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『Now In The Night』 前編

 先日記事に書いた、鈴木博のCD『NOW IN THE NIGHT』が到着しました。
 いやー、いい声ですわ。伴奏もトッププロだけに、素人耳でもわかるくらいいいです。ある程度の音量で聞かないと駄目だけども。

 鈴木さんのアルバムは、これともうひとつ1979年だかに出た、鈴木博&鈴木勲「BALLOON(風船)/バーニング・スーパー・セッション・III」しかないそうです。このCDと同時期にCD化されたコンピレーションアルバムに二曲入ってたけど、それは「Now In The Night」から収録されたものみたいですし、できればこちらもCD化してほしいところです。残るは『私を月まで連れてって』イメージアルバム一枚目の『Fly me to the Moon』だけですね。アナログレコードの再生&取り込みをどうするかが悩ましい……。

 そういえば、あれからまた検索しててこちらのブログ記事を見つけました。なんと鈴木さんの知人で、彼が歌っていたクラブで働いていた人が、このCDにからめて彼の思い出を語っていたのです。前回の記事にも書いたリンク先のエピソードとともに、人となりがわかっておもしろいですが、まさかこのレコードのタイトルが「ナウいんじゃない?」の駄洒落だったとは……(苦笑)。しかし生歌のほうがいいのはわかりますが、時折このアルバムよりずっと凄いのが聞けたと言われても、どうしようもないんだよねぇ。

 『NOW IN THE NIGHT』 HIROSHI SUZUKI 鈴木博
     (株)コロムビアミュージックエンタテインメント COCB-53795

  鈴木博(Vo) 市川秀男(p/synth) 鈴木勲(b) 日野元彦(ds)
  杉本喜代志(g) ジェイク・H・コンセプシオン(sax) ストリングス


1) Tea for Two ~二人でお茶を~

  元は1925年初演というかなり古いミュージカルで作られた歌。その後あちらこちらで歌われジャズのスタンダードナンバーに。その後50年代に映画化された(話はオリジナルミュージカルとはまったく違うらしい)際の主題歌でもあり、わたしもそちらを聞いたことあります。歌うは主演のドリス・デイ。男女混声だった記憶がありましたが、ミュージカルだったからか。ミュージカルらしい優雅でゆったりしつつも陽気な歌ですが、バラードとか静かなバージョンもいいですね。
 ドリス・デイの歌う映画バージョン。

 ジャズとしてはアニタ・オデイのバージョンが有名とのことで聞いてみましたが、こりゃまた凄いアレンジというか歌いっぷり。別物ですね。動画は『真夏の夜のジャズ』という題名で映画になったらしい1957年の野外LIVEの模様らしいです(この動画は比率が16:9になってるけど元はスタンダードサイズ。そちらでは上下に画像が広いけど色の薄いものもあるので、これはおそらく最近デジタルリマスターされたもの)。1963年の東京でのLIVE?のレコード音源もあって、こっちはよりスムーズに聞けます。


2) My One And Only Love

  これはわたしはよく知りません。サビのところだけ聞いた気がしますが、歌入りでまともに聞いたのは多分初めて。無論スタンダードナンバーばかりのアルバムですので、単にわたしが素人なだけです。調べてみると、アナ・マリア・アルバゲッティという女性が歌ったアルバムにありました。女性視点の歌だったんですね。その後はスタンダードとしてあちこちで歌われ、鈴木博が和製ハートマンと呼ばれた、その元であるジョニー・ハートマンも歌っていました。しかも伴奏がジョン・コルトレーン(というかコルトレーンのアルバムなんですが)……さすがにコルトレーンは知ってます。
 動画はそのコルトレーン版。素人耳でも凄いのはわかる。半ばすぎてからハートマンの歌が入りますが、なるほど鈴木さんと同様バリトンの、深くていい声ですね。


3) When I Fall In Love

  こちらはもうすこし聞いたことはありますが、やはり素性は知らず。調べてみると、1952年の戦争映画『零号作戦』の主題歌で、実際にヒットしたのは1957年の映画『イスタンブール』の劇中でナット・キング・コール(若い!)が歌ったことからだそうです。動画見ると、こりゃ売れるわ。以下、その映画のシーンの動画。


4) The Way We Were ~追憶~

  1973年のシドニー・ポラック監督の映画『追憶』の主題歌。映画自体も名作と呼ばれてます。観たの随分前なのでよく覚えてませんが。ただこのメロディは忘れられません。バーブラ・ストライサンドの声も実によかった。なんというか悲しみとは違うやるせない感じがあって、邦題がまさしくぴったりだと思いましたね。でも男性ボーカルも渋くていいですな。
 動画は編集もの(マッシュアップってあるので)。冒頭はNHK-BSでもやってる「アクターズスタジオ」にバーブラが出た時の模様。最初のほうで写真で出てきた御夫婦が作詞をしたアラン&マリリン・バーグマン夫妻で、正面に座っていて紹介されたのが作曲のマーヴィン・ハムリッシュのようですね。曲が始まると各LIVEなどで歌った動画の編集になります。そのせいで時々口パクが合ってませんが(笑)

 


5) Bein' Green

   これも知らなかったので、検索してみましたが……なんか見つからない。いろいろ見ると、どうやらこれ『セサミストリート』のカエルのカーミットの歌らしい!(リンク先のページに歌詞や訳詩があってようやく確認) ジャズのスタンダードとばかり思ってたので驚きました。まあ1969年の曲ですし何人かが歌ってるそうで、今や立派なスタンダードナンバーですが。上のリンクの歌詞見ると、結構深い人生をうたってる。さすがはセサミ、凄いな。動画はオリジナルのカーミットの歌うバージョン。


6) Mona Lisa ~モナ・リザ~

  さすがに知ってます。ナット・キング・コールの「モナ・リザ」。なんかモナリサ(リザでなくリサと呼ぶのをこれで初めて聞いた)連呼してるだけみたいですが、いいメロディで忘れませんね。鈴木さんの声だとさらに魅力的。ナッキンとはまた違うんだけど、やはり低音の響きが似合います。
 1950年の映画『Captain Carey, U.S.A.(邦題『別働隊』)の挿入歌で、この歌の大ヒットでナットはブレイクしたそうです。主演がアラン・ラッドなのに、映画は聞いたことないなー。ただ、観た人のコメントによると、映画ではナットの声は出ないし、英語でも歌われないとありますが(笑)
 動画はナット・キング・コールのもの。


 長くなったので、今回はここまで。
 親父がジャズ好きなので(CD-Rに焼いて)車で聞かせてみたら、声もバックもいいと気に入ったようですが、26年前に既に亡くなってると教えたら残念がってました。

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