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初冬の足立美術館、日帰り旅行。その二。ただし曇り。

 色々あって遅れましたが、とりあえず前回の続き。由志園で昼食を取り散策した後に出発、境港の市場へ寄った一行は、小雨のなか市場を出て高速道路を足立美術館へ向けて走ったのでした。そういえばここは安来市というところにあるのですが、「やすきぶし」だからてっきり「やすきし」と読むのかと思ったら「やすぎし」なんですね。今回初めて知りました。

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 境港から約30分かけて「足立美術館」に到着。田んぼばかりの田舎の中にちょっと家屋が集まった場所があって、そこに結構広い駐車場が。駐車場の隣に少しこぢんまりした建物があったのでそこかと思いきや(後で近年出来た「安来節民芸館」だとか聞きました)、その駐車場を抜けて次の駐車場へ行き、みやげ物センターらしきところの隣に止まってセンターのさらに道を挟んで隣にあったのが「足立美術館」でした。雨がまだ振ってたので急いで入館しました──ので入り口の写真はこんな片隅から(実際にはこれは出てきたときに撮ったもの。雨が本降りになってたので手前のみやげ物センター脇の軒先から)。
 入り口はそんなに大きくなく平屋のように見えますが、中に入って奥に進むと思いの外広く(奥の棟は二階もあるし、入り口のあたりもミュージアムショップなどとのつながりが変わってる)く、設計もクセのある回るだけでもおもしろい美術館でした。

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 入り口から順路を進むとまず右手に小さめの庭「苔庭」があって(こちらの写真は窓越しです。左奥に本館?のロビーがちらっと見え、庭が回り込んでいるように見えます)、それを眺めつつ蒔絵等の工芸品コーナーを周り、次の絵画展示室のある棟との渡り廊下のようなところ(壁がなく、一旦屋外に出る感じに)から先程の庭を直に見られます。
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 次の棟の入り口横には創設者「足立全康」の銅像が。銅像の後ろに石の橋のようなものがちらっと見えますが、これは先の写真中央手前に写ってるものです。先の写真の左側にちょっとだけ見えるワクのような石がこの銅像の台座の下のワク。つまりぐるっと回ってきて横から見た図で、右奥から先の写真を撮ったと。

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 絵画展示室のある棟との渡り廊下の反対側は茶室に向う小道などがあります。こちらもいい景色ですが、茶室は普段は入れないみたい。
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 茶室への小道の右側にはこれまた小さい滝が。周りの配置と水の流れの構図で、こぢんまりとかわいらしくも滝らしく見えますね。


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 それから先に進んで別棟のようになってる本館に入るとロビーからメインの「枯山水庭」が見えますが、これがメリハリがついてて非常に美しい。あいにく天気が悪くて由志園と同様地味な感じに見えましたがあちらと違い見る角度が限定されてるせいもあるのか、緑の形と紅葉と地面の石の色がかっちり分かれていて、輪郭が際立って目に入ってきます。ここでの写真は残念ながら空を入れすぎて庭が思い切りアンダーに。その場で確認すれば分かっただろうに、急ぎだったのでつい確認せず。スポット側光にしておけば……。RAW+JPEGで撮っていたおかげで+1くらいの露出補正をしてぎりぎり見えるようにはできましたが、等倍だとノイズが……。あとは室内のガラスに照明が映ったりしていまいち。天気がよければPLフィルター付けるといいかも。

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 ロビーから少し廊下をたどり絵画の展示──最初はなんと童画。中でも林義雄さんの絵は昔絵本で見たような気がします。見ていてほのぼのしてきます──が始まるところの脇には喫茶室「翠」があり、そこから枯山水庭をじっくり見ることも出来ます(館内には三つの喫茶店があり、それぞれから庭を眺めることが出来ます)。時間がなかったので入りませんでしたが、ドアがなかったので入り口から、一番手前の窓ガラス越しの庭を撮影。トリミングしてガラスに映った照明等を外したのがこちら。ちょうど空がほとんど入ってないので、アンダーにならずにすんでます。

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 童画コーナーを抜けて進むと階段があって、そこを登れば(一応エレベーターもあります)本命の横山大観他の絵画コーナーですが、その前にまた庭が見える窓や、奥に屋外へちょっと出るようなところがあって直に庭が見られます。これはガラスに反射するライトを外して16:9にトリミングしてあります。

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 奥の屋外からはガラスもなく遠目だけれどもう少しよく見えて、庭の簡単な説明パネルも置かれてます。パネルによると横山大観の画をモチーフに作られた「白砂青松庭」だそうです。せっかくのいい景色も写真がアンダーになっちゃ残念ながらその魅力をしっかり伝えることもできませんが……RAWからちょっと露出補正してなんとか。

 喫茶店以外で基本的にまともに庭が見られるのはここまで四カ所ほど。後でサイトを見たら、庭はアメリカの庭園専門誌「ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング」(JOJG)によるランキングで、5年連続第一位だそうです。さもありなん。噂に名高い桂離宮を押さえてというのも凄い。先の「足立全康」の銅像脇に「庭園日本一」という石碑がありましたが、これで選ばれたことを書いてます。

 無論美術品の展示内容もなかなかのもの。横山大観の絵と庭園がここの売りの一つですが、こちらも本当に凄い。来て観たかいはありました。絵画は海外のものはなく、明治から昭和半ばの日本人画家の洋画と日本画が基本、建物含めて完成度の高い美術館だと思いましたね。ただこちらも一時間という限られた時間ではゆっくり観ることも出来ず、かなりはしょりましたが(市場とかみやげ物センターとか二つほど飛ばして、ここでせめて一時間半、いや二時間は欲しかった……)。

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 こちらの写真は絵画の棟の2階、階段上がって絵画展示室を一つ回って渡り廊下を通った先、次の展示室前にある小窓から見える景色です。説明によると「富田城跡月山をのぞむ」。庭も一個の絵画と同様であるという趣旨からこういう自然を切り取った生額縁という見方をこの美術館では特色としています(喫茶の一つは茶店風でこういう狭い窓から眺めるように作られてるとか)。のわりに、額縁毎の写真は撮り忘れ、このカットは窓から覗いたかたちになってます。急いでいたとはいえ我ながら情けない。美術品は撮影禁止だけど、屋内とはいえ一応庭と山だからいっかと撮影したのですが、すぐ近くに展示室がありそこに警備員がいたのでちょっとドキドキだったのでした。音のしないコンデジでよかった。

 その後多様な絵画、横山大観のものだけを集めた専用展示室(他の部屋にも大観の絵は置いてます)などを見回って、階段を降りて童画コーナー前に戻ることになります。

 こちら方面に行かれるのでしたら一度は見られることをお薦めします。標準入園料が大人2,200円ですが、オフィシャルサイトに割引券などがあり2,000円にはなりますし、これだけのために島根に行くかどうかはともかく、行ったら必ず寄る、個人的にはそれだけの価値はありました。全く絵画に興味ないとなるとナンですけど。

 当然ながら美術品は撮影禁止でしたが、庭は良しということで庭を眺める場所ではみなさんカメラを構えます。ただ基本的に室内から庭園を望むというのは、ちょっと残念。一個の絵画のような庭園を見るのに画角が限られるのはいいとしても、雨も雪も関係ないのはある意味便利かもしれないけれど、どこか平面な感じに見えるし写真もガラスに室内の反射が写ったりしますしね。まあこれは曇ってるせいと紅葉が過ぎた中途半端な時期のせいでそう見えるのかもしれません(写真に取るとさらに地味に。レタッチしてせめて記憶色でも出さないことには)。棟の間とかで庭園が直に見える場所でも、わりと単調な色調だったのは腕が悪いせいもありますが。つくづく日が悪いなぁ。
 二階とか一階の下とかロビーから邪魔にならない位置の外側に回廊があって、直にも見られるような造りならなおよかったのに……一応棟と棟の間から狭い範囲なら少しは直に見られますけど。

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 ここで買ったみやげものはこれ。またかといいつつ猫のファスナーマスコット。当館所蔵の菱田春草の絵画『猫梅』をモデルにしたんだとか。寝顔がなんとも言えません。しかしこれ着けるとこないなぁ。ジャンパーとかに着けるのもったいないし、取れそうだし。

 あとここでも時間がないのと母と一緒に回ってたので、じっくり写真撮れてません。庭園だけで20枚以下。美術品観る時間のためとはいえ、残念。

 由志園はまあまあ、足立美術館はよかったけど時間切れ、でしたがまあ行って損したということもなく楽しかったです。両方とももう30分から1時間ほど多く時間が割けたらよかったんですが。なんといっても移動時間が計9時間ですからね。しょせん町内会のツアーで無理も言えませんが(この手のツアーはみやげ物観光の意味合いもあるので)。時期的に11月は中途半端(晴れていれば、そこそこ紅葉が残っていたのでもっと良かったんだろうけど)。せめて10月いっぱいまでですかね。冬なら冬で雪景色という楽しみもあったのでしょうが(帰り、島根から出る前に多少みぞれになったり雪が降ったりしてました)、中途半端な雨が残念。いっそ雨粒が見られるほどの雨なら……。これが日本海側の厳しさか(偏見?)。

 前に行った京都嵐山観光と比べると、あちらのほうが見るところが多かったけれど、こちらの足立美術館も捨てがたいですね。写真撮る目的でいうと、京都のほうがシャッターチャンスは多かった気がします(観光客も多かったので人のいない写真欲しいのなら難しいですけど)。
 由志園とは趣も違うし日本庭園ではありませんが、花を撮りたいなら「北川村『モネの庭』マルモッタン」でゆっくりしたほうが撮れるかも。ただ庭の散策と思っていくと、わりと狭くてたいしたことありません。日本庭園のような配置された絶妙な構図の美というものはないですね。二三年前に行ったきりですが、今はバラのアーチとか完成してもう少しましになってるんだろうか(前に行ったときはバラは殆ど繁ってなかった)。

 今回写真は130枚程度(身内や行き帰りのバスから車外撮り含めて)。半分以上RAWでも撮ったので2GBの8割強使いました(バッテリーは一個で十分持ったけれど)。一応512MBのCFもありますが、普通の旅行で自由時間多めで行ったら足らなくなるかも。RAW+Jpegで撮りすぎかな。

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