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『ふたつのスピカ』実写ドラマ化。

 コミック・フラッパー連載中の漫画『ふたつのスピカ』が、NHKの「ドラマ8」枠で実写ドラマ化されるそうです。

『ふたつのスピカ:ミスマガ桜庭ななみ主演で実写ドラマ化 NHK「ドラマ8」で6月から』

 柳沼 行(やぎぬま こう)の漫画『ふたつのスピカ』は宇宙飛行士を目指す鴨川アスミと友人たち、周りの大人たちの物語。当初アスミの少女時代を舞台に郷愁と別れたひとへの想いのせつない短編で始まった物語は、宇宙飛行士になるという夢を軸に連載漫画として長編化し、現在クライマックスへ向かってるところ。MFコミックスでの単行本はただいま14巻。

 『ふたつのスピカ』は以前NHK-BS2でアニメ化されましたが、アニメのキャラクターデザインは原作とはまるで違うもので、ストーリーは半分くらいで終わってしまいました(原作見ると、落しどころとなるちょっと前)。OPは原作には似合わないようなスピーディーな歌でしたが、歌詞はある意味合っていて、個人的には好きなOPです。EDはなんと坂本九の「見上げてごらん、夜空の星を」のカバー。こちらは柳沼さんが描かれたイラストを背景にしみじみとするいいEDでした。しかし本編は原作の良さの一部はあったものの、やはりビジュアルがネックで世界観を再現できたとは言い切れませんでした。それでもアスミとライオンさんのやりとりや友人たちなど、アニメ見てる分には楽しませてもらいましたが。

 それが今度は実写化。いやもう、始まる前からわかってますが、絶対無理。たとえどんなにドラマとしていいものができても、原作のイメージは絶対再現できません。しかもたった7話だとか。
 この「ドラマ8」枠はかつての少年ドラマシリーズを目指すみたいなことを以前目にしたことがあります。だからか漫画原作のドラマ化が続いてます。先に放映していた『Q,E,D,照明終了』は少年漫画原作ですが、原作はビジュアルがイメージを決定するよりもストーリーがイメージを決定するお話だったので実写ドラマ向きな話でした。
 しかし『ふたつのスピカ』はストーリーも確かにいいんですが、その絵柄、描写がイメージを決定づけています。青臭い言葉も涙も友情も悲劇も、あの絵柄だからこそ感じる純粋ジュヴナイルの申し子みたいなもの。アニメ化の際に第一話となった短編の良さはアニメでも確かにありましたが、入学試験から学校がメインになってからはどうしても普通のアニメになっていきました(ライオンさんはそのままだったけど、あれは見た目がカブリモノなのでほぼ原作通りな上に、子安さんという声の魅力がくっついたから特別)。

 しかし今回のドラマ化では実写にするだけでまずキャラクターが違うものになるのは明らか。なにせ主役のアスミが現実離れした純粋培養なヒロインなために、いくらドラマでも違和感なさそうな他の面々が頑張っても難しいです。たとえ原作通りカブリモノのライオンさんがアスミだけに見える幽霊としてちゃんとそれらしく表現されたとしても(個人的には、普通に映ってるけど他の人は総スルーで、時折壁抜けしたり宙に浮いてたりする程度ならオッケー)、他の人間との絡みとの違和感が増えるだけかも。そのうえ、宇宙飛行士の訓練などはJAXAの協力を得て実際のトレーニングを再現するだの書いてますけど──いえそれは無論素晴らしいことですが──原作はそういったものが重要になる話は入学試験と途中のサバイバル試験くらいのもの。あとは仲間とのやりとりのなかそれをこなすサブに過ぎません。ああもう、熱血とまではいかなくても共に必死に夢を負う若者たちのドラマ、というのが目に見えるようです。それは間違ってはいないけど、やはり原作の味は出ないでしょうなぁ。かつてのドラマシリーズくらいクサくてもいいファンタジックなイメージになればそれはそれで凄いけど……。

 これで原作がコメディタッチなら案外ドラマ向きだとは思いますが、ビジュアルよりもかなり重い背景を背負った少年たちの物語なのでこの長さではイメージは伝えにくいような。いっそのこと『ふたつのスピカ』ではなく前史にあたる少女時代の短編のほうがよほどドラマっぽいんだけどなー。それで終盤は入学試験で最終回は入学式とかならまだ明るくてもいいやって気もする。ただそうなるとタイトルに偽りありになるかな(笑)

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コメント

おじゃまでごんすw

「ふたりのスピカ」は未読なんですが(フラッパーは新谷さんしか見てませんでした(^_^;)・・・なんか今回のはマンガと実写のギャップがスゴそうですねぇ。

ワタシの中では「スケバン刑事」がイメージギャップ第一位です(笑)
当時はあまりのギャップに熱出して寝込んでしまうほど(いやマジで)。

・・・オリジナルを書ける脚本家の人材不足なのか、それとも他の要因なのか・・・いずれにせよ、何かというと掲載漫画のドラマ化が多くなりましたよねぇ。
(ギャップと言えば加山雄三のブラックジャックもありましたねぇ(^0^;)・・・「喰いタン」もアレンジしすぎ(笑)最近では「銭ゲバ」も・・・見なかったけどw)

・・・実現可能かどうか、イメージはどうか等もすこし検討する部門かなんかはないんですかねぇ・・・。
・・・今はそぐわなかったらメチャメチャ叩かれますから。

・・・・・・あと一回見て見なくなったドラマ「1ポンドの福音」w

投稿: 海(うみ)  | 2009/04/04 10:18

 漫画の実写ドラマ化は、ファンだと当然、ファンでなくても「これおかしくね?」というのが多々ありますよね。メディアの変更のギャップはフォーマット変えると如実に現れるもので、似合わない声とか崩れた作画とかそんなチャチなものではない、恐ろしさの片鱗を味わわせてくれます。

 まあ漫画の面白さの半分ほどがシナリオにある作品なら、絵が淡白で挿絵のような雰囲気で人間ドラマが展開するなら、印象的なセリフで話が進められることもあるような作品なら、実写化自体が間違ってるとは思いませんが、今回はさすがに。アニメ化の際に同様のギャップを完全に超えられなかったのを見てるので、違うフォーマットだからと認めるのもつらいです。

 もし、万が一、ドラマとして成功させるなら、リアルな生活背景を元に、紋切り型のお涙頂戴設定を地味に隠しつつ(主人公らの過去をここぞというときに出して今の生き方はこのせいだというカタルシスを持ってくる)、最後に前に進もうという意気を静かに持ってくる、くらいか。
 話全体はファンタジーでも、原作の夢見心地をリアルに否定し(事故の際のロケットは直に見せない)俳優が地味にせつなさを出せるなら、ディレクターが間違えてなければ、多分なんとかなる。かも。

 個人的にアリだなと思った実写化は、『のだめカンタービレ』くらいかな。あれはまさに漫画のようなとぼけた俳優陣らの勝利としか。見比べると実際漫画とは違うアレンジも多々あるのに、面白かったです。あれは絵と話のバランスはとれてるし、絵のイメージも相当強いのに、実写の際に殆ど俳優に違和感を覚えない、そういう絵でした。ぶっちゃけ、漫画もキャラも個性はあるけどキャラの絵柄の個性は薄いのでそう感じたのかも。

投稿: やずみ | 2009/04/06 04:10

・・・退社前にちょこっとお邪魔します♪

先日ドラマ「ゴッドハンド輝」見まして・・・・・・・・・・・・(^_^;)

『そこにある命を何としても救いたい!』
コンセプトはずれていないと思いますが・・・安田医院長(渡部篤郎)ほんとにヤクザだよ・・・あれじゃ(笑)

北見さん・・・ゴツいぞ!別所哲也(笑)
綾乃さん・・・?イメージが合わんw
四宮蓮さん・・・・・・要潤が悪党にしか見えない。

そして真東 輝くん・・・・・・大人っぽすぎないか?平岡裕太。いっそのこと小池徹平あたりやればよかったような・・・・・・。

・・・・・・難しいですね 漫画をドラマ化するのって・・・何話か様子見で見ようとは思いますが・・・・・願わくば途中から「ブラックジャックによろしく」風にはなってほしくないなぁ・・・。
・・・・・まさかカラーが違うからそれはないでしょうけどね(笑)

では~~~。

投稿: 海(うみ)  | 2009/04/12 18:08

 今日初めてドラマ版『ゴッドハンド輝』を見ました。OPから笑った笑った。なんで追い込まれたときにゴッドハンドになるんだ。いつかなるだろう未来の輝が原作タイトルなのに、危急の時の輝がゴッドハンドになってるとは。これだけでもう作風が違うのがよくわかりますね。
 で、四宮が女ってー。安田院長は原作もある意味ヤクザっぽく見られるというのが個性なので、あれはアリだと思います。子煩悩なところが出てるのか気になりますが。それにしても四宮は酷い……。
 北見も別所さんは確かにゴツいし似合わないなぁ。特に長髪が。

 要潤は最近『GOEMON』見たので、同じ悪役でもこっちがまだ演技してるなぁと思いました(笑)

 うん、どれもこれもドラマ化の弊害から逃れられてませんね。個人的に輝役他男連中はまだ許容範囲だと思うので、無用な改変はしないほうがよかったのにと思いました。

投稿: やずみ | 2009/04/25 23:12

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