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RAW現像ソフトを試す。その2、現像。

 今回はRAW現像の開始。

 サンプルとして、手近にあったウルトラセブンのフィギュア(全高約105mm)を撮影。部屋は暗くして、光源は電気スタンドのパルックday(ED・昼光色)の60Wスパイラル形蛍光灯一つを、被写体の向って左より距離100mmで。カメラは手持ちでテレマクロ。ピントは口元に合わせましたが、ちょっとブレて2mmほど奥の喉元や脇に近い腕になってるような(被写界深度が結構狭い)。手振れ補正もあって横触れは全く無し。
 以下に、同時保存のJPEGとそのExifから一部抜粋(ViXだとRAWからは読めないため)。物凄く詳しいんですがソフトによっては読めないようで、Picasa2などは画像サイズくらいしか出ず別名保存では引き継ぎなし。当然ながらDiMAGE Viewerでは全情報が出ますし、ViXでも出るので、リサイズなどはどちらかでしてます。

Pict1441rs800
種類,JPG ファイル
サイズ,"1.04 MB (1,096,119 バイト)"
画像情報,3264 x 2448 ドット 24 ビット
説明,KONICA MINOLTA DIGITAL CAMERA
メーカー,KONICA MINOLTA
機種,DiMAGE A200
作成ソフト,DiMAGE A200 Ver1.01
日時,2007/09/26 0:00:23
露出時間(秒),1/25
F値,3.50
露出プログラム,プログラムAE
ISO感度,50
Exifバージョン,0221
撮影日時,2007/09/26 0:00:23
デジタル化日時,2007/09/26 0:00:23
対象物の明るさ(EV),3.90
露出補正量(EV),0
最小F値,3.5
測光方式,分割測光
光源,自動
フラッシュ,使用せず / 常時オフ
焦点距離(mm),42.9
FlashPix バージョン,0100
色空間情報,sRGB
カスタム画像処理,なし
露出モード,自動
ホワイトバランス,自動
デジタルズーム比率,0
"焦点距離(mm, 35mmフィルム換算)",166
撮影モード,標準
ゲイン補正,なし
コントラスト,ノーマル
色の濃さ(彩度),ノーマル
シャープネス,ノーマル
被写体距離,マクロ

 まずは読み込み。同じRAWファイル(約12MB。3264×2448ドット)を読み込みます。
 『DiMAGE Viewer』はファイルを現像しないと実サイズの画像は出てきません。設定してから出るまで約18~21秒(現像・表示)。ファイルによりけりですが、表示としてはもっとも遅く現像としてはまあまあ。WBや露出等おおまかな設定が現像前で、ヒストグラム使うような細かい設定が現像以後なのはこれだけ。
 『SILKYPIX 3.0 Free』は表示は約2秒。画像は一瞬で出ますし、キャッシュがあるのか再読み込みも速いです。ただしこれはあくまで表示で、実際の現像は保存時ということになってるようです(とらえ方の問題かもしれませんが、補正は全部表示後、現像前なのでDiMAGE Viewerよりわかり易く便利。不用意に変更しないという意味ではDiMAGE Viewerもいいけれど)。JPEG最高画質で現像・保存して約26秒。合計ではDiMAGE Viewerのほうが速いかな。
 『Digital DarkRoom』は前の記事で書いたように読み込みはサムネイルにしてからなので二度手間。サムネイルをクリックして何かできるようになるまで約3~5秒ほど。現像・保存はJPEG最高画質(5通りの画質名から選択しますが、パーセンテージは出ません。ただサイズが大きいので100%かも)で約6秒。もっとも速いです。
 『Picasa2』も約2~3秒。これもどんな方法なのか不明(サムネイル化してるときにJPEG画像をすでに作っている? でも同名フォルダにはそれほど大きなデータはない)。読み込み以外でも、実サイズや縮小のタイムラグが2秒ほどしかなく、とにかく速くビューアーとして文句なく優秀。現像という言葉も手間も全く出てこず(WBなどの調整はない)、色合いやシャープ等画像加工などができるビューアーとしかいいようがありません。保存もわりと速いけれど(10秒かかってないような)表示がないのでいつ終わったかよくわからないし。

 RAW現像の手順。

 『DiMAGE Viewer』だけはRAWファイル読み込み前に一度サムネイル表示が出て、それを見ながら処理前にホワイトバランスや露出調整、彩度やコントラストといった設定(カメラでのマニュアルで調整できるような設定)をしてから現像、表示します(他のソフトは皆一度表示しておいてから、後で上のような調整をします)。サンプルで現像・保存に大体20秒ほど。Pict1441_dv
現像後にも補正はできますが、ホワイトバランスや露出などの設定はなく、トーンカーブ他で細かく補正することになります。一度現像・表示すると別のファイルを選んでまたこのファイルを出してもその表示のままなので(キャッシュ?)、色温度や露出設定などのパラメータはソフトを一旦終了しないとやり直しはできません。これはちょっと面倒かも。ちなみにパルックday蛍光灯の色温度が6700KとあったのでWBをそう設定してみたのがこちら。Pict1441_6700rs800_2

 保存はTIFFとJEPGなどですが、サンプルの約11.5MBのRAW(同時JPEGは1.04MB)が、現像後、TIFF(無圧縮だけ)で約489MB、JPEG(97%)保存で約3.2MBです。TIFFはデカすぎだなぁ(しかもViXじゃ表示できない!かつてのTOWNSユーザーとしてはトホホなTIFF)。→ViXで表示できました。SusieのTIFFローダープラグインがあって設定でそれにチェックが入ってましたが、外してViX単体で読めば表示可能。ViX万歳。

Pict1441_sp_rs800_2
 『SILKYPIX 3.0 Free』。『DiMAGE Viewer』と違いまずファイルの読み込みと表示、その後ホワイトバランスや露出設定がありますが、これは他の補正と扱いが同じ。というか『DiMAGE Viewer』だけが別処理になっているのは、コニカミノルタのカメラと同じように使うために使い勝手も特化してるソフトということか。話を戻すと『SILKYPIX Free』版は細かい調整はできません。いくつかのメニューから選ぶだけ。WBなら、光源(蛍光灯とか)は選べますが細かく色温度の数値は変えられない。スポイトで画面上から選んでのWB設定はできるけど、殆どの場合しないほうがマシかな。WB、色温度の数値は直に変えられないので、蛍光灯(昼光色D)にしてみました。色温度は6500Kと出ています。Pict1441wbdsp_rs800

 シャープなど選択肢は多いけど、細かい調整が効かないので使い勝手がいいのか悪いのか。有償版なら相当詳細な設定ができると思いますけど、まあオートとか撮影時のままでもそんなに使えないわけでもないです。
 設定した後現像・保存となりますが、これは時間がかかります。上と同じファイルで26秒以上かかりました。補正ほぼ無しなのに、案外かかりますね。

 『Digital DarkRoom』も同じように表示後に全ての補正をするタイプ。メニューは当然同じようなものもありますが、SILKYPIXとはそれぞれ違う特色もあります。こちらの特色としてすぐに出てくるのはノイズリダクションでしょうか。SILKYPIXよりも調整スライダーが少なく、名前も違いますが逆に素人には分かりやすいです(SILKYPIXは無料版なので細かい調整ができず内容は不明ですが、こちらは試用期間内なら制限無し)。まあ他のメニューも大体そうですけど。
Pict1441_1ddrrs800
 問題は、最初の表示時の設定。無論フルオートで調整された画が先に出てくるわけですが、これがどれもこれも色が薄い。他のソフトと明らかに彩度等が違う上に、オートや他のWBを選ぶと思いきり色カブリした画像になってしまうため、少なくともうちのカメラでは撮影時の設定以外ではメニューどおりでは使えません。見ると最初読み込んだときにすでに「色カブリ補正」というスライダーが100近くになってますが、WBを意図的に蛍光灯などメニューで変えると何故か「色カブリ補正」が殆ど動いておらず、物凄い色カブリになります(大体蛍光灯も一種類で、昼白色などの違いなし)。なので相当マニュアルで微調整する必要があり、それだとホワイトバランスのメニューの意味がなくなります。おまけにどこをどうやればいいのか、単に色カブリのスライダーを動かしたり、RGBのヒストグラムを動かすだけでは、他のソフトと同じ色はまず出てきません。
Pict1441_6700ddr_rs800
 サンプルの光源の色温度6700Kにしただけで、これです。
 他のカメラはどうかわかりませんが、少なくともうちのDiMAGE A200のRAW現像は、このソフトとは相性が悪いとしかいいようがないですね(一応対応カメラなのでプロファイルは入ってるはずだろうに)。

 『Picasa2』はもろにビューアー気質。どちらかといえばRAWとかJPEGとか形式を意識しないように作られていて、補正は形式に拘らず使えます。一番違うのは一旦補正するとセーブしようとしなくても次回もその補正後で出てくること(しかも簡単にアンドゥもできる。何回できるかは数えてません)。それだけに元画像と補正画像の区別がつきにくく整理しづらいし、正直補正する気になりません。気軽に遊びでエフェクト使ったりする分にはいいけど、細かくデータ追い込んでいくような現像はできません。保存もJPEG保存だし、細かい設定はできません。エクスポートではいくつか画質の設定ができますが、JPEGなのは同じ。
Pict1441picasa_nrs800
 ただどういうしくみかわかりませんが、別名保存の「自動」でもエクスポートの「最高画質」や「カスタム(100)」でも(どうも三つとも同じらしい)保存されたサイズは同じ約7.42MBで他のソフトよりも小さく、ブロックノイズなど画質の低下もとくに見られません。色合いも補正などまったくしないけど、実際見たところ一番見たままの感じに近い気もします。撮影時のJPEG画像よりも。ノイズが多い画像などだとわかりませんが(ノイズリダクションの設定はない)、綺麗な画像データを何も補正しないとして楽しむなら実に優秀だと思います。カメラで普通に撮って(都合でRAWファイルなども扱う場合も含め)、現像は気にせず、他人に見せるためのサーバへのアップロード、プリンタでの印刷となんでもこなす、まさに万能選手。カメラに詳しくない人、補正を考えるのが面倒な人にはビューアー能力も含めて一番のお薦めでしょうね。ただ、薦めるなら細かい仕組みや仕様はわかりにくいため、HDDの空きは十分にとり、サムネイル化するフォルダの設定だけは教えたほうが無難です。標準だとそらもう忘れたものも含めあらゆるところから画像を拾ってきてしまうため。人がみるかもしれないPCならなおのことヤバイです(笑)

 色合いとかWBなどの問題がなければ、DigitalDarkRoomは結構使いやすそうです。ノイズリダクションもわかりやすく強力だし(逆に言えば効かせすぎだとベタ塗りっぽくもなるけども)、速度も速いし。メニューがわかりにくいけど、細かく調整ができ、現像に手間をかけるならSILKYPIXが無難でしょう。ただしフリー版では殆ど意味がないのでやはり有償版買わないと駄目。うちは今のところDiMAGE Viewerでがんばるしかないか……。

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