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P.S.すりーさん。

 タイトルは先日発売された四コマ漫画です。
 IKa著 『P.S.すりーさん』 (株)マイクロマガジン社発売 本体952塩(+税)
 ちょっと変わった漫画で、著者のブログで公開された手書き風(いやある意味まんま手書き)漫画なのですが、色々あって単行本にまとめられて出たらしいです。これがもうすばらしく面白い……いや傑作という作りなわけではないのですが、目のつけどころと容赦ない演出が笑えないというか、泣ける四コマに仕上げられています。

 ジャンルはいわゆる擬人化もので、題材はゲーム業界とゲーム機。そう、実はタイトルは、追伸の「P.S.」にPlaystation3の略の「PS3」をひっかけてもじった主人公の名前なのでした。いや最初名前聞いたときは本当にわからなかったです。主人公の名前は「すりー」さんなので。「ぴーえすすりー」さんと言わずに、PSをP.S.にひねったところが内容に絡んで実に上手い。というか泣ける。ゲームネタというと確かに自虐ネタやら裏話的ネタが多いですけど、この漫画、ゲーム機の立場を栄枯盛衰の激しいアイドル業界に見立てて設定を作っているのです。売り上げとか消費者の見たイメージとかから来る非情な演出の多いこと多いこと。

 元々作者IKaさんのブログ「IKaのマホ釣りNo.1」で公開されていた漫画ですので、今も何本か残ってます(というか単行本はそれに大幅に継ぎ足したもの)。雰囲気はそちらを見るとよくわかります。単行本後書きによれば、ブログで公開したものはなんとWindows付属のペイントで書かれたものだそうで(線の感じからマウス描き?)、まあ逆にそのガリガリ感がまたはかなげでいい感じに見えることも。
 内容……わりと引っ込み思案というか、おとなしく健気なすりーさんはがんばってますが、周囲の期待とか戦略を考えるプロダクション(つまりはソニー)の人間の言動とかに振り回さされ傷つくところ、その表情などがもう痛い痛い。なんつーかもう、いいのかこれと思わなくもなかったり。というかすりーさんだけでなくつーさん(長女PS2)とかぴーちゃん(三女PSP)とかも色々あって、作者、ソニー系嫌いなんじゃ?と思わなくもなかったり。実際PS3でも評判の良いAV関連のネタは一つも出てきません(性能自体はいいというのは出てきますがこれってCellネタだろうなぁ)。まあSACDなどは初代PS3だけってのもあるかもしれないけど、BDの話も一向に出てこないので技術的なネタは使わないようにしてるのかも。あくまでゲーム機としてゲーム機なりの売れ方、評判を自虐的ネタにしてます。まあそこが泣けるわけで、PS3保持者で、こだわってるわけではないけどPS系ファンとしては買わずにはいられなかったわけですよ。そんなわけで、それなりにコンシューマーゲーム機の興亡を知っているならお薦めです。全くゲームに興味なかった人だと、笑いどころとか泣きどころがわからないかも。


 で、IKaさんのブログによればAmazon他リアル店舗数店で発売応援キャンペーン開催中とのことなので、Amazonで購入しました。田舎なもので応援店舗なかったのですよー。Amazon経由だとPCの壁紙がもらえ、リアル店舗だと四コマしおりがもらえるそうです。

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