あがた森魚特集。
来月、あがた森魚関連のCDがいくつか再販されるそうです。
ソースは小心者の杖日記さん。
中でも今回の目玉はヴァージンVS(ヴイズ)のCDが再販されること(記事のカテゴリーにアニメが入ってるのは、そういう理由)。長年廃盤のままで──実に十二年!──中古価格はかなりのプレミアがついていただけに、うれしいことです。リマスタリングで(これは以前のもそうだった気もするけど)ボーナストラック付きとあっては、買わないわけにもいきますまい。
なんか先に出る新譜(ベスト版らしいが)と合同のキャンペーンもやってるようです。新譜『TARPHOLOGY』と他に3枚買って、それぞれの帯に付いてる4枚の応募券を送ると必ずレア音源CDもらえるとか。オフィシャルサイトにも書かれてますね。
Amazon.co.jpにももう出ていますが、今回の版はみな紙ジャケットみたいで以前のものと区別はつきやすいかな。
個人的にお薦めなのは、ヴァージンVSだと全部。──っていうわけにもいかないので、最低2ndの『STAR☆CRAZY』とベスト盤『乗物デラックス』ですかね。
2nd Albumの『STAR☆CRAZY』はちょっとピーキーっていうか、前衛的な音楽ではなく一応メジャーでポップスなんだけど当時でも少しハイに入ってないと聞き続けられないところがあるアルバムでした。かと思えば非常に美しいメロディがあったりして、どれか一曲は気に入る曲があるだろうしどれも印象的な曲ばかりと言えます。アルバムオリジナル版「スターカッスル星の夜の爆発」は他の組曲版などよりも聞きやすく、「水晶になりたい」はシンプルだけど心に残る名曲だと思いますね(最初にインストゥルメンタル版を聞いたせいかもしれないけど)。
『乗物デラックス』は一枚目と二枚目からの選曲と他に二三入れたベスト。ポップにまとまっていて、ある意味さわやか系?でトンガった曲よりもメロディアスでオールドタイプなロマンチックな流れ。特に後半(発売当時買ったのはLPでしたのでB面ね)は聞いてて気持ちよかった覚えがあります。「ウィンターバスストップ」はノリのよい曲なのにあがた氏独特のささやくような歌い方も好きで、自分もよく口ずさんでました──もとい、ます。今でもときどき。
あがた森魚名義のものでは、やはり『バンドネオンの豹(ジャガー)』でしょうか。アルゼンチンタンゴの名曲にあがた氏が歌詞を乗せたものがメインですが、語るように歌うその流れが非常に心地よいです。ホントにあっちであんなイメージでタンゴやってるとは思わないけど、妙にべらんめえなあがた口調で歌われると、タンゴってこんなのなんだと納得してしまいそう。激しいものも、けだるいものも、すべて含めて「バンドネオンの豹」という物語を構成し語るための音であるというイメージがしっかりしています。続編の『バンドネオンの豹と青猫』ではそこらへんが若干陰った感があるので(まあ物語の主役が違うともいえるか)、分かりやすいこちらのほうがお薦め。
タンゴの曲調や雰囲気はわかるけど曲の違いなんて知らないといった素人でさえも聞きほれるあがた節、名盤といって差し支えないと思われます。
「あの星影のォ、
バンド、ネオンの、ジャガーの、
ものがたりぃ!
ジャガーッ!」
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コメント
おお、ついに『STAR☆CRAZY』が再販ですか。宣誓どおり(?)、予約して聴こうと思います。
震えて待つ!(笑)
投稿: 翡翠 | 2007/09/10 23:01
聴かれましたら、どの曲を気に入ったかもお聞かせください。
すぐには思い出せませんが、他には「星の未来」や「密林熱鍋(クレイジ-ダンス) 」なども好きでした。
『バンドネオンの豹』もお薦めですが、初期作品はいまいちだったようなので(似てるわけではないです。むしろ曲調はまったく似てない)是非にとはいえないかなぁ。
投稿: やずみ | 2007/09/13 21:00