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東京大空襲を撮った男。

 ちょうど今TVでやっているのを見てました。
 『シリーズ激動の昭和 3月10日東京大空襲 語られなかった33枚の真実』

 生き証人の方々の証言や絵、思い出を元に作られたドラマと証言の数々で構成された番組です。
 ドラマの主人公は、当時警視庁の警官で写真係だった石川光陽さん(当時41歳)。警視総監の命を受け空襲などの写真を撮っていたそうですが、大空襲の際に唯一地上で惨劇を撮った人物だそうです。

 私は東京大空襲のことは他の空襲同様話に聞く程度で、実際の細部はよく知りませんでした。いやうちの街もかなりの空襲にあい焼け野原になっています。親父が少しだけ空襲の話もしてくれたこともあります。当時の近所はすぐに田んぼにいきつくようなところで、子供だった親父は田んぼの中をどんどん逃げたとか、田んぼに焼夷弾も落ちたしかなり危なかったとか。空襲直後ではなくて終戦後だとは思いますが、今も知る街並みがずーっと遠くまで見渡せる写真も本などになっているので見たこともあります。まあ東京大空襲と比べると、広さや犠牲者の数は比べ物にならないわけですが。

 しかし生存者の絵等もあるとはいえ、やはり映像で見る分かりやすさ、迫力は違います。無論石川さんの撮った空襲直後の写真の凄さは言うまでもありません。空襲で有名なのは、ドイツからのロンドンV2爆撃とかドイツ本土への爆撃、日本軍の重慶での爆撃に日本全土への爆撃などですが、なるほど一夜での爆撃でここまで広範囲で多大な犠牲が出たのは東京大空襲くらいなんじゃないでしょうか。特に都市型の空爆の恐ろしさも分かりやすく説明されていました。

 あんまり政治的なものとか正義などない戦争の内容とかに言及はしたくないので、ここでは詳しく書きませんが、一応石川さんの撮られた写真が乗っているページをひとつ紹介しておきます。他にも東京大空襲について書かれたサイトはありますし中には米側の計画の詳細なども書かれてたりしますが、まあそこらへんは少し偏向的な部分もあるでしょうから(ただし特には間違ってるとか一方的な視点だ……とは思いませんが)紹介しません。まあ「東京大空襲」とか「カーチス・ルメイ」や「ヘイウッド・ハンセル」で検索すれば色々と出てくるでしょう。大抵のサイトで必ずいっしょに出てくると思いますけど、どこも同じような感想でしょうねぇ。

 ただね、一兵卒に関しては、言ってもせんないことだとは思います。今夜の番組で驚いたことの一つが、戦後ずっと続いていた当時のB29の乗組員の集まりで、数人の乗組員にこの石川光陽の写真を見せたことです。いやよくやったと。前にエノラ・ゲイの機長へのインタビュー等などを見たことありますが、流石に世界の歴史上に載ることをやっただけあって教則的なものいいだけしかしませんでしたしね。それに比べると初めて写真を見た彼らの率直な表情、口から出た言葉というのは直接関係していない私から見ても、それしか言えないんだろうなとすぐ見て取れるほど人間らしい反応でした(自分の行いを後悔したとかでなく、ただ驚き。頭でわかっていたことと事実との違い。これは多分地上部隊や攻撃機乗組員ならこうは反応してないんじゃないか、爆撃機乗組員らしい反応じゃないかと)。ただ集まったのは十数人はいたみたいだし、写真を見てもいいと承諾した人数がどれだけいたかもわからないし、番組で流れた三人の他に見たひとがいたとしてその反応がどうだったか番組でカットされているとしたら、そして他の人間の反応がエノラ・ゲイの機長程度だとしたら、ああやっぱりそんなものかと思ったかもしれませんが。

 なんだなぁ、あまりルメイのような人間の話読んでると、マーズの最後の台詞を叫びたい気分にもなろうかってものですよ。

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