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さようなら、朝日ソノラマ。

 個人的にはかなりの衝撃のニュース。
 朝日ソノラマ2007年9月末日で廃業すると、6月21日付で発表しました

 幼少のころから親しんだ朝日ソノラマがまさかなくなるなんて……いやまあ確かに、いかにも売れなくなってたのですが、それでもショック。

 朝日ソノラマといえば、ソノラマシートとソノラマ文庫。

 ソノラマシート、幼児のころ(私のころはもう下火でしたが)絵本や雑誌といっしょに入ってて、プラスチックのハンディレコードプレイヤーで聞きましたっけ。ウルトラマンの怪獣もので歌とドラマ聞いたなぁ。中学あたりまでEPレコードのジャケットにいっしょに入れてたので、捜せばまだ一枚くらい残ってるかも。

 ソノラマ文庫。もはや何をかいわんや。私たちの世代の一部(SF好きですね)には欠かせないものでした。ハヤカワの銀背はちょっと小学生には早く(近所には置いてなかったし)、ソノラマの緑背にワクワクしたものです。
 「怪盗ラレロ」「暁はただ銀色」「地底怪生物マントラ」「夕焼けの少年」「黒の放射線(これは私は新書判で持ってました)」「宇宙戦艦ヤマト」「使者の学園祭」「七番目のブガッティ」「エスパー・オートバイの冒険」「ミスターサルトビ」「株式学園の伝説 変身番長サクラ」「仮題・中学殺人事件」「マッドボーイ・シリーズ 謎の戦乱惑星ラア」「新学期だ、麻薬(ヤク)を捨てろ」「猫の尻尾も借りてきて」「星虫」「機動戦士ガンダム」「クラッシャー・ジョウ」「エイリアン秘宝街」「吸血鬼ハンターD」「キマイラ吼」「わたしのファルコン」等々……中身は忘れてるものもあるけど、思い出深いタイトルを多少あげるとこんなところ。講読してた雑誌「獅子王」に何冊か抜けがあるのも残念です……てか今どこにしまってあるかもわからないが。

 漫画のほうでは雑誌「マンガ少年」「眠れぬ夜の奇妙な話」、ネムキ・コミックス。マイナー系ではありますが独特な味わいがあってどれもこれも大切なものでした。高橋葉介のイメージもマンガ少年のころが強いですし(無論サンコミックスのせいだろう)。サンコミックスといえばシャープな線に惚れた桑田次郎の「ウルトラセブン」、シナリオとともに濃厚で重質なテーマとその最後が圧巻だったジョージ秋山の「ザ・ムーン」は衝撃でした。

 ソノラマ文庫(緑背)もサンコミックスも、大概部数の少ない再販予定ナシなネムキコミックスも、これからは余計なプレミアが邪魔になりそうで残念です。転売屋がくるとは限らないけど、明日にでも地元の古本屋巡って探しておかなければ……。

 これからのことでいえば、ネムキコミックスは比較的売れまくってるライン(「百鬼夜行抄」など)があるので問題ないとして、ライトノベル業界では富士見らに押されっぱなしで少数になっていたソノラマ文庫は存続も危ういですね。新書ノベルスは再販シリーズが最近できてるので、そちらはなんとか続けてほしいです。今の流れでいくとまだまだ名作が残ってるので。できれば80年代より前の名作も再販してほしいんですけどね。辻真先さんの作品は今でも面白いし(復刊した「仮題・中学殺人事件」などは若い読者には受け悪いようだけど。いやそれよりマッドボーイ・シリーズを復刊してくれ)、鳥海永行さんの作品も今のラノベの流れと相反するものではないので今風のイラスト付けるとイケると思うし。できれば塩谷隆志さんや夏文彦さん、特に加納一郎さんと宮崎惇さんの本など復刊してくれれば……。

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コメント

 わたしは長らくキマイラと“D”しか買っていなかったので、あまり良い顧客ではありませんでした。よって、残念がるのもおこがましいんですよね……。

 初めて読んだソノラマ文庫は、多分『機動戦士ガンダム』。富野さんのは、『破嵐万丈』を除いて読みました。(『アベニール』は面白くなかった)
 良し悪し・好き嫌いを別にして最も印象深かったのは、森下一仁『森と岩の神話』シリーズ。いつかどこかで続きが出されたなら、もちろん読みたいです。(森下さん、高知の出身なのですね)
 清水義範『~の伝説』(宇宙史シリーズ?)は、同級生に借りて読みました。ハインラインやアジモフを読み始めた頃でしたが、遜色ない雄大さ(と感じた。いま読んだらどうだろう?)を楽しみました。

投稿: 翡翠 | 2007/06/23 00:26

 「森と岩の神話」私も好きでした。獅子王で連載してたのを覚えてます。無論全巻買ってるのですが、最後、オチがどうだったかははっきり覚えてません(戻ってきてどうなったか。わりとあっさりしてた気はするけど)。
 森下さん、確かに高知出身です。無論私は知りませんが、知り合いの知り合いの知り合いは知ってるはず。
 清水さんのは当時は二三しか読んでおらず、あまり記憶にありません。読んだのも「エスパー少年隊」で、「伝説」シリーズは多分読んでなかったはず。
 挙げなかった分からいうと、風見潤さんの「クトゥルー・オペラ」シリーズはしばらく後で買いましたっけ。「クラッシャージョウ」も初めて読んだのは4巻か5巻目あたりだったし、当時はメジャー系のものはあまり興味がなく──クトゥルーなら本家でしょとか、安彦さんの絵は好きだし「ダーティペア」も読んでたくせに何故かジョウにはしばらく気が付かなかった──さほど気にしなかったですね(辻さんの「マッドボーイ」シリーズもスペオペ風味なんですが、表紙がアニメチックでなく異様な雰囲気があって実に面白かったです)。

投稿: やずみ | 2007/06/23 02:30

 『森と岩の神話』が、獅子王に連載されていたとは知りませんでした(失念したのかな?)。文庫五巻目──江戸時代のキリシタン話──の最期は、シリーズの終幕となっていなかったような……。記憶違いかしら?

 清水さんのは、わたしは逆に『伝説』シリーズしか読んでませんでした。
 『クラッシャージョウ』シリーズは、映画版ノヴェライズ(?)まで読んでました。まだ、バリバリのミーハーだった時代に(笑)。

投稿: 翡翠 | 2007/06/24 00:57

 『森と岩の神話』は新連載から始まって最後まで連載されてたと思います。最終回はよく覚えてませんが、少なくとも江戸時代で終わってはいなかったと思うのですが……近代まで帰って来て凄いと思った覚えがあるので明治か昭和が最後じゃなかったかしらん。
 これとキマイラとヴァイブは「獅子王」講読での一番の楽しみでした。
 私も無論『クラッシャー・ジョウ』は読みましたよ。映画を見た大分後ですが。映画のあと二作ほど出たころだったかな、映画版のノベライズ『虹色の地獄』はもっと後だったはずで、結局ちゃんと読まなかったと思います。

 森下さんのサイトを見つけました(今まで探してなかった。反省)。

 森下一仁のSFガイド
http://www2.ocn.ne.jp/~nukunuku/MyPage/menu1.html

 全国ご当地SFリストがなかなか楽しめます。地元のSF二作しか上がってない……ううむ、西澤保彦さんの地元モデル小説は架空の街だからなぁ……。そちらのご当地SFはありますか?

投稿: やずみ | 2007/06/24 01:52

 『沈む島』──『森と岩の神話』五巻を、引っ張り出してみました(捜索時間十分)。
 終章として九頁、島原の乱の後にキリシタンがどうなったかが、史実的に書かれていました。明治六年に、キリスト教が公認されるぐらいまでが。
 森央のことは、本編後から島原の乱までの動向が数行だけ書かれていました。文庫収録の際に、変えられたのかもしれませんね。

 おお、森下さんのサイトですか。知りませんでした。『タフの箱舟』──知人に借りて読んだ──を批評していますね。
 ご当地SFは……無いですねぇ。シンザ・シティは近くなんですけど……。(『破嵐万丈』がSFかどうかは兎も角)

投稿: 翡翠 | 2007/06/24 22:36

 「森と岩の神話」検索してると、著書や『獅子王』の連載一覧も載ってるページを見つけました。

http://homepage2.nifty.com/te2/j/j68.htm#w00212

 これを見るに島原の乱が書かれた第5部は7回掲載され、その後最終回が『獅子王』最終号に載っています。最終回も入れるなら大まかに8章分あることになりますが、5巻の構成はどうなってるでしょうか。もしかして急遽雑誌が終わることになったので、無理矢理付けた最終回が、その終章だったのかもしれませんが……。

 ……と思ったら、森下さんのサイトのQ&Aページがヒットしました。なんでも売れ行きが見込めなかったので、最終話(巻)は出てません(!)とのこと。本人の言葉なので間違いないですね(笑)。そうなると殆どの読者が最終回を見ていないことになるなぁ。見てもはっきり思い出せない私のような読者もいるけども。ああ『獅子王』さえ見つかれば内容もお知らせできますのに……というわけで古本屋行く際には、最終号1992年5月号を探してみてください。

http://www2.ocn.ne.jp/~nukunuku/MyPage/QA1.HTM

投稿: やずみ | 2007/06/25 02:40

 なんとそうでしたか!やっつけ(?)で終わったのなら、内容を知りたくない気もしてきました……。

 『沈む島』は、序章と終章が各々10ページ未満で、本編は1~6章までありました。(構成を変えたのかしら?)
 『沈む島』発行日は1991年大晦日なので、その時点では「獅子王」休刊がは決まってなかったのかもしれません。そりゃあ連載一回分では、文庫化できませんね。森下さんはソノラマ文庫からは『森と岩の神話』しか出していませんから、併録もできなかったと……。

 お調べいただき、ありがとうございました。

投稿: 翡翠 | 2007/06/25 23:32

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