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初音ミク同人アニメの極致?

 いやそもそもMADなんですけどね。
 初音ミク、漫画になるわ(はちゅねミクもなるらしい)、同人CD出るわ、着うたになるわ、フィギュア(SDだけど)にもなるわと物凄い勢いで増殖してますね。元は単に人の声データで歌わせるというだけのソフトなのに、イメージイラストと声優声とそのデフォルメが程よくウケて大ブレイク。アマチュア絵描きのSDイラストさえもノリに乗って公認され、フィギュアの別パーツにまでなる勢いはまさに怒濤のごとく──一般にはただのオタクアイテムで、キモいという流言蜚語が某番組により流布されてしまいましたが。

 そんな中、ブレイクの大元であるニコニコ動画でまたもや波に乗りそうな動画が出現しました。いややっぱりMADなんですけどね、違うのはまず最初に来た動画が、音は初音ミクになんの関係もない既存の歌で絵がまた別のデフォルメされた初音ミクだったということです。でなんでウケたかは見ればわかりますが、歌がなかなかいいのに加えてそのかわいらしいイラストがちゃんとアニメで動いてるってことです。それがまた出来がすこぶるいい。元ネタはアニメ『ケロロ軍曹』のエンディングで、トレースもしてるかもしれませんが(動画は少なめだしサイズも違うので丸ごとはしてないと思う)ちゃんと自分の絵で全部描き、オリジナルとは違うアレンジで演出もしてる。初音ミク以外のデフォルメキャラも(当然人気爆発なアレなキャラも)出てきて、最初からオチまでもう文句無しに初音ミク関連のアニメでは最高峰じゃなかろうか。こんなのが出るようでは、まだまだ初音ミクの人気は衰えそうにありません(ニコニコ限定かもしらんけどね)。

 ソースはこちら「GilCrowsの映像技術研究所」の記事『ボーカロイドが踊る「くるっと・おどって・初音ミク」がとってもキュート!』から。

 発信源の大元。『ケロロ軍曹』の「くるっと・まわって・いっかいてん」に初音ミクのアニメを着けたMAD。

 先の動画に触発され初音ミク自身に「くるっと・まわって・いっかいてん」を歌わせた(絵は静止画)もの。後に少し改変されたらしい。

 先の二つ、映像と音源(改変前)を合成したもの。これで絵も歌も初音ミク(歌自体は無論ケロロのだが)になりました。

 映像に改変音源──CD音源のカラオケをバックにミクの歌──を入れ直したもの。下にかわいらしい字幕が付いてる。絵柄に似合い全く違和感なし。

 最後に元ネタである『ケロロ軍曹』のエンディング。さすがにプロの仕事で小さな手足がなめらかによく動きますが、キャラの立ちかたでいえば『くるっと・おどって・初音ミク』も負けてないと思います。

 で、これ見て始めて気付いたんだけど、歌ってたのキグルミだったのね……言われてみれば繰り返しの曲調といいなるほど『たらこ』につながるものがある……。

 最後にニコニコ動画の登録してないひとむけに。YouTubeに上がってた最初の動画版「くるっと・おどって・初音ミク」を。

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松江・由志園、足立美術館、日帰り観光。その一。

 2007年11月18日、町内会主催の日帰り旅行に母のお供で行ってきました。他に姉と姪も一緒。
 Pict2102m今回は島根県松江市の由志園という庭園と安来市の足立美術館がメイン。太平洋側から日本海側への強攻スケジュールです。最初の日程に蒜山高原も入っていて地図で見たらえらくズレてるので時間的に大丈夫かと思いましたが、高速道路の蒜山高原SAに寄るというだけでした。まあ松江と安立美術館だけならそれなりの時間があるかと安心。

 当日朝の6時半に集合、7時に地元の観光バスで出発。写真は意図的にちょっと暗めに。Jpegはもうちょい明るく撮れてたけれど、RAWデータから人の目にあわせてアンダーに。
 バスはそこそこのグレードで座席の間がちょっと狭く、帰りにはお尻はまだしも膝が痛くなりました。9割がた高速道路で途中休憩挟んで、片道大体4時間半ほど。速いといえば速いですね。食事をする由志園のほうから都合で早めに入ってくれといわれたとかで、11時30分到着予定にしてました。

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 四国の山の中走ってるときは右の写真のようにまあまあの雲で陽も照っていたりしましたが、瀬戸内あたりになると雲が増えたり減ったり、橋の上ではおおむね曇り。岡山からは晴れるところもあれど、島根に近づくに従い、また雲が多くなってきました。途中、大山なども見えましたが(初めて見た)、薄暗い雲がかかってて日差しは雲の隙間からほんの少し照らした程度。
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 右に見えるが大山、だそうです(バスの進行方向から右手)。手前によくわからん鬼が写ってますがトイレかな。リサイズしてるので分かりにくいですが、看板には「大山高原いちば」とあります。速度からして全く偶然ですが、いい構図で写り込んだものです。

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 そうそう島根に入る前の米子で高速下りた途中、鳥取県米子といえば陸上自衛隊の駐屯地、なわけでちょうど道の左側に広い敷地といくつもの車両が(右側は広い土地で訓練場か)。道からほんの数mの距離に迷彩色のヘリや車両はともかく戦車まで置いてたけど、どう見ても古く(最新式どころか74、61式ですらないほどちび丸っこいので、M4か)見学用? 戦車の写真は撮り損ねたのでヘリが写ってるのを。

 最初の目的地、大根島の「由志園」は牡丹等が有名な庭園で、中に食事処があってそこで昼食予定。ちなみに大根島とは、昔そこにお世話になった人が大根役者だったのでそう名前がついたというえらい理由を、バスガイドさんがおっしゃってました。大根島が浮かぶのは中海と呼ばれるところですが、湾内のせいか知りませんが、松江にいく途中でちらっと見えた日本海よりもずっと色が茶色で妙に汚れたような色合いでした。

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 到着した「由志園」は、入り口の見た目は田舎ならよくある古い農家の日本家屋といったところ。それが中にずーっと入ると奥がずっとあってわりと大きなところとわかります。入り口の事務所を過ぎてさらに奥に大きめのみやげ物他販売センターがあって、そこを抜けて庭園の入り口付近に昔の旅館ふう建物の食堂?が。
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 センターに入ってまず集められた部屋で、お茶をいただきつついきなり販促(笑)。ツアーには定番ですが。島根といえば高麗人参、お茶は高麗人参茶、販促も高麗人参使用の健康食品類でした。お茶はモノから想像するような臭みも苦みも特になく、普通に飲めるお茶でした(姉はなんか最初飲めないとか言ってたけど、どう飲んでもそば茶よりも個性的でなくウコン茶と比べるとはるかに普通のお茶っぽかったので、何杯でも飲めます)。

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 そのあと食事。「由志園」サイトのマップによれば食事処「禅」。シブい外観はよかったです。如何せん曇りと私の腕ではこんな程度にしか撮れませんでしたが。
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料理は「鯛しぐれ」なる料理で、ご飯に数種のそぼろの具をかけ、だしつゆでお茶漬けのようにするのがメイン。なかなか美味しいのですが、ご飯が冷えてるせいか、おつゆを入れるといまいち冷えたお茶漬けに。あとは小物に白魚の煮炊き?。シジミや赤貝の煮つけは美味かったけれどちょっと濃いめ。ご飯食べるときにほんの一粒食べるといい具合。でもまあ京都の観光客用の店で食べたよくあるものに比べると、ずっと食べ応えがあるというか美味しかったです。

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 食事のあとは庭園へ……ところが曇天のせいもあるかもしれませんが、妙に地味。所々いい場所はあれど、時期が悪すぎたか紅葉はまあまあ、寒牡丹などもあれどなんかしなびてるか蕾のままか……。ましなのを撮ったのがこれ。マクロでのアップは光源のせいか、いまいちなのでパス。一年中咲いてる「牡丹の館」ではそこそこ見られましたが、地味な照明のせいかこれもなんだかなぁ。

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順路後半の日本庭園は悪くありませんでしたが、親やら一緒の上にツアーで時間制限があるため、ほとんどじっくり見られずすーっと過ぎるだけ。もう少し紅葉とあいまった構図で晴れの日なら、もっとよく見えたでしょうが……構図としては散漫としたものだけど一応パチリと。オマケにあとでサイトで見たら左上の一角は完全に見過ごしてるし(これについては順路の立て札が悪い。順路どおりだと寄らないようになってる)。結局、庭園内では写真20枚も撮ってない……。

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 ここで買ったみやげ物は、まず民芸もののコーナーで見つけた猫のキーホルダー。犬のもあったけどヨーキーのがなくて断念、猫の中にアメショーがあって、なんとも言えぬ顔だったので決定。裏は足あと模様(肉球のあと)。うちのサラこも昔はこんなにかわいい子猫だったのになぁ……いやもうちょいきつめだったのでこんな顔してたか覚えてないが。


Pict2191m こちらはソーラー電池で尻尾が揺れる猫の置物。さすがに買いませんでしたが、かわいかったので1ショット。
 あとは食べ物関連のセンターにあった『ゲゲゲの鬼太朗のミルクキャンディー』。飲み物類は家の近所のスーパーにも入ってたりしますが、これは見かけたことなかったので。昔ながらのドロップ缶だけど、外パッケは紙製なので傷つくし破れるなどありがたみが薄いですが、まあ島根といえば──ということで。

 そんなわけでちょっと期待外れで由志園を出発。境港の魚市場へ寄ることになりましたが、出た直後から雨が振り出し「足立美術館」の庭園を見るのに不安要素いっぱい。
 天気予報では松江のほうは雨60%だったとか。よく見てなかったので靴など軽装でしたが結果的には問題なし。バスの移動中にかなり降りましたが、外に出るときはあまり降らなかったので、折り畳み傘もほとんど使わずじまいでした。
 境港の市場はちょうど初カニが上がってるというので寄りましたが、まあ買った人は数人。やっぱカニ高いよ。生きた蟹がうにょうにょ動いてたので、ついムービー撮影。「境港産・松葉ガニ・うにょ1(18.3MB 約18秒)」ダウンロード。他にもっと脚動かしてるのもいました。DiMAGE A200のムービー撮影は絞りの音やらなにやら入って静かなところでは正直気になりますが、こういうところなら紛れて問題なし。

 市場を出て高速に乗り、後半はいよいよ足立美術館へ。雨はそれほどにはないにせよまだ降ってましたが、はたして美術館近辺ではどうなのかー。以下次回。

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Amazonでの購入注意。

 インターネットでの通販始めて以来、一番使ってきたのはAmazon.co.jpです。一番の要因は一度に1,500円以上の購入で配送料無料で、二番目の要因は購入しやすく確認もしやすくキャンセルも容易なシステムってとこでしょうか。

 それがつい最近(11月3日)配送料について多少ながら重大な変更が行われたそうです。

 一度に1,500円以上というのはつまり品物の合計支払い金額が1,500円以上ってことですが、Amazonでは注文する品々の発送時期が結構違うのなら別々に発送する分割発送を指定することもできます。今までは購入時に一括注文すれば(つまり支払いが一括なら)分割発送で一つ1,500円未満のものが単独で発送されても送料は無料でしたが、今回からは分割にした時点でそれぞれ1,500円未満の品一つずつに送料がかかることになったそうです──恐ろしいのはそれが結果的に一箱で送られたとしても、一箱に入ってる1,500円未満商品すべてにそれぞれかかるということです。つまり四つの1,500円未満の商品を二分割発送すると、二個分の送料ではなくて四個分の送料がかかるということに……。分割指定した時点でバラで買い物してると同じ事ですね。

 発送に関わるサービスなら、個別に発送すれば個別分に送料などかかるのが普通なわけですが、それは箱の個数分。まさか商品個数分にかかるとは……。今まではそもそも一括払いというところでのお買い上げ分にかかるサービスだったわけで、サービスの質が変わったということなんでしょうが、にしてもこれはあまりに酷い。これにより自分で分割発送指定していたユーザーには多大な変更となったわけです。せめて送料は箱ごとにするのが普通だと思うのですが、システム上の変更が面倒だとかじゃあるまいなー。

 個人的には分割発送で頼んだことはないので特に重要な変更ではありませんが、支払いは一括で、しかし品は分割発送でというひとにはかなり使いづらくなったようです(年間3,900円を支払うプライム会員には関係ないそうです。1,500円未満の商品でも配送料無料なので。ただプライム商品だけのサービスなので、そもそもプライム登録された商品でなければ意味がないのだけど)。結局今後も個別に買いたければ、そもそものサービスの思惑──1,500円以上なら無料ってことで一度に高く買ってもらおう──に乗って、金額調整して注文するしかないわけですかね(私は大抵そうしてますが)。

 問題は、これが分割発送を良しとしない、時間かかってもいいから一括で送れっていうユーザーにもかかるか?って事です。今までどおりだったらの話ですが、向こう側で入荷の時期があわなかったりして大幅に発送が遅れる場合、強制的に分割発送になることがあります。たとえば発売前の予約商品と在庫あり商品が混ざっている場合、予約商品ばかりでも時期が最初からずれていてさらにどれかの入荷時期が遅れた場合など、在庫のある品だけ先に送られてきます。
 で、Amazonのヘルプを見ると、「一括発送で注文している場合、一方の品の入荷が遅れてAmazon側で強制的に分割発送にした場合、送料は発生しない」という一文が消されてないので、多分大丈夫か。まあこっちは遅くてもいいと言ってるのに、向こうの都合で分割されて送料や手数料付けられるんじゃたまったものじゃありませんが。

 と、ちょうど注文してる中にそういうイレギュラーがあったのでご紹介。
 文庫三冊とメモリースティック一つを一括で頼んでましたが、この文庫というのが今は亡き朝日ソノラマ文庫。数週間かかるとはあったけど廃本とか在庫なしではなかったので、駄目元で頼んでいたのです。注文は10月で、変更前。文庫は当然一冊1,500円未満、メモリースティックは7千円程度。これが、注文後二三週間ほどしてまず一冊が入荷不可能で向こうで強制キャンセル。さらに一週間ほどして二冊目がキャンセル、さらに数日して三冊目がキャンセルとあいなりまして、結局一月ほど待ったかいなくメモリースティック一つが「まもなく発送」予定に。
 ここでそのメモリースティック一つだけとなった最後のキャンセル通知メールに、
 「この商品がキャンセルされたことにより、この商品と同一の注文番号で他にご注文いただいている商品の合計金額(税別)が一定額を下回ると、請求額に配送料が加算される場合がございます。
その場合、当サイトにて配送料の調整を行いますので、お手数ですが、下記のURLからカスタマーサービスにEメールでお問い合わせください。」
 などという文言が書かれていました。

 たとえ一括発送で支払い時1,500円以上の注文をしていても、入荷不能で強制キャンセルされて結果支払額1,500円未満になる場合もありえるけれど、一応何か調整はしてくれるようです(そりゃまあ今回のように注文が可能だったのに入荷不能でキャンセルされた場合は向こうがなんとかしてくれるのが筋でしょう。実際には残ったメモリースティックが7千円程だったため送料がかかることもなく実際にどう調整してくれるかは不明です)。無論自分でいくつかキャンセルして1,500円未満にした場合には、そもそも送料かかって当然ですけど。
 まあ滅多にないような気もしますが、注文する際にはちょっと気をつけた方がいいですね。

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さよならクドリャフカ。

 ロシアの宇宙開発で世界最初の人工衛星スプートニク1号が打ち上げられたのは、1957年10月4日。今年というか先月、50周年を迎えました(こちらに50周年記念としてすばらしいものを作られた御方が)。私が生まれる前なのでよくは知りませんが、スプートニク・ショックと呼ばれるほど全世界に衝撃を与えたそうです。何しろ人工衛星からの電波はよその国でも受信できますし、肉眼でも確認できます(スプートニクにはチェック用ランプなどないので、正確には望遠鏡使わないとわからないだろうけど)。世界最初の人工衛星の名前とその美しい姿は今でもよく知られています。

 そしてその一カ月後の1957年11月3日、スプートニク2号が打ち上げられます。こちらはさすがに1号ほどの知名度ではありませんが(名前も姿もね)、人類初の生物を宇宙に送り込んだという点だけはよく知られています。その生物は犬、今ではそこそこ知られているライカという名の犬でした──私も数年前まで知りませんでしたが、犬種ではなくて個体名でライカだそうです(吼えるという意味だとか)。ライカと呼ばれる犬種とは違う、小型の雑種だそうで。
 しかし彼女には(実験された犬たちはみな雌)ライカよりも、ある種の趣味人にはより知られている名前があります。それがロシアらしい響きを持つ『クドリャフカ』という名前──ちっちゃな巻き毛ちゃんという意だそうな──なのです。無論実際にニュースではライカと発表されたのだけど、改名の詳細は不明。色々説がありますが、結局のところどちらも研究員らがめいめい勝手につけてた呼び名の一つで、そのうちの一つがメディアに流れただけのようです。
 もう一つライカとスプートニク2号から切り離せないのが、片道切符の打ち上げだったことです。以後もいくつか実験動物を載せての打ち上げはありましたが、やはり第1号ということ、人類の最も古く親しい友人、犬への愛情などから世界各地から非難の声が出、今でも何かのシンボルとしてよく出てきます。世界中で観られる映画『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』などにも、主人公の想いとして象徴的に名前が出たおかげで、宇宙に興味のないひとにも伝わったり(映画は1985年製作)。この映画では、彼女は宇宙に上げられ餓死したという打ち上げ当時の公式発表で進められますが(映画の時代設定が打ち上げの翌年なので)、実際の最後は後述する通りもっと衝撃的でした……。

 クドリャフカとスプートニク2号についてはこちらの「スペースサイト!宇宙開発史」ロシア宇宙開発史のページの記事「伝説の犬~ライカ~」で色々と詳しく書かれています。「スペースドッグ~犬の話~」の記事も含め、犬好きには涙なくしては読めません。

 というか前に他で初めて知ったのですが、2002年、当時の研究員によって初めて公式に明かされたクドリャフカの最後は衝撃でした。なんと最低一週間ほどの生命維持装置があったものの、実際は外壁のはがれによる断熱能力の低下などにより、6時間後には完全に生命反応がなくなっていたというのです。犬の生命反応他のデータはロシア上空時にしか発信されなかったそうで、実際のところ何時間でなくなったかははっきりしないようですが、それにしても……。

 この記事にも書かれていますが、ライカ、あるいはクドリャフカという名前とこの犬は色々な意味とともに宇宙開発に限らず、ずっと残っていくんでしょうね。しかし他にも犠牲になった犬たちがいたことも忘れてはいけない気がします。

 今回の記事のきっかけは2NNのリンク先のスレッド。そしてそこからのリンクの動画でした。

 元ネタはプレイしたことないので知らなかったけれど「ポップンミュージック11」という音楽系ゲームの中の一曲。クドリャフカがテーマになってる曲だそうで。そのフルバージョンと以前に作られたFlashの画像などとのミックスで作られたMADらしいです。歌は実際のライカ犬とスプートニクとは違いあくまでライカ犬をモチーフにしてるだけですが、しんみりする歌ですね(元のFlashもね)。
 さらに同じFlashも使ったMADがこちら。

 こちらの歌はもっとモチーフに忠実な感じで、スプートニク関連やFlashの画像もかなり使ってて泣けます。

 ニコニコに登録をされていたら、是非とも御覧あれ。

 あと本筋とは全く関係ないけど、米澤穂信さんの『クドリャフカの順番』もお薦め。ライカ犬の話ではないけれど、どこかせつない青春ミステリで、タイトルの意味がわかるとなんとなく納得。人死には出ません。ハードカバー。角川では在庫なしなうえにAmazon.co.jpでは1,680円のところ3,100円なんてプレミアついてますので、本屋か古本屋で探した方がいいかも。
 米澤穂信さんのサイトはこちら。「汎夢殿」。近況報告などもあっておもしろいです……しまった新刊もう出てたのか……。

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Yahooコミックに新ライン。

 Yahoo!コミックの無料マガジンに新しく「ヒーロークロスライン」というものが加わりました。タイトルからしてわかるでしょうが、ヒーローものが基本です。すべて新作ですが、これがなかなか興味深いラインナップ。
 まず看板と思われる漫画が、村枝賢一・作/画の『ジ・エンド』

 1999年9月、ある日突然怪物化し暴れはじめる人達が出現。後年『オルタネイション・バースト』と呼ばれたその現象、そして異能力を持った者たち──地獄の扉を叩いた者『ノッカーズ』。それから10年後、異能力を振るい犯罪を犯す者たちと対抗組織『BOOTS』との闘いの中、暴れるノッカーズに無謀にも立ち向かう少年の秘密とは?

 スポーツものや青春もの少年漫画で人気を博した作者が、『仮面ライダーSPIRITS』にて全く違うイメージを開拓(同時期に『RED』もあるが、あれは初期から持っていたものの完成品と見たほうがいい)。鋭く細密な画力と理屈抜きに熱いダイアローグで見事TVの中の話を本物として魅力的なヒーローものを描いたが、今度は完全なオリジナル。概要はわりとよくあるようなネタだけど、やはりちゃんと読めるのは『仮面ライダー』他で培った構成力ではないかと。主役の顔が相当変わってて、仮面ものでは悪人顔のヒーローはよくいるが完全に怪人顔(しかも正統派怪人でもなくゲテモノ)のヒーローは珍しい。第1話ではまだ決定的な見せ方はせず、暗かったり逆光の影の中だったりしながらかなり魅せる構成で、若干でも違和感をなくし慣れさせようとしているようでそこがまたいい感じ。正直あのデザインはどうかと思うけど、こうやってジワジワと見せるならふつーにカッコいい登場も期待できるかも。

 で今回の雑誌で変わってるのは、このノッカーズの世界観をそのままに他の漫画家たちも漫画を描いていること。誰の設定かは知らないけど、少なくとも今現在連載されている八つの漫画のうち七つは第1話で確実にすべて同じ世界観でノッカーズが話題になってる(残る一つも他の漫画にキャラのシルエットが出てるので多分同じ世界観)、いわゆるシェアードワールドと呼ばれる創作形態をとっています(だもんで、ヒーロークロスラインなんて名前になったのだろう)。こういった漫画雑誌はアメコミ以外、日本では初めてでは。日本でも小説ではシェアードワールド企画ものいくつか出てますが、これも雑誌では無いはず。
 まあ同じ世界観といっても同じ世界とは限らないんだけど……。というのも『ジ・エンド』の冒頭に『オルタネイション・バースト』の表現として無数の地球があって、その地球同士がぶつかるシーンや、主人公の前に謎の映像が見えたりするあたりからどうも平行世界がからんでる感じがするし、他の漫画が基本的に現在とさほど変わらない街並みなのに、ある漫画の舞台が火星のドーム型移民コロニーだったりしてかなり違和感が(単純にさらに未来が舞台なだけかもしれないけれど。西暦は不明)。

 さて他の漫画ですが、次に他作品とは違う異色の作りと思えるのが馬場民雄/作・画の『火星のココロ Beautiful Little Garden』。馬場さんは、これも少年漫画で結構変わった料理関連の青春漫画他で人気のある漫画家さんですが(村枝さんのアシだったとか)、Yahoo!コミックではこれまた変わった教師と生徒+サスペンス+ちょいオカルトもの『デカ教師』を連載し(終了。単行本全3巻発売中)、なかなか楽しませてもらいました。さらに今回の漫画で、個人的に株が上がる一方。確かな画力と構成力で先の村枝さんと同様に安心して見られるレベルながら、ある意味漫画らしい突拍子もないネタが少し入る分こちらのほうが変わってておもしろいかも。というか、絵柄とノリを外すと実はこのシナリオ、ふくやまけいこが描いても違和感ないんじゃないかな。『星の島のるるちゃん』とか『ナノトリノ』にどこか通じる感じがして(無論ほんとにふくやまさんが描いたら全く違うイメージの漫画になりそうですが)。とにかく良心的なジュヴナイル漫画描きと個人的認定(魅力的な大人の女性も描く)。

 西暦はわからないけど、火星歴10年。地球はノッカーズ問題で大変だけど、火星のコロニーにはノッカーズはいない。しかし火星コロニーは厳しい環境と低い出産率に悩まされ、決して楽園ではなかった。コロニーに降り立つシャトルに乗る男アレスは妻と娘の心配をしつつも、オリを溶かして脱走した生物の騒動に巻き込まれる。そのころコロニー内に住む少女ココロは養母マサコの流産に対し、もらい子である自分が母の助けどうすればなれるかなど心配事に疲れながらも健気にふるまっていた。そんなある日、町外れで一匹の仔犬と出会う。

 この漫画のもう一つの特徴は、普通の漫画と違い左から右へ読むこと。よく見ればフキダシも実は横長で台詞はみな横書き。つまり英語圏への展開を考えて描いてることです。宇宙というか火星コロニーが舞台で一応SFだけど、ガジェットはほとんど今と変わらず、少女が主人公でおそらくその生活と心理描写がキモの話のはず。なのに欧米向けフォーマットとはなんと冒険心の高い──。ううむ、『デカ教師』につづいてまたウケの悪そうなつくりが心配でなりません。正統派ですが、欧米受けするような感じじゃないのになぁ。しかもヒーローものの中にあって日常ものとは。
 キャラとしてはこれまでの集大成のような感じで、がっしりしてあごの無精髭?も頼りがいありそうな親父、繊細そうだけど芯はしっかりしている優しく美人の母親、健康そうで健気でかわいい主人公。そして異様に可愛い子犬(そこかっ)。いうことなし。つかもう犬にメロメロ。是が非とも単行本最低二三巻出すほどがんばってほしいです(一巻分では終わってほしくないのだけど、かなりそんな雰囲気がー)。

 次に『MEAN 遥かなる歌』。作画は新人の栗原一実ですが(知らなかったけど、そこそこ単発仕事してて今回が初連載とか)、原作がなんと長谷川裕一(師匠だとか。同じYahoo!コミックで『マップス ネクストシート』連載中)。もう言い回しからコンテから、長谷川節炸裂。栗原さんの絵柄の裏に長谷川さんの絵柄が透けて見えるよう(正直こう長谷川漫画おなじみの広がる空間の構図というか描き方はまだまだですが)。
 長いし謎だらけなのでストーリーは割愛。第1話は見事に長谷川漫画の王道の第1話してます。一番最初ではなくちょっと後から話が始まり、謎がどっと出て、唐突に巻き込まれ、衝撃の告白があり(なにか究極の制限なども早々と出る)、ここから未知の冒険の始まりという感じがばりばり出てきます。無論同じ世界観なのでノッカーズ絡みらしいんですが、主人公側は普通にノッカーズ絡みではなく、その裏、真実に絡むような感じ。シェアードワールドってのは上手くすると同じ事件を別の視点で見られて、事件の全貌がわかったりキャラクターに深みが出るものですが、うーむ、正直『ジ・エンド』とこれを同一時間上に乗せると結構違和感あるな。小説ほどにはリンクしづらいのは、やはり各自の絵柄でかなり印象が変わるせいだろうなぁ。

 最後にもう一つ、松本レオ・作画/たかしげ宙・原作の『クランド』。これまた知る人ぞ知る実力派の松本レオの久しぶりの連載漫画。しかも原作はアクションもの少年漫画の原作で売れまくったたかしげ宙。これまたわりとオーソドックスなカタチのヒーローもので作画もしっかりしてるし、あとは好みの問題としかいいようがない。

 正直新しく開始したにしては作画がかなりのハイレベル揃い(一世を風靡した岡崎つぐおもいて、相変わらずのシャープな作画)で、ストーリーもそれぞれ味があり、新規雑誌としては十分読みごたえがある。紙媒体と違いたった8作品でも開始できるというのはよかったんだろうけど、しかしまだまだマイナーなYahoo!コミックのサイトで今乱立している無料マガジンの中、どれだけ読者を伸ばし単行本化で売れるか、ちょいと心もとないのは確か。よくYahoo!コミック読んでいる自分ですら、コミック・ガンボはほぼ読まず単行本になって初めて『坊ちゃん』が漫画化されてたこと知ったくらいだし。上に上げたものはどれもおもしろいと思うが、見せ方としてはマガジンの大黒柱にあたる『ジ・エンド』は正直ちょいインパクトが弱い気もするし(漫画はよくてもタイトルとビジュアル的には)。あっさり終わらずがんばってほしいものです。
 ともあれ楽しみが増えたのは素直に感謝しましょうか。

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