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新たなる力──SE-DIR2000C。

 タイトル、カッコつけてますが、ようはあれです。
 新しいアイテム、買っちまいました。

 今は昔、まだ赤外線で無線飛ばしてたころの最高級機。
 パイオニアのワイヤレスヘッドフォン、「SE-DIR2000C」です。

 無論今から新品見つけるのは至難のわざなので、ヤフオクでゲットしました。以前も欲しい病を発疹してたのですが、ちょうど今回探してたら、連続で見つけ、うちでもワンオーナー、あまり使ってないというシロモノを運良くゲットしました。いえ相場をちょーっと超える金額のものが運がいいのかわかりませんが、状態見るとそう悪くはないかな。DIR2000Cは不具合ともいえる設計ミス?があって、使ってるうちに側面がはげるのです。プロセッサーにヘッドフォンをかけると充電できる仕様なんですが、ヘッドフォンのパッドが擦れる側面が──多分パッドにつく皮脂が問題なのでしょうけど──はげます。そのためわざわざ透明シートがついてて側面に貼れとあるらしいのですが、これを貼ってないひと、または展示品もあるので中古ではげてるものは多いです。今回の人はちゃんとシートはってあるし(パッドのあたる部分がギリギリで、少し下にずれてるのが気になるが)ほとんど使ってないので問題ありませんでした。

 さて、使うのは無論PS3用です。
 使用感は以下に。

 PS3用に今まで使っていたのは、SONYのワイヤレスヘッドフォン「MDR-DS5100」です。流石に十年近く経ってるだけあって(中古で買ってからだと7年ほど?)パッド等が径年変化によりボロボロになってますが、中身はまだまだ使えます。いやまあスイッチもガリガリいってますけど、これは安物スイッチで不具合に近いものらしいので今更気にしない。DIR2000CはDS5100よりも後発で値段も高いだけあって、入出力などが多く、光ケーブルはパススルーもできます。なので、PS3→DIR2000C→DS5100と繋いで試しに聞き較べてみました。

 とりあえず以前PS3に録音しておいたマクロスFのSCD『ダイヤモンド クレバス』を聴いてみました。歌うはシェリル・ノームもといMay'nさん。録音コーデックはAAC 160kbps サンプリングは44.100kHz。普通のCD音源ですし、2chでDS5100と聴き較べてみました。

 笑っちゃうほど、音が違います。すいません、比較しにくいです。どちらもオープンエアヘッドフォンなのですが、DIR2000Cのほうはもう少し密閉風なつくり。DS5100は外側のパッド部は耳をおおう形ではあるものの実質耳からヘッドフォン浮かすようにするつくりなので、耳に当たる部分から外へ音が抜けやすく作られてます(さらにいえば耳に当たる部分のスポンジパッドが腐ってなくなってるため余計に出やすい気が)。そのためかけ心地は結構楽ですが、低音が出にくい弱点があると言われてきました。

 別にそれほど低音が出ないとも(響きはしませんが)音が悪いとも思わなかったのですが、DS5100に較べDIR2000Cは低音が出るというより音域が異常に広く感じます。DS5100の音の伸びはなんだったのかと思うほど、高音寄りである意味キンキン来ます。再生周波数はあまり変わらないのですが、数値の問題じゃない。低音が出てないとは思わないんだけど、低音響かせるためには結構ボリュームあげないと駄目な感じ。で、上げると高音がさらに響くというか。これぞまさにオープンエア。とすると、逆に言えばDS5100のほうがボリューム上げれば低音が響くということになりゃせんかな。悪くいえば、DS5100は音域が狭いというか。ともに2chなのに、DS5100はバーチャルサラウンドかけてるかと思うくらいエフェクトかかってる感じ。……試しにバーチャルサラウンド効かせてるときと較べても、ボーカルが同じ風に聞こえる(笑)。プロセッサー壊れてるわけじゃあるまいな。

 ここで本命をひとつ出してみました。SONYのワイヤード密閉式ヘッドフォンの名器とも言われた「MDR-CD3000」。以前ヤフオクでゲットしたお宝です。これを双方のプロセッサーの外部ヘッドフォン端子に繋いでみました。これは思ったほどの違いはないです。多少、やはりSONYのほうがこもって聞こえるかな。どちらかといえばワイヤードで聞く感じはDIR2000Cのほうに近いです。DS5100はやはりこもって聞こえます。

 しかしCD3000とDIR2000Cを較べると、やはりDIR2000Cのほうが繊細に、高音側に響いて聞こえる気がします。これがドンシャリってやつなのかねえ。CD3000とDS5100を較べると──DS5100のプロセッサーにつないだほうがCD3000はいい気がするけど、曲によるかも。で、DS5100のワイヤレス、妙な話だけどCD3000と較べて印象はそれほど悪くない。ボーカルで元々少し響く感じの歌だからかな。こもって聞こえる時点で駄目といわれればそれまでだけど、高音が響いてばかりのDIR2000Cよりは声の艶が出てる気がする。DIR2000Cは楽器の低音は結構出てるのに、声はどうもハスキー寄りに聞こえます。これはエージング進むともっと良くなるかもしれませんが、今のままだと音楽選ぶ気がしますね。

 続いて、倉橋ヨエコの『解体ピアノ』を聴いてみました。AAC 256kbps。「輪舞曲」。ピアノ曲で低音響くし、声も高い音も伸びてくところがあって、幅があるかなと思って。これはDS5100で低音の声がこもりつつ響く。ところがDIR2000Cだと高音で響く響く。ピアノもキンキン鳴ってます。でもまあこれはCD3000の圧勝かな。ピアノの音、声の伸び、どちらもすばらしい。DIR2000Cだとピアノに艶が足らない感じ(あくまで聴き較べて、ですが)。

 しかしまあ解像感でいえばDIR2000Cはかなり高いため、少なくとも2chステレオ聞く用途でヘッドフォン部ではDS5100に勝ち目なしという感じです。ビブラートかかったような声が好みならDS5100も悪くはないですが。とにかくボーカルが前に出るから。まあボーカル曲に限ってですかね。
 あとは値段相応で、密閉式が嫌いでなければそりゃもうCD3000で。ボーカルは好みもあろうかと思いますが、少なくともピアノとかホールもの聞くなら、比べ物にならない気が。まさに値段相応、いい買い物でした。でもCD3000気楽にそこらにおいといて聴けるもんじゃないからなあ。ケース付きでありがたかったというか、ケースあるから仕舞ってなかなか出さないというか。

 かけ心地でいえば、DS5100が一番楽。DIR2000Cは思ったより横の圧力高いです。耳への圧力はそうでもありませんが、耳のまわりに違和感ありますね(それでも普通のヘッドフォンよりはマシな気もする)。重さももうちょいあるため、長時間はDS5100より疲れるかも。CD3000はパッドが柔らかいためかそれほどではありませんが、パッドがアゴまわりにぴたっとくっつくため少し下アゴの付け根あたりにほんの少し違和感残ります。頭の上はそうでもありませんが、長時間かけてると耳の下あたりに重さ感じてきますね。でもしっとりとしたコラーゲン・イヤーパッドの感触は密閉式としてはすばらしいです。そのため径年劣化が恐いといえば恐い。替えパッド、先日ヤフオクで安くあったんだけど落し損ねたのは残念。
 あ、DIR2000Cのパッドはファブリックっぽいので、DS5100のスポンジのようにボロボロに取れそうにないのはいいかな。耳の周りにくる部分はへたりそうだけど。


 さて、ハードウェアの他の特徴。

 DS5100とDIR2000Cは、同じ赤外線伝送での無線ですが、信号自体はDS5100はアナログ方式でDIR2000Cはデジタル方式です。そのためか無音のときにはDS5100は小さくシャーっという感じのヒスノイズが出てますが、DIR2000Cではそれはありません。SONYは次の「MDR-DS8000」からデジタル方式になりましたが、赤外線デジタル方式はDS8000が最初で最後、その後は同じデジタルでも2.4GHz電波無線式になりました。パイオニアもこのDIR2000Cが最後で、以後は電波伝送での無線になったので、赤外線デジタル方式としてはこれが最高峰と言えます。同様のSONYのMDR-DS8000とどちらがいいか悩んだのですが、リモコンとドルビーヘッドフォン(まだ使ったことがない)が決め手でこれにしました。あっちはあっちで、ヘッドトラッキングシステム(頭の向きで音の向きが変わる)やバーチャル6.1サラウンド対応で興味あったんだけど。

 どちらもサラウンド方式としてドルビーデジタル、DTSの5.1音声に対応してますが、DIR2000Cはデジタル放送で使われるAACにも対応しています。他に2chステレオをサラウンド化するドルビーサラウンド・プロロジックもあります(DIR2000Cのほうが後継のプロロジックII対応)。
 またDS5100でもバーチャルドルビーデジタルとしてドルビーの認証は受けてますが、サラウンド方式としてのドルビーヘッドフォンは採用していないという、ちょっとややこしいつくり。つまりプログラム自体はSONYが独自で開発、調整していて、ドルビーデジタル方式の音声データの再生は同様にできているから認証もらった、てことでしょうか。DIR2000Cはバーチャル方式はドルビーヘッドフォンを採用してますね。

 ワイヤレスヘッドフォン本体にはどちらも右側に音声ボリュームスイッチがあって、音量コントロールは手元でできます。DS5100はボリュームにガリがありますが、DIR2000Cはまだ新しいせいかそれはありません。回るのはスムーズですが、SONYと違い外側で丸見え状態のため、何かですぐ動くのが欠点。心持ちDIR2000Cのほうが音は大きいため、ふと触って大きくすると耳に多大なショックを与えます。メモリがないためはっきりしませんが、大体3程度で、DS5100の4に相当するかも。高音がきついせいかもしれませんが。
 他にはSONYのヘッドフォンには左右バランスコントロールもありますが、パイオニアのそれにはありません。私は耳のくせなのか、少し右に音の中心が偏って聞こえるので、バランスがないのは気になるけど仕方がないですね。

 電源はどちらも頭に被れば自動でonになります。ただしSONYのほうは毎度ヘッドバンド部がスイッチで、右側がひっぱられるとon。パイオニアはヘッドフォンのスピーカー部の傾きで、左側が被ったときの傾きになるとスイッチが入ります。外してるときはバネがあるのか簡単にはその傾きになりませんが、普段何かを挟んで横の圧力を弱めようというならバッテリー切れに注意。あ、充電中はこれonになりそうですが、充電してるから大丈夫なんだろか。スイッチオン状態でランプが付きますが、DS5100は右側の音量ボリュームとバランスの間に小さく後ろ向きについていて、点灯しても暗めで、自分は当然、人からも目立ちません。DIR2000Cは左側に外向けについてるボタン風意匠の中心にぽちっとあって、点くと案外明るいです。

 本体の端子は、DS5100はアナログ入力はRCA端子2chが一揃い、デジタル入力は光角形端子が一つで、前面にヘッドフォン端子が一つ。DIR2000Cはアナログ入力やヘッドフォン端子は同じですが、デジタル入力は光角形端子が二つに同軸端子が一つ、パススルー出力として光角形端子が一つあります。今回はこのパススルーにDS5100を繋いで聴き較べたわけです。
 他にはDS5100のヘッドフォン端子はその横にボリュームダイヤルがありますが、DIR2000Cではボリュームはヘッドフォン端子の上にある上下二つのボタン、またはリモコンのボタンで変更します。


 あとはバーチャルサラウンドの効き具合ですが、長くなったのでそれは次回に。

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