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ISO12233チャートとその使い方。

 前の記事で書いたISO12233解像度チャートについてまとめます。

 まずこのチャートは、有限責任中間法人カメラ映像機器工業会(Camera & Imaging Products Association)略してCIPAというグループで、デジタルスチルカメラの解像度を計る標準チャートとして2003年に規格、開発されたものです。なおCIPAの規格はこちらのページからたどれますが、その中にpdfでこの規格のなりたちやチャートの使い方もありました。他にデジカメの感度規定などもあり、なかなか興味深いです。

 使い方としては、チャート全体が入るように撮影し、図のくさび型(通常ろうとのように一方から一方へ幅が狭くなっている5本か9本の線の束のこと)がしっかり見えるかどうかで判断するということらしいです。本数が減って見えるようになった(隙間がくっつく)ところが限界と。デジカメの場合単純に垂直水平だけではなく斜めにしても解像度が変わるそうで、多種多様なくさび型が描かれています。
 目視で確認するか専用のソフトウェアで確認するかの二つの方法がありますが、実験(ソフトウェアの結果の比較)と議論の末にどちらも可ということになったとか。解像度測定ソフト「HYRes 3.1」はこちらからダウンロード。Olympusのフリーウェアです。目視よりも個人差がなく、精度も申し分ないということで「HYRes 3.1」を使ったほうが無難でしょう。

 チャートは販売されているそうですが、直に販売しているところは見当たりませんでした。富士フィルムのサイトによれば富士の子会社も製作してるそうですし販売元も書かれてますが、販売についてはお問い合わせをとあるだけ。まあ業務用機材ですからね。そう簡単には売ってないようです。
 しかし機材の部屋というブログの記事に、こちらのページにpdfファイルのリンクがあると紹介されていました。これを印刷すればとりあえず入手出来ます。The size is 15.75×8.45 inches (400×240mm) なので、自前のプリンタでちょうどいいサイズに直せだそうな。紙のサイズを考えるとA3で原寸が再現、よくあるA4プリンタだと半分ずつにしてくっつければいいのかな。

 自前で撮影する場合の注意点としては、解像度測定用のソフト「HYRes 3.1」はBMPかJPEG画像を読むようにできているので、自分で撮影するならデータはその二つにすること。dpreview.comのように実際のカメラ出力やRAW現像でのJPEG出力の状態が知りたければJPEG画像で読むほうがいいでしょうし、RAW現像後にTIFF出力してプリントアウトしたりする人にはBMPにして入力し調べたほうがいいかもしれません。なるだけ厳密に知りたければ照明はしっかりつけること。上であげたデジカメ解像度規格のpdf内に詳細が書かれていますが、できるだけそれに合わせて。面倒なら、そもそもデフォルトの天気のよい昼間、屋外の日なたで撮影すればいいでしょう。
 あと「HYRes 3.1」を使うさいに、画像が大きいのでソフト内でくさび型を切り出せない場合があります。ViXなどならトリミング時にマウスで設定する場合はウィンドウ端からさらにドラッグしてるとウィンドウ内の画が動いていくのですが、このソフトはウィンドウ内でしかトリミングできません。おかげでうちの狭いモニタでは縦のくさび型は切り出せて検証できましたが、横のくさび型は無理でした。他のソフトであらかじめくさび型だけ切り出しておいてそれを使ってもいいようなので、1280×960以下のスクリーンの人はそうしたほうが無難です。

 まあ実際とあるカメラの解像度を知りたいなら、直にそれを調べているサイトを見た方が手っとり早いです。前の記事でも書いたdpreview.comのレビュー内容にはこのチャートが必ず入ってるようですし、同程度の機種との比較もあります。FZ18のレビューはありませんでしたが、ascii.jpのデジカメのレビューにもこのチャートが使われています。こちらは測定結果は書かれてないので、目視での検証以外にはっきりした数値が欲しい場合は、自分で「HYRes 3.1」を使えばいいです。チャートを写した画像をダウンロードし、「HYRes 3.1」で読み込んで測定すれば数値が出ます。JPEG出力しか測定できませんが、他のカメラも同様のもので比べるなら十分でしょう。

 ということで、レビューなど無い、または残ってないカメラを持っていてその解像度を知りたいなら自前でチャートを印刷して撮影、測定することも可能です。ただレビューのない古い(2003年以前?)カメラだと、今のと比べるなら測定しても意味ないような……。まあ同程度のものと比べるにはいいんでしょうけど。 

 あと、あくまで幾何学的な細かいものへの検証としては解像度を計るのもいいけれど、それがいい写真、綺麗な写真に直結するものではないというのも忘れないほうがいいんでしょうね。ちょっとピンボケ、ちょい手ブレしてるのが味な写真もあっていいわけだし(トイカメのように)、欲しい被写体とイメージ次第で必要な最低限度の解像度があれば、あとはカメラ本体の使い勝手こそがその人にとって良いカメラになるわけだから。

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