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逃げて!セイヨウミツバチ、逃げてーっ!

 アメリカのオタク系サイトやフォーラムの掲示板などからネタを拾いそのネタを翻訳したりして記事にしている「誤訳御免!」というサイトがありまして、文化の違いは興味深いなぁと前々から楽しませてもらっていたのですが、今回は漫画でもアニメでもなくナショナルジオグラフィックの生物系ビデオが元ネタという珍しい記事なのでご紹介。

 記事名は『2008年04月10日 「逃げて!セイヨウミツバチ!逃げてー!」日本のハチ事情の海外反応』

 ハチに対してあまり詳しくない方用。詳しい人なら多分知ってる内容なので、記事の前半は驚かないでしょう。後半はオタク系なら少し笑えるけれど。

 二年かそれ以上前に作られたらしいナショナルジオグラフィック製作のビデオ「Japanese Hornets/Bees」が元ネタ。ホーネッツ(複数形)というのは知ってる方は知ってるでしょうけど、英語でスズメバチのこと(米海軍が使ってるF/A-18スーパーホーネットの元ですね)。ビーは無論蜜蜂(ハニービーとも言いますが)。つまりスズメバチと蜜蜂の攻防を描いたビデオです。

 記事内からもYoutubeの画像を見られますが、凄いです。詳しくは記事の訳で書かれてますが、動画ではオオスズメバチが蜜蜂を襲う様子が映されています。まずスカウト(斥候)が一匹、蜜蜂の巣に近付きます。その後自分の巣に戻り、次は大挙して押し寄せるのです。最初に襲われていたのがセイヨウミツバチ(英語ではどう説明されているか聞き取れませんが、養蜂家がよく使っている種の一つです)。体長が約4倍以上のオオスズメバチの猛攻に次々と蜜蜂は殺され、約三千匹いた一つの巣(養蜂用の箱でした)が三時間ジャストで全滅したとか。まさに虐殺。しかしドキュメンタリーのためとはいえ、あえて養蜂箱をひとつ全滅させるとは……養蜂家も嫌だったろうなぁ。

 次に、新たな蜜蜂の巣が出てきます。こちらはニホンミツバチ(Wikiによるとトウヨウミツバチの亜種だそうです。養蜂で使うところもあるそうですが、今は殆どがセイヨウミツバチ。希少価値のせいか防衛本能重視のせいか映像に出てくるのは自然界の巣)の巣。こちらにも先程と同じくナチュラルボーンキラー(って英語で言ってる)なオオスズメバチのスカウトが迫ります。しかしナレーションのいうことには「彼等にはオオスズメバチに対する秘密兵器がある」。それが体温上昇攻撃。詳しくはWikiと記事を読んで頂くとして、簡単に言うなら敵を取り囲んで(スカウト一匹なので)自分の体温を上昇させ、中の敵を蒸し焼きにするというもの。スズメバチとニホンミツバチの生存可能温度域が違うのでできる技だそうな。私は知りませんでしたが、取り囲んだその状態を「蜂球」というそうで、わりと有名なのか記事の元ネタの米掲示板でも知っていて教えてる人がいるのが驚き。小さいころに聞いた話では、スズメバチとミツバチの攻防ではかみ殺すスズメバチに対し一度しか使えない毒針を使った一撃必死スタイルで数で対抗するミツバチと言う風に聞いたんですけど、まさかこのような手段があろうとは。まあニホンミツバチに詳しいサイト「ニホンミツバチ」によれば、動画のように外で蜂球が見られることはまれだそうですけど(先にリンクしたページでも珍しいことのような雰囲気でしたね)。
 この蜂球、ニホンミツバチ独特の攻撃だとか。先になぜセイヨウミツバチの全滅シーンが出てきたかというと、まさにこの秘密兵器をみせるためだったわけで、なるほど効果的な演出に米掲示板も絶賛。サムライ・ミツバチなどとも呼ばれたり。ちなみに記事にもWikiにもありますが、セイヨウミツバチも似たように取り囲む攻撃はつかうようです。但しスズメバチの腹を押して窒息させるというものだそうで、結構難しそう。ビデオで流れなかったのは撮れなかったというのもあるかもしれませんが、ニホンミツバチが主役だからでしょうね。あと先の紹介サイトのページにあるように、セイヨウミツバチが日本などで養蜂されていてもニホンミツバチのように野生化しないのは、敵に対して弱いからって理由も大きいそうで(米大陸などで野生化するのはオオスズメバチなどがいないせい)、ニホンミツバチが今どきの生態系で生き残れているのは逆にオオスズメバチのおかげという皮肉も。

 で、『誤訳御免!』の記事のラストがタイトルのアレなわけですよ。日本のオタク系サイトじゃよく使われますが、ちゃんと英語で書かれてたようで笑ってしまいました。そんなにあちこちに知られてるのか、それとも偶然か。

 他におもしろいのはスズメバチの恐ろしさが向こうでは余り知られてない様子。それもそのはず、スズメバチ自体は海外でも殆どのところにいるようですが、オオスズメバチなどは東南アジアで生まれたものらしく、日本のようにいちいちニュースになるほど凶暴性や毒性が知られているものではないようです。蜜蜂の大きさを知らないコメントはともかく、オオスズメバチの大きさに驚く人も多数。そりゃまあいないわけだから死亡記事も襲撃記事もニュースに出ないし、セイヨウミツバチも対抗措置が発達しないわけですわな。そういう観点からみると我々日本人よりも驚き、畏れ戦くような動画でしょうね。CGじゃないかって書いてる人もいるけれど、さもありなん。

 ググッているとGiGAZINEさんのところでも同じナショナルジオグラフィックの動画が記事にされてました。しかし海外での反応という点では今回の記事はより親しめるというか(オタク的に)おもしろい記事ですね。
 おっと、元記事のコメントから、日本のTV番組から蜂球のできる様もYoutubeにあることがわかりました。「オオスズメバチ vs ニホンミツバチ」。こちらもハイなナレーションで違う意味でスペクタクルな感じ。妙にチープなのはあれか、どこで使ったかわかるようでわからんBGMのせいか。

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コメント

私信です。
やずみさん わかりずらい包装で申し訳ありませんでした。
でも、気に入って頂いたようで、一安心です(笑)
それとくだんのbbsで画像差し替えました。 いやぁ、やっぱり撮影って難しいっすねぇ。 カメラを使いこなしてないってこともあります(泣)。


(リンク先をクリックした後の感想)
・・・・・・名前が名前だけにとても他人事とは思えません・・・(笑)

しかし、内容はほぼ似ているのに、海外の番組と日本の番組・・・なんでこうも印象が違うんでしょうねぇ。

こちらの地方新聞のコラムで”辻真先(有名ですよね)のアニメクロニクル”というのがあって、ちょうど今日の見出しに
”こどもはこどもだましに騙されない”とありましたが・・・・・・日本の制作サイドもこんな感じですかね。

”視聴者は(バカだからこんな感じでいいだろう(制作サイドの思想)の)視聴者だましに騙されない”

・・・ねぇ、もうちょっとやり方あるでしょうに・・・。(穿った見方ですかねぇ)

投稿: 栃木の海坊主 | 2008/04/11 13:08

>名前が名前だけに

 ああ、確かに(笑)
 実名なのでここではツッコミにくいのですが、あれでしょうか、海坊主さんの祖先は秀吉配下の彼と何らかの関係がおありなんでしょうか。

 日本の番組は多分NHKのアレあたりだと思うのですが、イメージが違うのは母国語ですからナレーションの対視聴者レベル(子供からお年寄りまで、を理由に下に合わせて子供に語りかけるように)がなんとなくわかるのと、やっぱり音楽ですよね。向こうのも盛り上げるための曲なんですけど、志向が違うといいますか……。
 これが子供だましとまではいいませんが(シナリオ以外にナレーターの味ってのもあります。同じような全年齢向けでも子供向けに聞こえない人もいますし)、向こうの教育ものってのは、極端なところはあるものの全年齢向けだと大抵大人に合わせますしね。

 辻真先先生、もちろん知っています。昭和世代のアニメファンですから。小説もいくつかは読んでますよ。

投稿: やずみ | 2008/04/12 16:42

・・・うぬぅ 会社のPCなのでどーしても返事がおくれるぅっ・・・すみませんでした。

>海坊主さんの祖先は秀吉配下の彼と何らかの関係がおありなんでしょうか。
・・・高校生の頃ですかねぇ、祖先のことを夏休みの課題で調べてみたことがありまして。
・・・4~5世代前しか、突き詰められなくて結局、どこぞのお寺のお坊さんだったということ・・・なので、かの方とは関係なさ気です。(ですんで、HN”~坊主”ということにしました・・・というのは、後付けで単に偶然でした。(笑))


>辻真先先生、もちろん知っています。昭和世代のアニメファンですから。小説もいくつかは読んでますよ。
・・・おぉっ!? うちの妻と話しが合いそうですねぇ。
妻も、ど真ん中世代なので首藤剛志さんやらも読んでました。(時の異邦人がお気に入り ビデオも未だにもってるくらいですから(笑))

投稿: 栃木の海坊主 | 2008/04/14 13:19

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