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VOCALOID2のみんなのうた。『トエト』。

 久しぶりにニコニコ動画のVOCALOIDネタの紹介です。

 VOCALOID2のキャラクターボーカルシリーズ第三弾として「巡音ルカ」が発売されて二ヶ月ほどですが、そこそこ名曲が出ているようです。全部聞いたわけではないのですが、これはというお薦めの曲をひとつご紹介。
 今回はちと児童ものというか、『みんなのうた』嫌いな人にはお薦めしません。



 見つけたのがどこからか忘れましたが、目についたのは絵柄が可愛かったから。ただ落したあとそのままにしてて、見たのがつい先日(笑)。最近ミクニュースとか見てなかったからまさかここまでヒットしてるとは。


 トラボルタさんのオリジナル曲『トエト』です。

 これがもうミクやリンレンにあった微妙な外し具合が殆ど無く、人間が歌ってるようにしか聞こえない上に、歌詞も曲も絵もかわいらしくてそのまま『みんなのうた』で流れても何の不思議もないようなすばらしい出来。ルカが発売されてから一ヶ月程度でこれだけできるとは。歌詞は不思議なタイトルの意味が少しして判明するまでも楽しい楽しい。言葉遊びと共感と温かさがよくマッチしていて、子供にも大人にも受け入れられそうな。まあ絵は多少単純すぎるきらいがありますが(Flashかな)、キャラクターはいい感じだし演出も曲によく似合います。それに後述する他のMADでさらに破壊力があがります。

 ニコニコ動画が見られない方にはこちらを。Youtubeに転載されたものです。

 HQ動画バージョンはこちらのリンクからどうぞ。

 トラボルタさんは自身のサイト『トラボル亭』もされてます。DTM歴は長いらしく、どうりで曲作りがこなれてるけど、絵や配置、演出もいいですね。無論他にもVOCALOIDでの楽曲をいくつかニコニコ動画にアップされていて、VOCALOIDの使いこなしは初期はまあまあですが、どんどん良くなってます。曲と詞は最初からかなりいい感じ。サイトにはMP3データや歌詞へのリンクなどもあります。また同人CDも出してたみたいです。


 さてニコニコ動画に『トエト』がアップされたのが、今年の2月17日。Youtubeへの転載も同じ日ですがあちらは現時点で5千回程度の閲覧に比べ、ニコニコでは既に21万5千回を超えるヒットになってます。となるとニコニコですから、当然ファンが二次創作にかかるには十分な時間でした。その中でもオリジナルに匹敵するMADがひとつ。

 音源はそのままで絵を変えたMADですが、デザインはオリジナルから取っていて手書き動画にしたものです。

 これがもう物凄く可愛い。細かい動きの演出が入った上に、絵のバランスが上手いので元デザインよりもはっきりかわいらしさが出ています。ニコニコが見られない方は下を。HQ動画リンクはこちらから。


 さてMADは当然絵を変えるものだけではありません。今度はこれをネタに別のネタを掛けたMADを。いやある意味秀逸で笑えるネタです。

 昔『トマトアドベンチャー』というゲームがありまして(プレイしたことはありません)『トエト』→『トマト』→『トマトアドベンチャー』という連想で作られたようです。歌としては無理矢理CMの音声を『トエト』に被せた感じでそれほど笑えませんが、動画込みだと笑えます。声もよく綺麗に被せたなとは思いますが、CMの被りが終わったあたりからまた凄いシンクロで元ネタ『トエト』の絵にトマトを被せつつ独自の展開もちゃんと作ってます。元ネタ公開から10日で公開されたとは思えぬ出来。まさに才能の無駄遣い。
 ニコニコが見られない方は以下を。HQ動画はこちらのリンクから。

 で、さらにこれのMADも生まれました。上記の『【手描きPV】トエト』の作者が今度はこの『トマト』まで手描きPVにしたのです(音は元ネタ『トマト』から)。しかもこちらも動画は元ネタ『トマト』から独自の展開をとげ、中盤からオチまでいい感じにほんわかするお話に。

 シナリオは元ネタにほぼ忠実だった『【手描きPV】トエト』よりも自由に動かし、さらにグレードアップ。動画も前のはそれほど動かなくてそこそこ上手い人ならできるかもって感じでしたが、こちらはかなり絵描きやアニメやってないと描けない出来。丸が基本のキャラですが、綺麗に動くシーンになっても破綻なく反動も描けていて、表情も上手い。作者の実力が分かります。キャラクターは同系統なんですが表情や構図が色々増えたのもあって、圧倒的にこちらが可愛く描けてます。巡音ルカは、初音ミクのはちゅねミクから始まったネタキャラ化としては「蛸ルカ」というのが圧倒的に強いですが、この『【手描きPV】トエト』、または『手描きトマト』のキャラが案外広まるんじゃないかと思います。キャラは何頭身でも猫帽子とトマトというアイテムが。
 にしても心温まるお話『トエト』がシュールな『トマト』になって、さらに心温まる話になる(ベクトルがまったく違うけど)という素晴らしいサイクル。これぞニコニコ動画だなぁ。

 こちらもYoutubeにアップされてましたのでニコニコ見られない方は以下を。HQ動画のリンクはこちらから。


 さて、実はもうひとつ『【手描きPV】トエト』が存在します。それがこちら。

 こちらは先の『【手描きPV】トエト』と比べ、よりストーリー仕立てになってます。キャラデザはオリジナルにより近くせいたかさんで、このシナリオには先のよりは合ってるかもしれません。
 ただ個人的にはこちらは少し行き過ぎてる感があります。『トエト』の歌詞と照らし合わせるとあの動画はいわば心象風景です。あそこにいるトエトは歌い手の中にいる存在で、実質同じひとの一部でありながら歌い手が別個の存在と認識して呼びかけてる歌詞なわけです。だから、オリジナルや先の『【手描きPV】トエト』ではカメラは基本こちらからだけで、トエトはこちらを見ている構図です。
 ところがこの『【作ってみた】』のほうはトエトが実際にミク、リンレンと友達になりたいというシナリオに変化してます。ということは最初からカメラが映してるのはトエト本体ではなく、歌い手本人ということになります。トエトと本人は同じとはいえ、歌詞は心の中に住み着いたトエトに向かって歌うもの。なのに動画は本人が普通に歌詞通りに反応してる感じ。つまり心を歌う歌詞と身体を外から映す動画に齟齬が生まれてるわけです。無論心の中で自分に話しかけてる時の外から見た様子としてもいいけれど、映像にするなら説明不足だと感じますね。外の身体と心のトエトのダブルミーニングな映像をつくるべきではなかったかと。そこがちょっと残念。


 今回は『トエト』でしたが、トラボルタさんの他の作品もなかなかよいのでご覧あれ。曲だけでも、サイトから数曲リンク先で聴けますし。『トエト』とはベクトル違うけど『ココロ』や『トラボティック・ワールド(これは歌詞よりも曲が)』もかなりいいです。






 オマケ。

 『トエト』は流石に人気あるだけあって、他にもいろいろ派生してます。ひとつは「歌ってみた」系。結構あるけどその中から、リツカさんのリテイク版。録音も良いし、声が素晴らしい。タグに「歌のおねえさん」がついてますが、まさにそういう感じ。動画は『【手描きPV】トエト』のほうでさらに破壊力倍増。

 ちょっと音が割れてるけど初回版。こちらが好きという人もいたので。時期的に動画はオリジナル『トエト』から。

 ニコニコが見られない方はYoutubeへの転載先で。但しリテイク版はなかったので、初回版。音がいいHQ動画を推奨するのでリンクだけ。あちらでどうぞ。

 さらに合唱バージョン。リツカさんの1st版にあわせて男性ボーカルのあさまるさんが歌ってmixしたもの。これまたなかなかいい感じ。



 派生から、もうひとつは立体化。フェルトで作った人形ですが、こちらも実にかわいい。売れるレベルですね。単純ながら元のキャラデザインがいいのと、この曲のイメージの相乗効果でしょう。

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コメント

 派手さの無い、良い歌ですね。ゆったりとしたマーチのようで。ナイーヴな自己対話の歌詞が、まさしく「みんなのうた」みたい(笑)。
 オリジナル版の絵は、ぱっと見ずっと無表情──ミッフィーのごとく──なのも良いです。絵は可愛らしいけど、歌詞の設定年齢は幾つなのかしら。小学校高学年ぐらいかな。

投稿: 翡翠 | 2009/03/19 22:15

 Youtube動画の埋め込みタグを修正しました。一応HQ動画になっているはず。

 翡翠さん、こんにちは。
 トラボルタさんのサイトの日記では以前の作品で「みんなのうた」に入れてくれと投書したひとがいたけど、だめだったとか。なんか推薦みたいなのは取らない方針だそうで。

 まあ運がよければザ・ネットスターで取り上げられたりしないだろうかと思うけども、難しいかな?

 
 トラボルタさんの日記は色々書かれていて楽しめます。たとえば「トエト」は映画の『風の谷のナウシカ』に出てきた村人の名前が好きでそこから来たそうです。歌詞の語呂合わせから来たわけではなかった!(笑)

 あと歌詞の設定年齢は多分もっと高いと思います。声もルカだし。私が最初に感じたのは高校生あたり。低くても中学生かな。恋の歌で自分の言えないあたりを擬人化してるところも本当の子供ではないと感じました。それだから、もうひとつの『手描きトエト』は違和感あったわけです。

 日記によれば特に設定はないけど、子供でもないようですね。曲調がこんな感じになったので、可愛い系一本にしたともありますし。

投稿: やずみ | 2009/03/20 04:04

>  トラボルタさんのサイトの日記では以前の作品で「みんなのうた」に入れてくれと投書したひとがいたけど、だめだったとか。なんか推薦みたいなのは取らない方針だそうで。

 みんなが聴いてるじゃなくて、みんなが聴けってか……。

>  あと歌詞の設定年齢は多分もっと高いと思います。声もルカだし。私が最初に感じたのは高校生あたり。低くても中学生かな。

 やはり、感じ方って人ぞれぞれですねぇ。
 中高生カップルが堂々と手をつなぎ歩くようになって久しいので(?)、それより下と受け取りました。絵──心象風景(?)は、小学校低学年以下に見えましたが。

# 風の谷の住民名は、「ミト爺」しか憶えてないなー。ナウシカ父の名も忘れたし(笑)。

投稿: 翡翠 | 2009/03/21 00:30

>中高生カップルが堂々と手をつなぎ歩くようになって久しいので(?)

 あっはっは。そりゃそうか。

 なんというか、絵柄からくるイメージもありますが歌詞のイメージで少女漫画等の「相手に告白できない」お話というイメージが先に出ましたので、ああそうなると似合うのはむしろ逆に告白しても当然な年代だなと思いました。ルカの声が似合うというのはそれだから。リツカさんの「歌ってみた」動画も紹介したのは、甘い声で可愛らしく歌ってるけど、けして子供風に歌ってないからです。

 子供がえとえと言いながら告白できないのも可愛らしいけど、子供のほうがストレートに言いやすかったりもしますし告白できない自分を認めて大好きなんていう余裕は子供には無いのでは。

 あとは個人的好みと願望で(笑)

投稿: やずみ | 2009/03/21 14:08

 「トエト」が、CF曲に使われていますよ。そのCF動画が、現在のGood Smile Companyサイトのトップで見れます。

http://www.goodsmile.info/top/jpn/

 でも、トエトちゃん(?)の商品情報が見当たらないなー。

投稿: 翡翠 | 2009/06/09 23:13

 おお、これは凄い。翡翠さん、教えてくださってありがとうございます。これは……元歌じゃない? 最初のスローのとことかなかった気がする。ただのアレンジかもしれませんが。


 フィギュア「トエト」はCMの為に作られたワンオフらしいですよ。グッスマの「あさのんブログ」に、6月7日付けでCM製作現場の記事が載ってました。最近ここは見てなかったので気付くのが遅れました。「ミカタンブログ」はよく見るんだけど。

http://ameblo.jp/gsc-asanon/entry-10265797939.html

 このままフィギュア化してもおかしくないですね。ねんどろいど化でもいいから、ねんぷちボカロの第2弾あたりででも出てくれないかな。

投稿: やずみ | 2009/06/10 23:02

 テンポやら伴奏の音数やら、いじってるっぽいですね。

>  フィギュア「トエト」はCMの為に作られたワンオフらしいですよ。グッスマの「あさのんブログ」に、6月7日付けでCM製作現場の記事が載ってました。

 おお。毎月CFが変わってたとは、気づきませんでした。
 女性の広報さんですかー。「おにゃのこ」なんてオタク男子が書いたら、キモメンだと一揆にあいますね(笑)。
 しかし、丁シャツ胸部の接写って……。厚い布地が、下にありそうですけど(笑)。

>  このままフィギュア化してもおかしくないですね。ねんどろいど化でもいいから、ねんぷちボカロの第2弾あたりででも出てくれないかな。

 本当にねぇ。最初の方に出てくる、キーホルダー(携帯ストラップ?)タイプでも良いから。

投稿: 翡翠 | 2009/06/12 03:00

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