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声優「市川治」氏、ご逝去。

 タイトルの通り。1月2日に亡くなられたそうです。享年72歳、心不全。

 6月21日が誕生日だったようです。
 ともあれお悔やみ申し上げます。

 お歳からするとしょうがないのでしょうが、幼いころに親しんだ声優さんがこうして消えていくのは実に寂しいですね。特にこの歳でも声が若いひとたちは、仕事は立派にされているだけに。

 私はロボットアニメブームの立役者の一人といっても過言ではない長浜忠夫監督のアニメ(注)で、市川さんを覚えたクチです。『勇者ライディーン』のプリンス・シャーキンに始まり、『未来ロボダルタニアス』のクロッペンまでこなした悪役たちの中でも、長浜三部作と呼ばれる作品に出た美形キャラ三人、特にハイネルのイメージは強烈でした。ちょうど雑誌『OUT』を講読中でそこでキャラがイジられてたというのもありますが、最終回での見せ場、その消えゆく様はダントツでハイネルでしょう。長浜作品での市川キャラは、主人公の二枚目ライバルとして確立したものでしたが、それを可能にしたのはあの凛々しく切れのいい声ですね。時として若さが前に出る危うさ、敵を人とは思わぬ非情さ、孤高のプライド、信じていたものが崩れ去る時のもろさなどが、まるで時代劇の二枚目の若侍のようなイメージで思い出されます。若いころは『スーパージェッター』の主演で名を馳せたそうですが、さすがにそれは見たことない私にとってはハイネルが一番です。

 その後の活躍は実はあまり知りませんでした。喉を痛めて一度引退なされて、復帰後初の役が『マクロス』のボドル・ザーというのも今回初耳。最近ではガンダムの『第08MS小隊』の敵役ジオン軍のノリス・パッカード大佐もされてましたが、こちらはかつての役とは違い悪ではなく単なる敵方であって、実に男らしいオヤジキャラながら張りのある声は変わらず、かといって昔の二枚目キャラとは違う演技がすばらしいキャラクターでした(無論基本は台詞の違いからくるものですけど)。

 当時の若い主演声優よりずっと先輩で、その主演声優たちが今や大ベテラン。
 そりゃ見てた私らも歳……ゲフンゲフン。

 Wikiなど見ると先年『ボルテスV』のDVDが出る時にCMでナレーションやったそうですが、見た覚えがないんですよね。ううむ、見て、いや聞いてみたい……と探してみたらありました。

 んー、やっぱりお年召されたなぁという感じ。声質は変わらないんだけど少し何か含んだ声になってる。喉は変わらずとも口の感じ、筋肉の張りが変わられたのではないかな。どちらかというとノリスの声に聞こえます。スパロボのハイネルはもっと昔のまんまなのだけど、あれはやはり再録が多いんだろうか。

 注)
   市川さんが悪役をして有名になったもののうち、長浜忠夫総監督が丸ごと手がけたのは三部作と呼ばれる『超電磁ロボ コン・バトラーV』と「超電磁マシーン ボルテスV』と『闘将ダイモス』のみ。『勇者ライディーン』は降板した富野良幸監督からの引き継ぎ、『未来ロボ ダルタニアス』は『ベルサイユのバラ』の監督をするため忙しくなったので途中から佐々木勝利監督が引き継いだ(但し物語自体は殆ど作り上げられていたため実質長浜ドラマそのものだという話)。長浜忠夫監督と長浜ドラマに関しては氷川竜介さんが評論を書いているのでそちらが詳しい。是非ご覧あれ。

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コメント

・・・う・・・あ・・・市川さん・・・お亡くなりになったんですか?orz
・・・ショックだ・・・妻にも知らせておくべきかなぁ・・・その世代ですからね。
・・・ホント知ってる(耳馴染み)の声優さんが古くなった櫛の歯のようにだんだん無くなっていくのって・・・寂しいですねぇ。
・・・今の人は、平野綾、中村悠一、遊佐浩二、井上麻里奈、大西克幸、白石涼子等々・・・数えるぐらいしか知らないです(もうアニメブーム黄金期の声優陣の記憶数よりは少ないですが・・・)

投稿: 栃木の海坊主 | 2009/01/08 11:06

 『GR』のマスク・ザ・レッドでは、まだ衰えたとは感じませんでしたが。もう、十数年前ですものねぇ……。

投稿: 翡翠 | 2009/01/08 22:43

 コメントありがとうございます。

 なんというか私にとって知っている声優さんとは声で明らかに判別できるくらいに聞き込まれてないと駄目ですね。その点最近の若い方はなかなか覚えきらないです。見てる本数も減ってるしなぁ。栃木の海坊主さんがあげられた方々は、平野綾さん以外声が思い出せないので、私の中ではまだマイナーです(苦笑)

 ここ数年で覚えた好きな声優さんというと、男ならジャック・バウアーというか『うたわれるもの』の小山力也さんと『瀬戸の花嫁』の政さんである村瀬克輝さん、女性なら平野綾さんや『うたわれるもの』や『ザ・ネットスター』の天の声の柚木涼香さん、『ソルティ・レイ』で覚えた浅野真澄さんと斎藤桃子さん(は声だけですぐはわからないかも)でしょうか。

 さすがにここらへんの方はまだまだ若いのですが、森功至さんが今は気になります。まだまだ若いとはいえ、ある意味市川さんと同様の個性があるひとだと思うので(あちらほどキャラが立ってはいないけど)まだまだがんばってほしい。最近『RD潜脳調査室』で肉体年齢80代、精神年齢30代程度という特種な役を演じられてその妙に感嘆いたしました。
 放映当時のインタビューがこちらに。
http://www.presepe.jp/m44/sp/id/rDw6NpkksNE=

 翡翠さん、マスク・ザ・レッドもいましたね。ニコニコ動画で市川治さんで検索してたらスパロボ動画でマスク・ザ・レッドのタグとともにあったのでなにかと思えば、『スパロボα』のDC版でハイネルの台詞にマスク・ザ・レッドのものが混じるというのがあったそうです。声も抑揚も同じでなんの違いも無くするっと流れたので笑いました。

 ほんと個性的な声優さんでしたね。代役できる人いるのかなぁ……いないだろうなぁ……。

投稿: やずみ | 2009/01/08 23:20

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