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『ガンダムOO』MAD。

 ニコニコ動画は少し前からいくつかのブログと連携して、会員以外でもブログ内でコメント付き動画が見られるようになっています(コメントをつけることはできませんが)。

 そんなわけで会員以外の人が見えるよう先に上げた動画を検索していたのですが、そこで見つけた爆笑動画を。

 またまた『ガンダムOO』パロディ。『【手書き紙芝居】だぶ魂~こんなティエリアは嫌だ~』
 元ネタは『銀魂』らしいんですが、見てないのでどんな動画か不明。調べたところ、アニメ『第72話-A「かもしれない運転でいけ」』が元ネタで、ティエリアは桂、ロックオンが銀魂の役所らしい(後ろのモレノ医師はそのまま教習所の教官)。元ネタでは右ハンドルなのが左ハンドルになってるあたりゲーコマ。
 『銀魂』や元ネタ知らなくても笑えるあたり音声は汎用性があるギャグともいえるけれど、パロディも上手い。とにかく出来が秀逸。絵もいいし配役がベリーベスト。ギャグの演技もテンポもよくて音だけでも笑えるところに『OO』ネタが入っててそちらでも笑えると、よくできた紙芝居です。まあ元ネタどちらも知らないと笑いが半減するかもしれませんが。

 ニコニコ非会員の方はこちらの「はてなダイアリー」で見られました。


 おっとなんとかようつべに元ネタが。
 「かもしれない運転でいけ」。全編見るとなると『銀魂』の設定知らないとわけわからんかも。

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トロとほんわかバースデー。

 昨日の27日は私の誕生日でしたが、現実世界では特にどうということもなく、飯食べに行くこともなくスルーされました。まあ40の大台に乗っちゃこんなもんか。
 ネットでもまあニフティから毎度のメールくらい……と思ってたら思わぬところに伏兵が。

2008__5_27_21_58_20 PS3で毎度の『まいにちいっしょ』のトロ・ステーションを見ようと思ったら、何かいつもと違う雰囲気。自分のニャバター(猫型の分身、アバターなのでニャバター)が出てきました。まあこれはたまにあるんですが、まだメニューからトロステ選んでもないのに何故?と思ってたら……いきなりトロとクロが出てきてハッピーバースデーですよ。ああそうだ、これってPS2じゃないんだ、ゲーム機だけどネットでリアルタイムに情報もらえるんだ……と再確認しました。他愛もないことですが、妙に嬉しかったですね。

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 画像は、『まいにちいっしょ』の写真(スクリーンショット機能)。肝心の「お誕生日おめでとー」は撮るのを忘れてたので、「おめでとー」後にもらったケーキを食べるの図。トロ、食べるの速いよ。お蔭で三つもらったケーキ、二つ食べてようやく数枚撮れたくらい。ホントは『まいいつ』上で友人宅の庭でも行って一緒に食べる分なんだろうなーと思いいますが、PS3持ってる友人がいないので三つともトロと食べるしかない……(ま~いる、うしのこくー)。

 ちなみに上の画も実はケーキ食べる前の画で、「おめでとー」時はちゃんとクロもいてハッピーバースデー歌ってもらいました。


 ……書いてると、なんだか虚しくなってきましたよ(くーりすーますにもーうーしーのこーくー)。
 いいんだ、今度回転寿司行って寿司食べるんだ……(アンケート書いてるので律儀に誕生日に値引きサービス付の葉書送ってくるのです)。

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誰もが踊る ウッーウッーウマウマ。

 前回に続き、MADムービーネタ。
 もういつになるかはっきり覚えてませんが、一昨年かその前に突如として出現、あっと言う間に増殖した空耳ネタMADがこの「ウッーウッーウマウマ」です。元ネタは、スウェーデンのダンスユニット「Caramell」が歌う「Carameldancsen」という歌だそうです(2001年のアルバム「Supergott」の1曲目だそうですが、まさか6年後にこんな東洋の片隅から人気を博すとは思わなかったでしょう)。元ネタもテンポいいんですがかなりスロー、MAD職人がこの曲の1.2倍速リミックス版の一部に某アニメの1カットをループでくっつけたのが流行りのきっかけ。多少テンポはずれてるものの、非常に小気味よいダンスの繰り返しが中毒的で、他のMAD職人がこぞって作った動画がムーヴメントとなった……というところでしょうか。
 前にニコニコで調べた限りでは、一番最初は動画ありきで元々ゲーム、後にアニメとなったゲーム『ぽぽたん』のOPアニメ(元は18禁だけど一般ゲーム化した後のOP)の1カットのループがありました。その後別に上がっていた倍速音楽の一部が重ねられて最初の「ウッーウッーウマウマ」動画が出来てたようです(アップされたタイムスタンプでの推測なので途中が消えてたらわかりませんが)。だもんでまだよく経緯はわかりませんが、こちらの「うつせみ日記」さんの『 [雑記]「ウッーウッーウマウマ(゚∀゚)」の作者は誰か?』記事に詳細が書かれてるので参考に。

 でまあ最近はなんとCDにまでなってしまったのでした。ちょっと前にこの手のネタ曲をアルバムにしたものが発売されてましたが(評判はイマイチ)、今回晴れて「ウッーウッーウマウマ」だけがマキシシングルカット。600円と安いですが、リミックス合わせて数曲入りでコストパフォーマンスは悪くないし原曲(リミックス倍速版ですけど)欲しかったら買うのもいいかな。まあ動画込みの人気だと思うので微妙ですが。

 予備知識はこんなもので。とりあえずここ最近で笑った「ウッーウッーウマウマ」動画をご紹介。なにせ多いので自分が見た十数本の中からここを読んでる人に分かりやすそうなメジャー?なネタを使ったものでひねってある物をご紹介。

 一つ目は『ルパン三世でウッーウッーウマウマ』。ご存じルパン三世が元ネタですが、ちゃんとストーリー仕立てになっていて宝の扉を開くため踊るという設定とシリアスとコミカルなキャラデザが秀逸で、オリジナルファンアニメのようです。しかもテンポよく踊ります。「ウッーウッーウマウマ」動画は基本元ネタ『ぽぽたん』の動画をトレースしてるので手抜きをするとカクカクと踊るわけですが、かなりスムーズ。ニコニコ動画に上げられましたが、Youtubeにも転載されてます。但し元はH.264で高画質、ようつべのほうは画質は多少落ちます。


 二本目は『手書き[OO]ガンダムOOでウマウマ』。元ネタは『機動戦士ガンダムOO』。トリニティが出る前までのキャラだけですが、出だしのコメントでは「世界観崩壊するほどウマウマしてる」そうですけど微妙に残してるあたりが良い。仏頂面で踊る刹那とか怒りマーク付きで踊るティエリアとか、同じく仏頂面で踊る人革連の親子とか踊らない大佐とか。こちらも動きはスムーズ。画質は普通なのでようつべでは更に落ちますが。


 オマケ。この『ガンダムOOでウマウマ』の作者megさんの作った中でも出来の良いパロディものを。
 『【手書き00】ニールの世界/名探偵と言えば!ティエリアさん』←(H.264動画モードのリンク)
 前回出そうかと思ったけれど出さなかった、『ギャグマンガ日和3』の第1話(二本立て)、「平田の世界」と「名探偵と言えば!うさみちゃん」が元ネタ。それをガンダムOOキャラに置き換えたものですが、よく動いてます。音声は元ネタそのままなので無論完全には画と合いませんが、そこは脳内補正してみると笑えます。よってコメントのつくニコニコ動画で見た方が楽しいのですが、とりあえずようつべにも上がってたので。しかしまあこれは元ネタが音声だけでも笑えるからできることですね。元ネタは演技とタイプライターの音が絶妙です。だだ絵と動きなど、かなり増えた「平田の世界」パロディでは随一だと思います。というかこいつは「平田の世界」だけでなく第1話全体のパロディで、しかもOPからEDまでふくめて完璧。相変わらずパロディネタのガンダムOOをちゃんと生かしてて素晴らしい。刹那が赤く光ってロックオンの後ろに回ったり、アレルヤがクマ吉でハレルヤがクマ吉の裏の顔「怪盗ベアズアイ」だったり。というか人によりけりでしょうけど、ウサミミティエリアが妙に可愛いのですが(EDふくめて)。

 元ネタはこちら。『ギャグマンガ日和3』第1話。

 元ネタと時間同じなので当然ですが、サムネイルの絵が上下とも同じ。えらい違いだ(笑)
 おっと作者のmegさんのブログができたそうで。本来の絵柄も可愛いもんだなぁ。

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ま~いる、丑の刻~♪

 なんつーかもう腹が痛くなるほど笑いました。
 こういうの見るとギャグマンガ描ける人(アニメにできる人も)って天才じゃないかと思う。

 今回紹介するのは、現在放映されているらしい──自分とこでは見る環境がないのでいつまでやるのか知らないが──アニメ『ギャグマンガ日和3』の第7話に出てきた「超合体戦士サンゴッドV オープニングテーマ」です。OPだけど別に本編はありません。なにせ一回5分のアニメだし、原作が短いギャグマンガの連続なので、これもOPというネタなわけです。もしかしたら原作では他にもサンゴッドネタが出てるかもしれせんが、とりあえずOPで完結してるギャグなので大丈夫(半ばから怒濤の展開、オチでまさかの伏線が発覚ともはやストーリーもの)。
 しかしこれは原作があったとしても歌の威力が凄い。ノリノリで歌えて、笑える素晴らしいオープニングです。最初の『ギャグマンガ日和』のオープニングテーマ「アタック!ギャグマンガ日和」もノリが良くて好きでしたが、これはそれに次ぐほど。カラオケには物凄く似合うので、是非ともカラオケ化していただきたい。
 DVD買うかなー。

 お薦めはニコニコ動画。コメントや歌詞の字幕もあるし、画質が良いので。

 ニコニコ動画が見られない人はこちらYouTube。ニコニコからの転載のようで、少し画質が落ちますがマシなほう。

 追記。

 ようつべでH.264動画を見られる裏技を試したところ、多少ながらよりシャープに再生できたので動画のリンクを張っておきます。元の動画がH.264なので原則ニコニコ動画と同じなのかな? 裏技というのは動画アドレスのお尻に&fmt=18(または&fmt=6)を追加するだけ。上のブログ埋め込みのリンクではどうやら上手くいかないようですし、元データのせいかアップロードの手順のせいか知りませんが向上しない動画もあるらしいです。下の第7話は一応高画質モードもありますが、元の画質がイマイチなのかノイズは減りましたが特にシャープにはなりませんでした。あとフラッシュで再生してるわけですが、ちと重くなります。他のことしてると一時停止することもありますが、マルチコアCPUなら大丈夫でしょう。
 ようつべのシステムはちょくちょく変更してるそうなのでこの手がいつまで通用するかわかりませんが、少なくとも3月からは変わっていない模様。

 なお動画窓の下のワクの右側、「Views(再生回数)」の下に”watch in standard quality(標準画質で表示する)”というリンクが出ます。このリンク先が普段の画質なので、見比べると違いがよくわかります。

 追記終わり。

 さてどれも最後が一秒ほど切れてるように見えますが、放送ではそこですぐエンディングに入るので上げた人がカットしたようです。ちなみに第7話は前半と後半でネタが二本あり、後半が『サンゴッドV』なのでした。第7話フルはこちら。

 当然これだけノリがよく人気があるとMAD職人もそそられるのか、いくらかMADも出てます。中でもよくできてたのがこちら。まずは『機動戦士ガンダムOO』を絡めつつ手書きでちゃんと絵も書いてるところが楽しい、
 

 純然たる編集で笑わせてくれる──というかちと恐いぞこれ。選んだ映像がイタ過ぎる、エヴァンゲリオンの動画を編集した、

 上と同様だけど、ネタがネタだけにさらにイタいかも。

 今回はこんなとこで。

 追記。エヴァはなかったけれどサンゴッドガンダムOOは転載されてました。
 仕事中に見ちゃだめよ。履歴とキャッシュは完全消去だよ。


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余命数ヶ月の米大学教授、最後の授業の一部始終が日本語字幕付きで。

 『なんでも評点』というサイトがあります。
 外国のあまりメジャーでない、ちょっと変わったニュースを取り上げて紹介しているのですが、そこで昨年の9月に出ていた記事がこれ。
 『末期ガンで余命数ヶ月と宣告された46歳の教授が
 沈痛さのかけらもなく元気たっぷりに「人生最後のレクチャ」 』

 タイトルの通り、余命幾ばくもない大学教授が、悲壮感など見せず大学で人生最後の授業を行っているその様子が大反響を呼んだというニュースです。前回の記事で紹介された動画はウォールストリートジャーナルドットコムのニュースで、本来のものを短く編集したものだったのですが、この度更新された新しい記事によれば一時間ほどの授業全てに日本語字幕を付けた方がおられてYouTubeに9つに分けてアップされたとのこと。なにせ英語なもので詳しい内容がよくわからなかっただけに嬉しいことです。

 『余命数ヶ月の教授が昨年9月に行った「最後のレクチャ」の動画に日本語字幕が! 』

 ランディ・パウシュの「最後の授業」(YouTube検索結果)
 試しに1だけ埋め込みにしますので、ご覧あれ。
 ランディ・パウシュの「最後の授業」1

 というわけで今回はあとで見るための備忘録。
 なお9月に行われたこの最後の授業当時、教授は余命3ヶ月から6ヶ月と言われたそうですが、さらに癌が転移しているものの今もご存命だそうです。

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クリスタルパズル。

 今回は珍しくパズル。といってもクロスワードとかじゃなくて、立体ジグソーパズル。ジグソーパズルのようなパーツを組み立てると立体作品になるというもので、なおかつ透明プラスチック製でなかなか美しいガジェットです。
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 株式会社ビバリー
 『クリスタルパズル 3D JIGSAW PUZZLE
 しずく DROP 25PIECES』

 『クリスタルパズル 3D JIGSAW PUZZLE
 トレジャーボックス TREASURE BOX 46PIECES』

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 『しずく』のほうは結構前に買ってたのですが、ネタにどう使おうか考えてるうちに放っておいたままになってました。今回買ったのは『トレジャーボックス』の方。ホントは『ピラミッド』を買おうと思ったんですがまだ残ってたし、ネタにもなるかと最後の一個だった宝箱にしました。『しずく』は前のもので現在のシリーズでは青に色を変えて『WATER DROP』となっています。青も清浄な水っぽくていいんですが、個人的には緑も神秘的で好み。緑が欲しければ通販や店頭の在庫を見つけるか、オークションで。『しずく』は25ピース(台座は含まず)と少なめでまあまあ手軽。『トレジャーボックス』は46ピースですが、内2個は鍵なのでパズルとは関係ありません。なお鍵は飾りで実際は箱には鍵はかかりません。内部に空洞はありますが、蝶番もなくピースが組み合わさったカタマリになります(箱を明けるにはそのまま蓋部分を外す)。

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 『トレジャーボックス』、まずは曲面で構成されていてピースのくせが分かりやすい蓋から取りかかり、20分ほどで蓋完成。といっても開閉するわけではないので裏はデコボコのままですが、一応ストップ。

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 次にフチのディティールから底面と思われるピースをいくつか選び、ここからは純粋ジグソー的に凹凸の形で組み立てました。ある程度進むとどんどんはまるように。内部に一応空洞があるし、曲面以外凹凸がわかりにくい蓋より簡単かもしれませんが、蓋の分のパーツが先になくなってるから分かりやすかったのかも。

 Pict3656_r_2
完成。下部は26分、全体で約46分かかりました。わりとゆっくりやりましたが、苦手でも一時間もあれば終わるでしょう。収縮分か少し硬めの組み合わせもありますが、まるで形が違う組み合わせはピースの他の部分で判るので正誤を間違えることもないと思います。気をつけるのは、平面のものと違い高さがあるため(二枚のピースを重ねたようになっている)上下の組み合わせも考えなければならないことですが、これも場所によってはそれがヒントになるので組立の順番間違えなければなんということもありません。
 この『トレジャーボックス』は一応シリーズでは最大数なので、他の物も長くてこれくらいの時間と思っていいです。 『しずく』はまたそのうち組み立てます。

 置物としても美しいので、夜などちょっとした余裕があればお薦めです。
 ビバリーでは当然定価販売ですがトイザらスでも税込999円でしたし、他の通販サイト等で複数買いすれば少しでも安いかな。

 ……ちゃーちゃらっちゃー、ちゃっちゃちゃー、ちゃーちゃらっちゃー、ちゃーちゃっちゃーちゃーちゃー。
Pict3657_r
 「ふっふっふ、こいつが宝の箱か……さて鍵を差し込んで」


 カチャリ。


Pict3658_r_3
 「開いたぞ! おおっ、これが……これが宝なのか……」

 以下次号。

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倉橋ヨエコ、廃業!!

 な、なんだってーっ?!

 とまあこれはショックなニュース。
 4月30日に「倉橋ヨエコ オフィシャルサイト」にて発表されたそうです。次のアルバムとツアーで音楽活動を終了されるそうで。

 正直物凄くのめりこむほどのハマり方はしてなかったけれど、その独特の味は大好きでした。特に翡翠さんに教えて頂いたPV「楯」などはアニメーションとともに忘れられません。
 ライブは見に行けそうに無いので、まだ買ってないアルバムとシングル、ぼちぼち買うか……。

 5月4日追記。
 検索してると音楽情報サイトhotexpressにて倉橋ヨエコのページを見つけました。インタビュー等乗ってるので、興味のある方はお読みあれ。こちらでも廃業のニュース出てます。近日ラストインタビューをするので、何か質問したいことがあったら5月5日PM12:00までにメールしてくださいだそうな(無論聞けるかどうか確約はありませんが、全てのメールは本人に渡されるそうです)。

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最近買った漫画。『空色動画』第一巻。

 最近買った漫画。
 片山ユキヲ著、シリウスコミックス刊。『空色動画』第1巻。
 おもしろいです。特に恋とかからまず、夢と現実と友情の青春もの。ただモチーフにされてるのがアニメーションってところが他にはない、明らかに異色ながらも抜きんでている特色。ここでいうアニメーションは一般の商業アニメのことではなく(つまり何かのアニメにはまってどうのという最近増えたオタクライフ漫画ではない)、手作業の純然たるアニメーション。アニメそのものの魅力にはまった女の子らが、文化祭に向けて自らアニメを作ろうとする古き良きアニメ好きにはたまらないお話です。

 物語の主人公は三人。クラスでは地味で目立たないけれど絵を描くことが好きなヤスキチ(安木千代子)、帰国子女で異様に明るいノリのジョン(仇名)、パンクロッカーで派手ななりをしてるベーシストのノンタ(仇名)。ある日たまり場のカフェで、教科書に書いたパラパラマンガをジョンが持ってきて仲間みんなで楽しんでいた。それはヤスキチがノンタをモデルに描いたもので、怒ったノンタがヤスキチに自分自身をモデルにして描けば許すという。ついでに二人は自分も入れろと自分の絵をデザイン。そこでヤスキチが描いたものは、怒りのノンタがヤスキチに遅いかかろうとするところをジョンがぶっとばしてヤスキチを守るというものだった。盛り上がる皆の中、ジョンがみんなでアニメをつくろうと言い出す。それぞれの学生生活の中、次第にアニメ作りで盛り上がり始める三人──。彼らの日常やアニメに対する想いが描かれていくというところで第一巻の終わり。

 青春ものでアニメ作りが題材というのも珍しいけれど(『アニメがお仕事』みたいなプロ路線はおいといて)、その演出がまたいい。たとえば最初の三人が出るパラパラマンガ。リアルである女子高生らがいるコマ(リアル)の中、彼女らの隣にそのままヤスキチ(絵)、次にノンタ(絵)が出ます。ここでははっきりと線を変えているのでリアルと絵が区別されるようになっていますが、それでも同じコマで表現されていることに変わりはありません。たとえばCMなどで実写の映像の中にラクガキ風のアニメが入るような感覚だけど、少し違うのは絵自体はパラパラマンガ用で立体感はさほどないのに、コマ内ではちゃんと立体感があること。最初に出たヤスキチ、次に出たノンタは、ヤスキチが絵を描いて少女らが覗き込んでいるテーブルや椅子と微妙に重なりその前後にいるように描かれます。しかもその次に出るジョンは(ジョン自身がデザインした幼稚園児の絵のようなそのままのラクガキ絵で)なんと二人の倍にもなる大きさで描かれるのですが、そこでは大開きのコマでそれまでの少女らのほぼ正面カットとは違い斜め構図にしパースも付けた上で、少女ら(リアル)と同等に薄めの影を付けた(外光に照らされたものなので、体と床と天井についてる。つまり現実と重なっている)圧倒的な存在感で出現します。下のコマの「出たーっ!」「でけえっ」という直後の少女らの叫びとともに読者にその少女らの驚きと楽しさを効果的にみせているわけです。実はメモ帳に描かれたパラパラマンガ自体は最後の1ページでようやくコマに出るのですが、それまで描かれ動いたはずのパラパラマンガのコマはそうしてリアルと重なって描かれていき、少女らの驚きや楽しさが漫画のコマ(リアル)を読む読者に同等に伝わるという、ある意味二重構造をリアルタイムで読めるという驚きの演出になっています。そこそこ漫画を読んできた私ですが、正直こういう演出は初めて見たかもしれません。
 映画など映像作品でよくお話を語る人がいてその内容が新たな映像として出てくるシーンがありますが、そういうものでは大抵いきなりカットするも声だけ続いたり、オーバーラップして次第に変えたり、二重露出などで一緒に描かれたりしますけど、いずれにしろ大抵双方独立しています。この漫画ではどちらかというと舞台的な見せ方で、少し変わった演出やミュージカルで見られる類のものに近いのでは(照明の暗転とかそういうカット的なものではなく)。少女漫画では昔から映画的な見せ方はありますし、舞台的なものもあります。そもそも舞台のこういった演出は映画等の演出が出来ないが為に生まれたものもあると思いますが(いえ舞台演劇にはうといので違うかも)、漫画でも同じように映画のような一定した時間の流れというものが無いが為に擬似的に生まれた演出はありました。しかしそれとは視点が違います。映像でもできるでしょうが、この細かい演出が動画で意味を持つのか、ふつーに二重露出みたいなもので入れても見てるほうには変わらないんじゃないかとも思えますね。
 以前どこかネットで見た説ですが、漫画の読み方は一定に流れる時間がないということが一番の特色だと。読み手のリズムという意味ではなく、コマで区切られることでワクによって一定の時間差が生まれるのが基本なのに、コマ内でも時間のズレがフキダシというもので指定される、つまりは同時に見える絵もフキダシの読む順番で時間が決まってしまうし(逆に言えば現在と過去の映像がコマ内で同時に見ることができる)、フキダシがなくとも画や線の描写で時間描写も出来てしまう。シナリオの意味ではなく、絵を描くことにより時間を操る漫画の描写というもので空間すら操った希有な例ではないかと思えるのです(いままでそういうのが上手かったのは、超能力ものを描いてきた漫画家でしたが、これは分かりやすい心理描写のみ)。

 勿論そういった漫画的演出以外のドラマでも楽しめます。ヤスキチは絵さえ描ければいいという、クラスでも真面目な地味さで通してきた女の子です。ロッカーなノンタに名前も顔も覚えられてなかったほどですし、現実逃避もよくします(これがまた。幽体離脱のように描かれます)。しかし絵は上手い(美麗なというより、立体感とか自由度が高いのでしょう)。アニメとして皆に喜ばれる様を見ても、リズムの撮り方も演出もできるということがわかります。その魅力が、クラスでも見た目ヤンキーではすっぱな女子高生らに大ウケ。趣味も違うはずのノンタですら率直にその魅力を認め、ロッカーとして青春しながらも絵を褒められてアニメにのめり込ませていくことで、彼らの新しい友情を育んでいくことへの楽しさが目に見えるようです(漫画だけに)。無論きっかけを作ったジョンも同じ。なんでもいきなりで何も考えてないようなあっかるいジョンはそのパワーも人一倍。チームのエンジンは彼女、ちょっと迷うヤスキチも素直になれないノンタもぐいぐい引っ張って──ではなく押していきます(引っ張るのはやはりヤスキチのアニメーションの能力でしょうね)。表紙が青空に彼女なのも納得かな(まあどちらかというと内面がわからない分、主役っぽくはないですが)。
 しかしパラパラマンガを見た仲間たちに文化祭に出せばと言われその気になっていたある日、球技大会に出場を決めたノンタとジョンは放課後まで猛特訓。運動音痴なヤスキチは無論蚊帳の外で、一人とぼとぼと家に帰ります。ここらへんの描写も、まあ昔からあるものだけど上手い。そして自分には絵があるからと部屋で一人で淋しく絵を描き始めるのですが、そこでもラクガキのノンタとジョンがリアルで出てヤスキチを慰めるような演出があり、今では絵を描くことよりも二人が好きな自分に気付きます。結局二人はアニメのことを忘れてはおらず、友情は切れないわけですが、他にもノンタの一日を描いて、今までの生活を見せつつもアニメ制作を忘れずハマっている彼女が描かれたり、ジョンの生い立ちが多少ながら出てきたりして、青春ものとしてもハズレ無し。
 シリウスは滅多に立ち読みできないのでずっと追いかけてきたわけじゃありませんが、じっくり読んだほうが楽しめると思いますのでコミックスで読むのもお薦めです。

 最後に絵柄でいうと、じつはわりと地味。あまりリアルな絵柄でもなく萌え路線でもなく、ふつーに一歩引いた構図が基本で、アップや手前から何かナメた凝った構図もない。ある意味映画的でドラマ描くには最適だと思いますが、今どき珍しいかも。人物に影は通常つかずそのせいかわりと白い印象もありますが、印象的なシーン、晴天の室内とのハイキーな構図などではスクリーントーンの薄い影が入っていて微妙な違いを見せます。それに影もなくシンプルなラインながら立体感があるということはデッサンがわりと上手いということ(表紙とか微妙だが…)。昔はよくいたけど、今どきは少ないなぁこういうの。
 って検索してみれば、どうやら藤田和日郎の古参アシスタントなんですね(だから帯に推薦コメント書いてたのか)。昔は片山ユキオ名義で2003年ごろサンデーでギャグ漫画の短期連載もしたとか。なるほどなあ……って、ええっ『ふわ子呪っちゃう』も描いてたって! 全然気付かんかった! 絵柄こんなのだっけか?! なんか好きだったんだけど、あれ1999年? そんなに古かったかーっ。これが売れたら他のと一緒に傑作集とかででもいいから出ないかなぁ……無理か。ちなみに検索したらトレーディングカードも見つかりましたが、絵柄が随分違うのはともかく値段が泣ける……まあ他のも似たようなものだから絵でこの値段ってわけじゃないか。

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最近買った漫画。谷 弘兒の新刊だっ。

 今回は古い漫画ファン、ちょっと?昔だと『ガロ』とか青林舎とか新しい?ところだと初期の『眠れぬの奇妙な話』とかがお好きな方に。よい子は見ちゃ駄目だぞ。

 知る人ぞ知る漫画家「谷 弘兒(たにひろじ)」さんの新刊『無国籍哀歌(エレジー) 錆びた拳銃(レボルバー)』 (BEAM COMIX)が発売されました(いやもう一ヶ月ほど経つけれど、この記事ちょっと寝かしてたもので)。

 私が谷さんの存在を知ったのはそう古い話ではなく(PCも持ってなかったくらいは前だけど)多分『ガロ』だったかと思いますが、短いながらそのすっきりしたペン画と点描の画面、妙に詩的な表現でどこか夢の中のようなそのシナリオが気にかかりました。その後ある日奇妙な人物の書かれた装丁の単行本が出て、前に見た絵柄だったし気の迷いで買ってしまったのでした。それが確か青林舎刊『薔薇と拳銃』……だったかと。実際中を見るとかつて読んだ詩的なものとどこか奇妙な話などが入っていて思ったよりも楽しめました。
 たしかその後が陰溝蝿兒(かげみぞようじ)名義のペヨトル工房刊『夢幻城殺人事件』、その後出たのが青林工藝舎刊『快傑蜃気楼(ミラージュ)』、で今回ので多分四冊目かな。ただ半分以上は私が知る以前、『ガロ』等で描かれたもので以前もマイナー系出版社から文庫化されてたそうです(青林舎どころじゃなく、田舎では見かけたことないです)。先の二冊は実はちょっとエログロで『薔薇と拳銃』に比べるとちょっとなんだかなぁとも思うかもしれませんが──一歩間違わなくとも十分下品なキャラクターも出てるのですが、絵柄のせいかどこかこっけい。線は全然違うんだけどどこか諸星大二郎に通じるところがあるような。実はクトゥルーもの系統の漫画も書いていて(どこかでイラストもやったとか)、それさえもおどろおどろしいものではなく暗がりすらカケアミのイメージののこる光り輝く異世界のイメージ。なんとなくますむらひろしと共通する現象の描き方かも。上手く言葉にできませんが、なんとも言えない魅力を感じます(今回の本だと「鏡」とか「夢の記憶」なんてのはいいほうのイメージ)。薄暗い路地とたばこの煙が漂うまち、どこかドラッグの酩酊に似た異形の姿などただエログロではないところも、他にない楽しみです。
 正直なところ一般受けするとは思えず、数年前にコミックビームで短編が不定期掲載されはじめたときは、そこまでやるかビーム……と畏れ戦いたものでした。しかし心配をよそに淡々と掲載は続き、今回まさかの単行本化とあいなったわけです。いやー、凄いわ、エンターブレイン。随分ソフト路線だとはいえ、これほどメジャーな(いや十分マイナーかもしれないが)漫画漫画してるところから出るとは。おお世紀末だなぁ(世紀頭だろう)。

 今回の『錆びた拳銃』、タイトルバックの「無国籍哀歌」シリーズは暗黒街や路地裏を舞台に、腕に人魚の刺青を入れたマドロス(船乗りのことね)が訪れた各地で出会うひとや事件を描き、その合間に全く関係ない詩的短編が入った比較的ポップな作風の本です。『夢幻城殺人事件』とかはかなーりアレな造りなんですが。

 冷静に漫画としてみると、作画的にはあまり強烈なものではありません。Gペンなどではなく、丸ペンとおぼしき線。舶来人形のような輪郭のキャラたち。ちょっと前にNHK-BS2で『とことん!石ノ森章太郎』という番組をやっていましたが、石ノ森漫画ほどの強烈さはあきらかにありません。諸星大二郎のようなおどろおどろしくも生々しい世界観でもありません(ただ内容としてはかなり似通ったところがあると思います。諸星さんはもう少し幅広いけれど)。十数ページ前後の短いものばかりで、大河浪漫的なものもありませんし、コマ割りも映画的なものではなく絵画的な感じで、ガロ系としては珍しいかもしれませんがそのあっさりめのところが好きなのかも。映画的でなくときにコマ落ちの動きや奇妙な動きをする実験アニメーションのような作風といいましょうか。

 そんなわけで誰にでもお薦めできるものではありませんが、おひまがあってふところに余裕があり、コミックビームで読んで拒否反応の出なかったひとにはお薦めです。順序としては『薔薇と拳銃』あたりを先に読んだほうがよさそうな気もしますが。

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