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夏のアニメ上映会その一。

 毎年やってる夏のアニメ上映会、今年も題して「夏のアニメ旅行」、始まりまして今日が一日目。
 昼の13時から開場、一本目は『ピンチクリフ・グランプリ』。正直聞いたことなかったんですが、チラシを見ると実にファンタジックで精度の高い車モデルの写真が載っていて──モデルアニメーションです──そこに惹かれました。本当は一日目は見ないでもいいかと思ったのですが、それで見ることに。

 『ピンチクリフ・グランプリ』。1975年ノルウェー、90分、カラー。
 ピンチクリフ村の小さな岩山の頂上に住むレオドルは自転車修理業だが実際は発明家、いろんな機械に囲まれ、アヒルのソランとハリネズミのルドビグと一緒に暮らしています(動物だけど擬人化されていて、しゃべるし服も着てるし普通に共存してるそういうファンタジー世界)。ある日昔の弟子ルドルフが彼の発明を盗んでトップレーサーになっていることを知り、ソランの発案で車を作ってレースに出ることに。スポンサーもつき、村の応援も受けてレースに挑む三人だが、果たしてルドルフに勝てるのか。

 いやこれがもうすばらしい。正直最初の方はシナリオが間延びしてる感じがしていまいちかなと思っていたのですが、中頃から──ソランがオリジナリティあふれる手作り三輪バイクで走り出すあたりから──どんどんと盛り上がり、クライマックスのレース・シーンは最高潮。今まで見たことないほどリアルで迫力のあるミニチュアのレースが見られます。あんまりリアルなので走ってるところはみんなラジコン撮影とかかと思いましたが──パンフレットを見るといくつかの引きはそうだけど(ここのあたりでコマ撮りじゃないからモデルアニメじゃないって批判も当時あったそうな)いくつかはやはりコマ撮りだそうで、その根気と技術には脱帽もの。オフィシャルのトレーラーでも少し見られます。
 それに中盤の車のお披露目でのバンドの演奏シーン。凄いです。二次元のアニメでも滅多に見られないほどのシンクロ。口じゃないからリップシンクロとは言わないだろうけど、本当に凄いと思ったのはここからかも。曲も演奏もいいんだけど、そこに手を抜かないモデルアニメーションの技術が合わさってます。リップシンクロだとクレイアニメーションでは時々作られていて『マーク・トゥエインの冒険』は最高でしたが、各楽器ごとにやってるだけにそれに匹敵するシーン。こことレース・シーンだけで、モデルアニメーションの歴史に名を残してると思いますね。なんでこんな作品が今までまともにモデルアニメの本などで名前が出てなかったのか不思議。ちゃんと1978年に日本でも公開されてるのに(しかも吹替えで!)。なんと実物大の主役のスーパーカーまで日本にきてた!
 で、オフィシャルサイトにも出てますが、もうすぐDVDが出ます。あれか、それで地方でも上映するフィルムが回ってきたのかな。パンフレットの発行日も2007年2月3日──予告編見ると東京じゃちゃんと劇場で上映してますね。このパンフレットも凄い。なんというか技術やらインタビューやら挿話やら、これだけ豊富な情報入りの38ページで定価600円とは……安すぎる。

 とにかくメカニックなガジェットが好きな人、サイト見るとわかるけど近代(78年)スーパーカーよりレトロな車に惹かれる人、モデルアニメーションが好きな人、演出はちょっとアレなところもあるけど(あと人形がいかにも西欧、じゃなくて北欧風であんまり可愛くはない)、楽しいですよ。一度はご覧あれ。DVD買う価値はあると思いますので、いずれ欲しいですね。

 明日の見どころは『鉄人28号 白昼の残月』と『死者の書』か。

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