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怪奇大作戦──セカンドファイル

 NHK-BS2にて三日連続で「怪奇大作戦セカンドファイル」を放映してました。先にBSハイビジョンで放映されたものの再放送ですが、デジタルは見られないので初見です。
 第1話は「ゼウスの銃爪(ひきがね)」。
 道を歩く派手めの女性が突然火に包まれ、燃えあがるという事件が発生。しかも外から燃やされたのではなく、内部から燃えるという人体発火現象だった。被害者は過去に凄惨な殺人事件にかかわっていたものの、未成年ということで極刑を免れていた。S.R.I.は過去の事件に何らかの関わりがあるのではとにらむが……。

 「セカンドファイル」は、S.R.I.側のキャラクター設定はほぼそのままに、舞台を現代に移してかつてのシリーズの味を蘇らせた形式になっている。全3話とも旧作をモチーフに改訂されたまさにリメイク作品で、どこか旧作の話に似ている。この第1話は、原作を知っていればすぐわかるが「恐怖の電話」がモチーフ。どちらも人体発火現象がネタだが、その要因や事件自体はかなり違い、今作はいかにも今風な展開になる。旧作は30分もの、今作は50分ものといった違いもあって、今作のほうが話はよくできているが、ただ「怪奇」らしさはどうだろう。旧作を知っているとどうしても俳優のアクの強さもあって、今作はかなり薄くあっさりめに感じてしまう。特に第1話は、事件の骨格などはしっかりしているが(登場人物の内面はどうあれ)、背景にあるものはいまいち薄い。使われる道具も結構荒唐無稽(まあこれは旧作も同じなので伝統か)。プロットはこんなものだろうけど、シナリオが甘いのかな。ただ映像的キモである人体発火シーンはよくできていた。一人目のアクセサリーなどはともかく、髪が燃えるところは違和感ありまくりでいまいち、でも二人目のエフェクトはよかった。

 さて肝心の俳優だが、これがなかなかハマっていて、ほぼ文句無しにみられる。旧作と違い全話とも、牧史郎が主人公といっていい。これは全3話としては正解。旧作の岸田森と比べるのは酷だが、今作の西島秀俊はどうしても線が細く、理知的ではあるが冷酷さが足りない。豪胆さも足りない。代わりに分かりやすい優しさが見える。現代的といってしまえば終わりだが……。
 三沢を演じるのがお笑いのココリコの田中直樹なのが不安だったが、映画『逆境ナイン』と違いシリアスにふつーにみられて驚いた。撮り方の問題でもあるが、第1話ではまさに別人、俳優である(川から上がってくるところも「お笑い」の演技ではない)。熱血さが空回りしていないところが普段の印象と違って好印象。
 無論他の面々も悪くない。的矢所長は理知的な旧作勝呂誉に比べると、今作は岸部一徳だけにもっと謎の人っぽいしおちゃめっぽいが所長としての存在感はある。また存在感で旧作に負けていないのが、町田警部焼くの寺田農。これがもうぴしっと芯を入れた感じで、非常によいサポートをしてくれる。紅一点のさおりちゃんは旧作小橋玲子ではおちゃめでおきゃんな感じがよいが、今作の美波ではパソコンを使いこなし実務でもなくてはならない存在感を放つ。ああ、旧作よりも美人度が高くなってるせいもあるか。同じくノムこと野村も、今作青山草太のほうが役にたってる感はあるが、旧作松山省二のクセみたいなものがなくて寂しい感じ。

 大まかにいって、第1話は十分よくできた物語である。傑作というには抵抗があるので佳作。十分楽しめたし、西島「牧」もあれはあれでアリだなといえる。でもやっぱりもっと冷淡に事件を追い、犯人を追いつめ、三沢と衝突する牧史郎が見たかった想いはある。今回のBS2の放送では「セカンドファイル」のあとに旧作を三話放送しているが、これをみているとやっぱり旧作のおもしろさに目がいってしまうのは、しかたのないことかもしれない。

 次は第2話「昭和幻燈小路」。

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