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はやぶさを支えたひとたち、【その5、6】。その他ニュース。

 毎度ASCIIの記事でございます。

 これまでの記事、四回目まではこちら。
 『祝帰還!「はやぶさ」7年50億kmのミッション完全解説【その1】』
 『【速報】「はやぶさ」帰還! ウーメラ砂漠にてカプセルも確認』
 『ついにたどり着いた小惑星イトカワが「ラッコ」だった件について』
 『「はやぶさ」の危機に、真田ぁ~ず「こんなこともあろうかとッ!!」』

 今回は、その4とその5の二回。

 まずはその4 『「はやぶさ」は浦島太郎!? 宇宙経由の輸出入大作戦』
 次にその5 『「はやぶさ」の夢は続く、開発者が考えるその先にあるもの』

 これにて完結でございます。

 その4でまず印象的だったのは、サンプラーホーン開発担当だった矢野創准教授の言葉、

──引用──

『 NASAができない、怖くて手を出せないようなことにどう切り込んでいくかを考える。NASAがやったことを10年後に後追いするとか、世界で2 番目、3番目だけど、そのぶん少し性能がいいとか、そんなことをやっていたらぜんぜん追いつけないですよね。

 「はやぶさ」が世界で評価されてるのはまさにその点で、NASAからすれば『できるわけないだろう』と思っていたわけです。昔の(NASAの)同僚などからも、やんわりとですけどそういう意味のことを言われました。「まあがんばってね。Good Luck」「良い写真ができたら送ってくれよ」なんてね(笑)。』

──引用終わり──

 世界のトップを走ろうという人の言葉は違いますね。起業家なら大なり小なりこういうことを考えてはいると思いますが、実際にやってのけた人の言葉ですし。

 ちなみにプロジェクトマネージャーの川口教授も「はやぶさ」の再突入について、

──引用──

『 こだわっているのは、新しいこと。地球を回る軌道から降りてくる、なんてのは全然興味ない。「はやぶさ」が目指してるのはもっと高速の再突入です。』

──引用終わり──

 とか言われてます。かなりボロボロで帰って来た「はやぶさ」、再突入の姿勢制御もシビアだったようですが、それでも次世代のための検証を行おうとするその姿勢。さすが世界初のチャレンジャー「はやぶさ」を造った男たち。みなチャレンジャーなのは当然か。

 あと印象的だったのは「はやぶさ」のリエントリカプセルが、輸出入扱いになるという話。國中先生が回収班のとりまとめをして税関やらなにやら大変だったという……。思えば壮大ですよね、遠い宇宙へ行って、外国へ到着して、税関通って(笑)帰ってくる。なんという現実に則したロマン(笑)。凄すぎる。


 その5は完結編。こちらでまず印象的だったのは、やはり「はやぶさ2」計画とその現状況でしょうかね。吉川真准教授の言葉で、

──引用──

『 アメリカもヨーロッパも同じようなミッションを考えています。アメリカは大きな天体にばかり行っていた。

 ところが、日本がイトカワのような小さな小惑星に行ってみたら、非常に面白かった。そのことがわかっちゃったわけです。ここで日本が「はやぶさ 2」をやらなかったら、アメリカがやってしまいますよ。

 せっかく日本が最先端を行ったのに、アメリカに追い越されてしまう。別に競争だけが大事ではないですが、最先端のことをやっている、というのはとても大事なことです。やっぱり一番じゃないとだめなことはあるんですよ。』

──引用終わり──

 少ない予算と人材をやりくりしてニッチな場ながら世界初の快挙をなし遂げても、それを伸ばそうとしなければ当然後追いで金も人もいる国にあっさり抜かれてしまうだろうという、まあ常識的な言葉なんですが、そういうことが想像できないお大臣には言葉ではっきり言わないとわからんでしょうな。
 最後のほうでも的川先生が、

──引用──

『 アメリカにしろ中国にしろ、宇宙先進国の元首というのは、必ず宇宙開発について演説で触れますけど、日本の総理大臣の演説には出てこない。』

──引用終わり──

 まあそんなもんかな(笑)
 しかし途中で川口先生や的川先生が言われてますが、この「はやぶさ」プロジェクトが一番刺激し大事な対象は、政治家ではなくて次代の研究者や理解者になるであろう子供たちなのかも。「はやぶさ」の成功が、ネットでの偏った盛り上がりが、それ全てが日本の教育の糧と考えれば、このプロジェクトの先、未来をつぶすのはアホなことじゃないですかね?

 それにしても、再突入前にこれだけいろいろインタビュー。いやーたいしたもんだ。聞く方も聞かれる方も。そして科学者でも工学技術者でもトップを走る男たちはロマンを持ってることがよくわかったわ。まさに尊敬に値しますね。

 「海外の反応とか」さんに、はやぶさが燃え尽きる前後の時の海外の掲示板内容が翻訳されてました。海外でも宇宙機ファンは変わらん熱さだなぁ。大絶賛ですよ。


 次の二つのソースは電脳御殿さん。

 「はやぶさカプセルが日本着 現住梱包、分析へ」
 次にはやぶさのニュース書くのは、分析終了したときかなあ。
 →『「はやぶさ」カプセル、1mm以上の試料は無し』。うう、残念。いやまだミクロン単位での検査がある……。

 「今週のはやぶさくん」
 6月17日の更新をもって終了だそうです。
 
 『2010年6月17日00時00分(日本時間では、6月17日の09時00分)現在のはやぶさ君は、地球の大気に溶け込んでいます。』
 優しい言葉で、感慨深いですね……。


 オマケ。
 後継機というよりむしろ姉妹機だそうな「はやぶさ2」がなぜ進まないか、民主の仕分けで3000万にされたけどそもそも予算請求がそれ以前の問題だったとか、計画が進まないのはJAXAの内部にも問題があるらしいとか、いろいろと出てます。少なくとも首相までもが予算考えると言ったので、政府側から出すというものを拒絶することもなかろうし、好転することを祈りたいですね。

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