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『リーンの翼』──物語は終わる。

 カントク、バースデイ記念無料配信、終了。

 全6話を観ました。途中どうするんだかと思いつつもじっくり観たかいはありました。アニメとしては十分DVDで買ってもいい出来。あいかわらず不親切な演出ですが、ノベライズとか出すのかな。
 展開としてはとくに分からない部分はありませんが、人物としてはエキセントリックな部分が多く画一的にしか見られない(こいつはこんなヤツだ)ひとが多かったり。てかあの若年テロリストたちはただの無軌道な若者としか見えない。過去の理由もほんの一言ですませられるものでもなくあれだけのことをする理由にはならないし、オーラバトラーにアテられているというのが本当だとしても、そこまでの変化が見た目ないのが……ダンバインのトッド他の大人たちのような野心やしたたかさがみられないのも、キャラをとらえられない理由かも。物語的には彼らのオチにはいまいちなっとくできんなぁ。エイサップもやはり友人を失うのは耐えられなかったと見るべきなのか。

 漫画版は尺があるぶん、若干キャラの考えが描かれたりしてはいますが、それほど違うわけでもないです。まあ漫画版を呼んでおいたほうが分かりやすいところはあるでしょうが。

 内容への感想としては、うまく話を終わらせたと思います。エイサップを主として一事件として見るとオチまででかっちり終わってる。事件終焉直後の父母とのシーンなど、カントクの物語とは思えないハッピーエンド(笑)。ってそれで終わらないわけで。映画ならここでエンドロールになってもおかしくないところ、アメリカ映画の二種類エンドのようなオチがまだあるのです(または、エンドロール後のオチのようなオチが)。

 劇場版『Zガンダム』でうつなオチを変えたカントクの作品としては、最後の最後はアレなオチでした。エイサップ、最後まであんなにがんばったのにご褒美もなしかい(T_T)。あれはあれで物語としてアリではあるのだけど、やっぱりね、主人公に肩入れしてきた身としては……。その前のシーンの坊さんのつぶやきはなんだったのかと。物語としては皮肉たっぷりにしか見えない。ラストシーン、タイトル(6話)や内容とのリンク、画、アクションふくめて、せつなく名作的な美しいオチです。ある意味、こういう綺麗なオチをカントクがするというのも不思議。見せ方はカントクらしいけど、こういった叙情的に突き放したオチは……なんだ、ある意味日本アニメーションとかの部類じゃないか(桜のせいかもしらんが、ゲーム『サクラ大戦』のオチのようでもある)。じゃあその血を少しなりとも持つカントクらしいともいえるのか。

 いや、最後の最後までエイサップは好意的にみられる主役でした。家庭的にハッピーエンドで個人的にアンハッピーエンドなのは、エターナルなラブコメみたいな気もするけど。思えば、エイサップって流されるようで物語的には案外上手くたちまわっていたのになぁ。午睡のようなオチに、彼の未来を心配しつつ、感想終了。

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