログまで対応してる5C-FVでも二階分くらいの距離ならさほど問題はないです。室内でも工作したりするなら、箱入りが割安なのでそちらを買っておくのもいいかも。
 あとTV直前などで分配したり分波する程度の長さなら、取り回しのしやすい細いケーブルでも問題ないです。5Cは短いと案外硬いので。市販の短いケーブルでは3Cとかよく使われてますがシールド構造だそうですし。

 ケーブルの接続は基本的にF型接栓で繋ぎましょう。端子にねじ込んで確実に繋げられますし、簡単に抜けることもありません。機器を増減したときの付け替えも簡単。長さの足りないときには中継接栓でつなぐこともできます。加工も道具があればそれほど難しいことはありません。
 F型接栓は単品とか二個入りとか十個入りとか百個入りとか金メッキとかいろいろな種類が売られてます。購入時の注意としては、ケーブルのサイズとあうものを選ぶこと。5Cとか4Cとかです。特に金メッキを選ぶ必要はありませんが、くもりにくいのでそういうのがいやなひとはそちらで。地上波とBSの信号別の目安に金銀を使い分けるのもアリ。

 あと接触不良対策に芯線にコンタクトピンをかぶせるタイプもありますが(高い市販の加工済みケーブルのように、柔らかい芯線の代わりに硬めの綺麗なピンが端子に出ます)、屋外だと錆びやすいので使ってもいいかと思いますけど、室内では特に必要ないかな。硬いので接続時に芯線を曲げるような失敗はなくなり、確実に接続可能ですけど。

 ちなみにごく一般的なF型接栓の回すところのサイズは11mm(うちでは一個だけ12mmでした)。あまり使わないサイズですが、手回しだと結構最後の一回しあたりが面倒なので、薄型の11mmスパナをひとつ用意しておくとその後の付け替えでも便利です。ただしあまり力込めず軽めに締めるものなので(最大でスパナの反対に2kgの重り下げる程度とか。ってこれ強めな気もする)力入れすぎないよう注意。ビデオやTVの裏とかは本体壊すと大変ですので不安なら手回しで。一旦付けるとそう取り外ししない、分配器や分波器や壁のコンセントとかに締める際にスパナ使うと便利です。
 但し手回ししやすいようローレットの細工してある接栓だとスパナは使えませんし、プッシュプラグ兼用F型接栓などは内側がバネ入ってるので大体手回しで締めても緩むことはありません。

 さてケーブルの工作はこちらのHPなどで詳しく解説されてます。ただこちらでは書かれてませんが、ワイヤーストリッパー(またはケーブルストリッパー)があると便利です。調べると最近は千円もしない安いタイプもありますが、使い勝手や切れ味は不明。私はミライのワイヤーストリッパー「トリッパーCX」使ってます。剥く場所によってはコツが要りますが(一番外のゴムだけ剥くのは刃がなまってるのか案外やりづらい)、芯線出すのはニッパーよりずっと簡単。ケーブルや接栓によって剥き方はいろいろありますが、S-5C-FBと一般的なF型接栓を例にとると、

 まず切断面から14mm程度のところで一番外の被膜を剥きます。ストリッパーで綺麗に取れなかった場合はナイフで切れ込みをゆっくりなぞって切り離します。
 FBだと編み線が出ますが、これを全て外側に折り返しアルミ箔だけにします。
 次にまたストリッパーで先端から10~12mmほどのところ、アルミ箔の部分が2、3mm残るところで切って芯線だけにします。大抵の接栓加工の説明では2mm残してとありますが、3mmくらいのほうがいいかな。これで芯線が10mmちょい出てればいいです。
 ここで忘れずにF型接栓の抜け止め用リングをケーブルに通しておきます。いや加工前から通しておいていいんですが。このあとでは通しにくいのでここまでに忘れず通しておきましょう。
 次に折り返した編み線を少し戻して開き、ニッパーで余分を切り落としていきます。2mm出して切ると説明されてますが(アルミ箔部分を2mm残すときに一緒に切りあとで折り返すという説明も多いが、長いうちに折り返して別々にしたほうがし易い)2mmだと抜け止めリングの隙間から出て指を刺すこともあるので、外皮の厚みから出るか出ないかで切る程度でもいいかな。
 F型接栓の本体をアルミ箔部分を中に入れるよう──接栓の差し込みをアルミ箔と編み線の間に入れるようにしてケーブルにぐっと差し込みます。網み線を全部ちゃんと外向けにしておけば簡単に入りますが、差し込むときに内側に巻き込んでしまうとなかなか入りませんので注意。編み線を短く切った後に全て外に折り返そうとしても見えなかったりアルミ箔も折ったりと難しいので、編み線が長いうちに折り返してあとで切り落としたわけです。押し込むのがきつい時には飛び出た芯線を手に刺さないよう気をつけてください。私はペンチなどの平たい部分でナット部分を押し、芯線はペンチの隙間に入るようにしたりもしました。
 抜け止めリングを接栓本体にぴったりとくっつけ、ペンチで軽くリングを潰し、さらにリングの端にある出っ張り(メーカーによって素材や形が違いますし、安い大量セットでは出っ張りのないリングも)をしっかり挟んでつぶします。先の切った編み線の端がリングから出ないよう注意。出そうな場合は接栓に沿わせてリングで隠すようにしましょう。
 最後に接栓のナット部分から飛び出ているはずの芯線を、2mmほど出るところで斜めにカット。切り口を斜めにするのは差し込み易いようにでしょうか。短すぎたり長すぎたりすると接触不良になる可能性もあるので、注意。切っても先がナットから出ることになるので、取り扱いに注意。刺さると痛いし曲がると折れやすくなるでしょうし。

 同じように反対側も加工し、ケーブルの両端にF型接栓が付けば終了。あと、作るにしろ市販品にしろ引くケーブルの長さは余裕を持たせましょう。あまりタイトな長さだと、あとで模様替えをしたくなったときに困ります。

 分波器は基本的に分配器より減衰が少ないそうです。分波器買うのが面倒だからとて分配器を分波器代わりにするのは止めましょう。またダブル分波器というものがあるので、二分配してさらに分波器つけるくらいなら、これにしたほうが減衰も少なくお値段も安いです。ダブル分波器は今のところ日本アンテナのタップ型「STSW2D」かサン電子のケーブル付「DSP-77FW-P」がお勧め。ケーブルの切断が不安だったりケーブルの長さを調節したい場合は日本アンテナのほうで。

 ケーブルを分ける分配器と同様のもので分岐器というものもあり、ケーブルを長く引く分にはこちらが便利だそうです。この分岐器こと壁に穴空けてケーブル埋め込む際に壁の外に出すための壁面端子を中継器ともいい、その端は端末(もしくはTVコンセント)といいます──柱など壁面に直付けできる兼用タイプもあり。
 アンテナから来たケーブルを入力側につなぎ、そこで外に分岐させた信号を出し、出力側につないだケーブルから先に信号を送るから中継器。端っこは出力がない行き止まりなので端末。中継器の役目は分配と同じように見えますが、分岐する信号は先に送る信号よりも弱いそうです。本流から少し分けてもらう形で送る方が強いので、より遠い所まで信号を届けられると。屋上から一階まで引くのに、いちいち部屋とかで分配していくと一階端では屋上階近くよりぐっと信号が弱くなります。

 ただ、最近の配線では、屋上でブースターかまして直下で必要な分だけ分配して一本ずつのラインで各部屋に送る方が良いそうです。分配器は信号を均等に分けるのでその先のケーブルが長くなりすぎるとそちらでは無駄に信号が弱くなりますが、下手に数珠つなぎで部屋をつないでいくよりは個別に一本で引くほうが減衰が減ると。利点としては、空き部屋で無駄に減衰させたりダミー抵抗入れる必要がないことかな。分配器を使うのはアンテナ直下か、室内ならできるだけ分ける場所ぎりぎりにしたほうがよいです。

 あと端末含めて中継器は全通電タイプにしましょう(屋外や天井裏で使う分配器も)。各部屋のどこからでも通電できるように。新しく壁コンセント付けるときはこれに注意。あとメーカーによってはダミー抵抗入りという商品もありますので、客室など普段使うかわからない部屋にはそちらを。
 室内で使う分配器は片側が通電なら十分ですが、これは屋外ブースターが付いてる場合。今のブースターはみなBSアンテナへも電源部から通電しますので、ブースター用電源があれば、各TVやビデオデッキ等でBS用に通電する必要はありません。ブースター付けてない場合は、各部屋のTVやデッキからBSアンテナへ通電するように設定します。一ヶ所だけが通電する設定だと、そこがOFFのときは隣の部屋からはBSが観られないことになります。

 ちなみに古い同軸かフィーダー線どちらかを接続するような兼用端末だと内部でショートしてることもあるので、そういう壁面端子は交換した方が良いです(古い兼用のTVプラグも同じ。内部で配線カットすれば使えることは使えますが)。うちではケーブルつなぐとショートしてますと出てTVが映らなかったんですが、途中の中継器変えたらちゃんと映るように。30年くらい前の家だと、こういうこともあるので注意。


 最後に、電気のコンセント内配線の工作は本当は電気技師の資格が必要ですが、TVアンテナのケーブル工作には資格は必要ありません。壁のTVコンセントつけるのも引くのも大丈夫ですので、ばりばり穴開けてつけてください。

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