太陽を背にうけて。翔べ!イカロス。
「はやぶさ」帰還という一大イベントも終わったので、天文関連のニュース取り上げることもなくなるか……と思ったんですが、現在リアルタイムで進行中な日本の宇宙関連事業がこれまた世界初のチャレンジしてるわけですよ。
それが5月21日に打ち上げたばかりの、ソーラーセイル実証機「IKAROS」と金星探査機「あかつき」です。
今回はIKAROSの話。IKAROSは世界初のソーラーセイル実証機です。ソーラーセイルは太陽光を受けて、その力を推進力に変えます。しかも今回のソーラーセイルの一部には極薄の太陽電池も装着され、電力供給源としての役目も果たします。その電力により駆動するはやぶさ譲りのイオンエンジンも備えつけられ、IKAROSはハイブリッド推進機でもあるそうです。無論IKAROSはソーラーセイルの実証機ですから、今のところイオンエンジンは使われてない模様です。
はやぶさの帰る二日前、6月11日にIKAROSは世界初のソーラー電力セイルの展開、発電に成功しました。IKAROS本体は平たい円筒形の形をしていて、打ち上げ時はその胴回りにソーラー電力セイルを巻いていました。それを広げたわけです。そして6月14日に、カメラ分離、IKAROSとセイルの撮影にも成功しました。無論これも世界初。
今回記事にしたのは、このセイル展開とカメラ撮影のネタが興味深かったので。
IKAROSには二台のカメラが積まれていました。このカメラは独立した機器で、IkAROSから分離し、離れたところからIKAROSを撮ることになっています。DCAM1とDCAM2という名前で、14日に分離したのはDCAM2。分離したDCAM2は、内蔵電池で駆動しIKAROSを電池切れになるまで撮影、送信し、その後は慣性のままIKAROSのあとを追う世界最小の人工惑星となりました。
そう、あのミネルバよりも更に小型のカメラであるDCAM2が、現時点で世界最小となったわけです。まあミネルバと違いもとより使い切りカメラで宇宙に漂う予定だったわけで、最初から世界最小の人工惑星の名誉を得ることはわかっていたんですけどね。
ところではやぶさは擬人化の波があちこちで起きてたわけですが、公式でもちらっと擬人化してました。絵の見た目は探査機そのままでしたが。となればIKAROSも当然──イカロス君として擬人化され、はやぶさのようにツイッターやら子供むけ記事で活躍してます。はやぶさの公式擬人化同様、男の子のようですが、今回、ついに公式でも女の子が。イカロス君にくっついて旅立ったDCAM1はDCAM1ちゃんというお姉さん、DCAM2君は弟という役割でした。
そして、DCAM2君がお役目を果たしたのち、その様子が公式で動画にされて公開してましたがー。
これがまた。
今までになく物語として演出されていて、公式ブログからすでに泣かせを入れてました(笑)
どうも、はやぶさ関連で学習したんじゃあるまいな。こっちのほうが受けると。
こちらのIKAROS-blogのページの一番下にその動画があります。上の方では撮られたIKAROSの写真が。凄いなー。
動画、Youtubeにあげていたひとがいたので、そちらを貼っておきます。
いやもう。DCAM2くんが健気でね……。イカロス君も優しげで、公式でこれやられちゃあなぁ。やっぱり萌擬人化しか手は残ってないよね。というわけで、はたしてしきしまさんはイカロスさんやDCAM2ちゃんに挑むんだろーか。あと、きっと誰かが泣ける音楽あわせてMADつくるに違いない(笑)。ニコニコあたりで。
……ちなみにしきしまふげんさんとこの同人誌、三冊到着しました。
ミネルバが題材の「Hopping pretty」が5で、かぐやが題材の「Returning pretty」「Returning pretty side.B」が6、7のナンバリング。書かれた時期が同じころだったのか、かぐやの一冊目は「現代萌衛星図鑑」の記述とかなりダブるところがありました。二冊目だけでも問題ないかな。
ミネルバ本はよかったわー。「萌衛星図鑑」で足りないところをかなり補完してくれますので、はやぶさ好きにもお薦め(かぐや本も図鑑を補完してくれました)。漫画ページはサンプルにあった2ページだけでしたが、いやこれでも十分(笑)。やっぱ泣けるわ。先日のpixivの「ミネルバからのエール」と併せて、ミネルバ漫画にはツボを押されまくりです。
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