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ウルトラガンの想ひで ~ゼネプロの遺産~

 「ゼネプロ」と言ってわからんやつはモグリだ──と言ってる人がいたかどうかは知らないが、1960年代後半生まれの、とある傾向を持っていた人間にはある意味、夢のファクトリーであった。1980年代、某地方の少年が行きたいところといえば、東京でなければ大阪しかなかった。東京は言わずもがな、なので無視するが──それでも周囲のロックンロール系やスポーツ系とは絶対行きたいところは違っただろう──大阪にはあの「ゼネラルプロダクツ」があったからだ。雑誌で見た、細かなSFガジェットとなにやら分からぬが飛び跳ねるミサイル、少女、オタフクのような二人の男達の絵を見たときから──当時はホンペン見る手段などなく、その後ツテでようやく海を渡ってきたビデオ見て感動したものだ──そしてSFだかエセエフだかドラマの隙間を埋めつつも魅力的なSFガジェットを自分の手元に置いて見られる?!かもしれない商品たちを発売していると知ったときから。残念ながら通販という手法にうとい少年には、通販でものを手に入れるというのはまだまだ敷居が高かったのだが。

 少年はギリギリで間に合った。
 大学受験に行った大阪、地図とにらめっこしつつ雑踏の合間を抜けて、後で思えばいかにも大阪的な町の片隅でゼネプロの看板を始めて見たときは、ドキドキワクワクしたものだ。大して広くはない店内に入り、いろいろ見るが、なにせ貯金もろくにない高校生。結局買ったのは、なんのへんてつもないバキュームフォームで抜かれた透明プラ製の「ウルトラアイ」と、小さな「アイスラッガー」のキーホルダーだけ。それでもしばらくは「ウルトラアイ」は飾り(失敗するのが怖くて塗装しなかった)、「アイスラッガー」はお守り代わりに財布に入れてたりしたものだ。
 その後大阪のゼネプロは閉店した。当時既に東京に移っていたゼネプロは、大阪の店舗を閉める予定だったのは聞いていた。だから最期のチャンスと、時間を工面してなんとか行ったのだ。
 結局あとにも先にも、ゼネプロを訊ねたのはそれ一回きりである。今ではゼネプロという店舗は、ある種の夢を見たファンジンの伝説となっている。メンバー自身は色々と変転を繰り返し、あちらこちらで伝説にはなっているものの、正直ゼネプロとガイナは別物と思ってしまうのは、少年の見た夢の続きと違う未来だからだろうか。──ごめん、「ナディア」はいまいち乗り切れなかったの。


 さて。前置きはともかく。

 今日立ち寄ったトイザらスで面白いものを見かけまして。
 知ってる人は知っているあの「ウルトラガン」です。

 なに、知らない?

 「ウルトラセブン」に出てくる地球防衛軍の「ウルトラ警備隊」が標準装備していたレーザーガン、それが「ウルトラガン」です。過去何度かオモチャになってますが、新商品「ウルトラ隊員銃シリーズ」の一つとして発売されたようです。他にも平成ウルトラマンの銃などもありました。昔甥が買ってもらった物と比べるとやはり低価格商品らしい出来ですが、光るうなるだけでも悪くないトイガンですな──しかし何が驚いたって「ウルトラマン」の「スーパーガン」が入ってたってこと。あの独特の形状がまさか子ども向けトイで出るとは思わなかった……って多分大きなお友達向けだろうけど。子供には売れんでしょう(苦笑)

 で、そういえば昔これが欲しかったんだよなぁ……とか感慨にふけりまして──子供のころウルトラ警備隊のヘルメットを買ってもらってて凄く好きで大事にしてたんですよ。ウルトラガンもちゃちいのを持ってたはずだけど、わりあい早くどこかに消えました──家に帰って「ウルトラガン」でグーグル検索かけてみたのでした。今までどんなトイガンが出てたのかなと思って。
 そしたらですね、当然バンダイ等が出した幾つかのウルトラガンが出てきたのですが、中にゼネプロのウルトラガンという語句が。
 ほう、どんなのだったのだろうと見てみると、そのページの先にあったのは、素晴らしい遺産だったのでした。

 その名も「懐かしのゼネプロ ガレキ解説書 非公式アーカイブ」

 かつて1980年代のゼネプロのガレキ用に特異な解説書を作成していた永山竜叶(ながやま たつと)氏が残した名解説書の幾つかを再現したサイトです。といっても、まともなガレキはひとつも買ってない私としては一つも見たことなく、その業績もなんら知らなかったのですが(ヤマタオロチはまともに見てないし)。今に至るガイナックスの解説書に凝る商品構成は、実はこのからだったのだなぁと──設定に凝るあたり私もまったく同じ人種なので──至極納得。のちにはバイク雑誌での仕事をされてるそうですが、惜しい人を亡くしたものだと思います。

 読めば分かりますが、とにかく面白く、素晴らしい出来です。「ウルトラガン」「サブビートル」ウルトラホーク-1」「原子力潜水艦シービュー号」の四つがありますので、一つでもどうぞご覧あれ。


 余談。
 タカラから発売中の12インチフィギュア「クールガール」シリーズのキャラクタートリビュート第四弾、2004年春発売予定の「友里アンヌ」隊員は物凄いです。1/6サイズで、ウルトラガンは付くわ、開閉自由のビデオシーバーやヘルメットは付くわと、もうウルトラセブンのファンならフィギュア要らない人間でも買えってなもので。
 ついでに、12月発売の第三弾「フジアキコ」隊員には同じく1/6サイズでカスタム組み立て可能のスーパーガンとマルス133が……。

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