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新たなるエルガイムMk-I

 バンダイのロボットもの完成品アクションフィギュアの新しいシリーズ、IN ACTION OFFSHOOT(以降IAOと表記)の第一弾として、「ザブングル」「エルガイムMk-I」が発売されました。
 とりあえずエルガイムMk-Iを買いましたので、その感想。

 買う前から今回のエルガイムはなかなかプロポーションがいいなあと思っていましたが、品を見るとマイルドながらもやはり今までのものよりもパースの効いたポーズを取らせると様になる、いい感じに仕上がってました。頭部は多少小さいかなとか肩がえらく小さいなとかもありますが、まあ許容範囲で。色はパールで、これも悪くない。
 なおこちらの都合で写真はありません。付属品や実際のプロポーションなどは他のサイトでお確かめください。そのうちカメラ借りられたら撮るかも。

 サイズは最近のガンダムSEEDのMIAと同等くらいで、小さめ。1/144だったスーパーハイコンプリートモデル(以降SHCMと表記)と比べて胸までしかありません。SHCMは足から頭頂部まで155㎜、IAOは120㎜。20.7mという設定から、大体1/172ってところですか。

 ガンダムのMS IN ACTIONシリーズにも勝る可動で、アクションは今までのエルガイムモデルの比ではありません。足首などはあえて設定のシリンダー接続を廃し、後部からの片持ち(ボールジョイント含めた)三段接続のおかげでかなりの可動範囲を誇ります。エルガイムは設定上、前後はともかく足首の斜め可動が結構制限されるのが基本だったので(最近のプラモは知りませんが)、この自由度には驚きました。
 足首だけでなく、肩や肘、膝も地味ながら一部にボールジョイントを使い若干斜めにできるため、微妙な表情をつけることができます(まあエルガイムのデザインと設定上、関節でひねるのはイマイチかもしれないが)。腰の横のカバーもボールジョイントで──これは太股に接続されています。SHCMも同様ですが関節でなく太股に垂直にバーで差し込まれているため、回してずらさないと脚が真横に拡がりません。たいした角度でなくても斜めにも動くだけ、自由度は高いです。これも含め、ボールジョイント多用の効果はMS系統にはない魅力でしょう。

 関節で嬉しいのは、足首以外では肩パーツの下で二の腕が横回転すること。SHCMはここが回らないために、腕を前に折り畳めないという欠点が。上腕を前に捻ることはできるものの、二の腕の肘側のとんがってる部分が前に向いてるためそれが邪魔で肘が曲げられないのです。SHCMで一番の欠点といえるのはこれくらいです。SHCMと同じく、設定に忠実に上腕がさらに内側に曲がる二重関節になっていたのも嬉しいところです(実質三重関節ですが、肩に触るほど広くは曲がらない)。また足の後ろ側のツメ、これが左右独立して折り畳み、回転するところも凄い。ワークス(トレーラー兼家)に寝るための折り畳みを設定とは違う方法で再現し、なおかつ大幅な可動を可能にしたこの足周り、アクションフィギュアとしての立ち位置ですけど、SHCMをはっきり超えてます。

 逆にIAOで惜しいのは膝関節ですか。設定上エルガイムは正座できる関節を持っているのですが(フレーム丸見えで安全上いいのかという気もするが)、材質と設計の段階でIAOでは正座できません(大体90°)。その点では最近のMIAのガンダム等にも負けます。SHCMと見比べると、一番のネックは内部関節の長さというか形状、その取り付け位置、次がパイプの硬さ。パイプはなんだったらSHCMを見習って材質変えればいいのでしょうけど(スプリング状パイプ等に)、関節のつくりはなんともなりません(SHCMではさらに太股の膝側の膨らんだパーツが上にズらせるので正座できる)。多少削ろうが無理なものは無理なのですっぱりあきらめた方が無難です。足首や股関節の広い可動で膝立ちもSHCMよりもよっぽど決まりますし。

 背中にはランドブースターライトが付いてます。左右にのびるアームの付け根が軽めで位置決めが難しいです。アームは真下から真上まで動きますが、SHCMは斜め上まででちょうどいい角度で止まり(設定上はどちらが正しいのか不明)、なおかつSHCMは小さなピンスイッチがあり、アームで押すことによってブースターの後ろの板?がバネで飛び出して伸びます。IAOでは無論そんなギミックはありません。手動で伸ばしたり縮めたりします。ただ私の購入した品では、その伸びる板が微妙に横に歪んでます。また、パワーランチャーから腰につなぐケーブル、先端のプラグもコードも一体成形で同素材のため、プラグ部分が曲がるのはいただけない。こういうところは素材の弱みですね。

 他にギミックとしては、脚のランダムスレートが開く際、シリンダーが連動して出てくるのはいい感じ。油圧?シリンダーとしてのギミックではなくて単につっかえ棒としてだけど、SHCMではシリンダーは別パーツでカバーを開いたあとで付けてただけに、面倒もないし失くすこともない。
 SHCMでは他に大きな売りとして頭部が引き出せて出てくる座にスパイラルフローを乗せることができるギミックがありましたが、さすがにIAOではその再現はないですね。大きさからして相当な無理とコストをかけないとできないだろうから、これはしょうがない。逆に首のボールジョイント接続のおかげで多少ながら回転可能なんだし(SHCMの首は多少上を向くくらいで左右回転はできません)、これはアクションフィギュアとしては当然の仕様でしょう。

 感想は、こんなところ。
 値段はそれなりだと思うので、エルガイムMk-Iが好きならお薦めです。できれば最低限、敵役としてバッシュ、仲間としてディザード(ヌーベルではなく)を出してほしいものですが……無理かなぁ。もし出すとしてもMk-IIなんだろうし。

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