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金田伊功さん、ご逝去。

 古いアニメファンには言わずとしれた名アニメーター、金田伊功さんが亡くなられたそうです
 7月21日、死因は心筋梗塞。享年57歳。

 ああもう、大ショック。

 まだまだお若いと思いましたが、残念です。
 お悔やみ申し上げます。

 8月30日に杉並公会堂で有志主催の送る会が開かれるそうですが、なんというかそうそうたるメンバー。もしここで何かあったら、日本のアニメは十数年隔絶しかねない、というか二度と立ち直れないかも──いえ他にもたくさんの素晴らしい才能のある方がおられるのはわかっていますが……あ、押井監督いない。『うる星やつら』を双方やってたから、絡んでたかと思ったらそれほどでもなかったのかな。

 一般の方も行けるそうですし、行けるなら行きたかったな。定員1200人だそうなので、あっと言う間に予約埋まりそうです。

 7/26、続きの関連リンクに、一つ追加。

 個人的には安彦良和さんと共に、アニメファン初期に名を覚えたアニメーターでした。小さな頃は流石に作画とか気にしてなくてキャラデザ等の絵くらいしか区別しなかったものですが、ガンダムとそれ以後のアニメはスタッフに興味を覚えるに足るものでしたし──ちょうどアニメ雑誌買い始めたころでしたから、テロップだけでなくあとで覚えられたわけです。無論他の何人ものアニメーターも大体同じ頃に知ったわけですが、それらはキャラデザインなどイラストで覚えた人といってもいいです。
 しかし動画では、金田さん画のはっちゃけぶりは誰が見てもわかるほど通常の画と違っていたので他の人とは受ける印象が違いました(といっても係わられた初期のころのアニメは、ぶっちゃけ見た覚えはあるが中身まで覚えてなかった。『大空魔竜ガイキング』とか。また『無敵超人ザンボット3』など地元で放映してなかったものもあるし)。
 その独特の金田パースやらアクションは、安彦さんや湖川さんの特異な見栄のポージングとはまた違い、アニメーション古来よりの魅力とリミテッドアニメの融合みたいな感覚でしたね。けして上手い凛々しい画ではないのに躍動感があり、止め絵もはったりが効くというか。ただのアニメ好き少年の目で見ても、明らかに少ない枚数でダイナミックな動きを演出で魅せるということを体現してました。安彦さんらの絵の魅力は動きのある静止画という印象ですが、金田さんの絵はカメラが縦横無尽でダイナミックなパラパラ漫画という印象でした。静止画もあくまでパラパラ漫画の中の一枚という感じの。

 少し懺悔。
 最初に雑誌等で名前見てからも読み方知らなくて、「かねだ いこう」とか「いすけ」とか読んでました。
 「よしのり」と読むことを知ったあとでもときどき愛称としてイスケって言ってました。
 「かねだ」でなくて「かなだ」と読むことを知ったのは、さらにずっとあとのことです。
 おゆるしください。

 以下、金田さん関連の記事リンクをいくつか。

 氷川竜介ブログ「追悼:金田伊功さん」
 評論家、文筆家の氷川さんのブログ。金田さん関連の思い出が。

 はちま起稿「アニメ作画界の革命児、金田伊功さんが心筋梗塞で死去。享年57歳。」
 大手ニュース・ネタ系ブログ。金田さん関連の動画リンクとかいろいろ。アニメ時代を知らない若者のコメントがなー。

 7月26日、追記。
 アニメーターとして生きる 「【訃報】金田伊功さんの思いで【追悼】」
 アニメーターふくだのりゆきさんのブログ。
 思い出話にコメントの話、人徳だなぁと思わずにいられない。送る会の有志の豪華さも、さもありなんといったところ。
 ついでに。文中リンク先の「伝説のカット」の記事には思わず笑ってしまいました。金田さんとは関係ない話ですけど。というか他の記事もいろいろ読みごたえあります。



 以下、個人的に好きなOP動画。
 HDと出るやつはHDで見ると小さい画像でも綺麗に見えます。CPUパワーいるけど。
 もう少し大きい画面で見たい、落としたい人はクリックしてYoutubeで御覧ください。

 銀河旋風ブライガー OP

 魔境伝説アクロバンチ OP

 サイボーグ009(1979) OP

 機甲創世記モスピーダ 英語版OP
 綺麗なやつはこれくらいでした。多分英語版DVDあたりから。後半山から光がもれヒトガタが飛び出すあたりで、金田さんの名前が出てきますが、ISAO KANEDAって誰だ(笑)。イサオなんて変名日本じゃつかってないぞ。佐々木功さんの読みと勘違いしてるのかも。
※HQ動画を貼る裏技ができなくなってたので、手動でHQを押してください。

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コメント

8/30時間に余裕があればお見送りしてくる予定です

ただ業界内でも整理券は各スタジオで枚数制限出るという話も有るので(それだけ金田さんが慕われていたということでもありますが)いけるかどうか・・

数年前の小松原さんに続き無くてはならない才能をなくしてしまいました
これで70年代を代表するアニメーターは数えるほど
以降はガンダム以降といわれる世代、そしてそれを見て育ったうちらの世代になってしまいました

今後アニメ業界がどうなっていくのかはわかりませんが
金田さんのような動きで魅せることの出来るひとが現れるかどうか・・・

投稿: Yam! | 2009/07/25 02:43

 Yam!様、こんにちは。こちらではお初ですかね。

 そうですね、小松原一男さんも数年前に亡くなられましたが、当時名前を覚えたうちの一人です。小松原さんもアニメージュあたりで覚えたくちかな。
 あのころは名前を知るたび、あああの絵の人か(キャラデザしたひとか)と思ったものですが、80年代後半以降はいつの間にかその日の話の作画を見て誰それがやったか見るようになってましたっけ。こうしてアニメマニアに……。最近はもう、そういうのに気付かなくなっちゃったけど。

>金田さんのような動きで魅せることの出来るひとが現れるかどうか・・・

 金田フォロワーな人は幾人かおられるようですし、現状ではもはやスタンダードなものと言えるのでその演出系統がすたれることはないと思いますが、オリジナルはオリジナル、昔のものに似せることはできても新規に作られるものは真似できるものでもない。フォロワーが新規に表現を作れば、それはフォロワー自身のものですしね。歌舞伎の型ではないので、そういうことは致し方ないものですが残念です。

 問題は、こういった演出でこういった効果を出せる、そういうオリジナリティを出し、それが認められる。そういった新世代アニメーターが順次出てくれるかですよねぇ。ジャンルとしての進歩があるかどうかは。

 個人的には90年代以前ほどはっきりとした個性があるとは言いづらい。
 単にこちらの見る目が節穴になってる可能性も高いですけどね。一部物凄いものもあるらしいけどはっきりこれと言えるものが思い出せないので(笑)。昔ほど拘って見てないせいなのか、単に見るアニメが似たようなものばかりになってるのか、そもそも見る本数が少ないのか。

 金田走りとか板野サーカスとか湖川アオリとか(最後のは違うか)、今そんな風に呼ばれるアニメーターって誰がいるのかな? 現場におられる方ならともかく、雑誌もあまり読まなくなった私にはいまいち出てきません。『ガイキングLOD』で一番衝撃を受けたシーンがやっぱり金田フォロワー(&本人OP)だったくらいで。ああでもガイキングフェイスオープン回の第13話はすごかった。もう三年も前のアニメですけど。

投稿: やずみ | 2009/07/26 02:02

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